タバコと認知症の関係は?リスクとされる理由や高齢者の禁煙・家族の関わり方を解説

タバコと認知症の関係は?リスクとされる理由や高齢者の禁煙・家族の関わり方を解説

「タバコは認知症と関係があるの?」「高齢になってから禁煙しても意味がある?」
そんな疑問を感じていませんか。

喫煙は、認知機能低下や認知症と関連する可能性がある生活習慣の1つです。一方で、認知症は喫煙だけで起こる病気ではなく、年齢や生活習慣などさまざまな要因が関係すると考えられています

ここでは、タバコと認知症との関係や高齢者の禁煙、家族ができる関わり方についてわかりやすく解説します。

タバコと認知症の関係は?

タバコと認知症の関係は?

タバコは、がんや心臓病などのリスクと関連する生活習慣の1つです。WHO(世界保健機関)のガイドラインによれば、喫煙は認知機能低下や認知症のリスクと関連するとされています。

喫煙は血管に影響を与えることが知られており、脳の血流に関わる病気との関連が指摘されています。こうした影響から、とくに血管性認知症との関係が注目されています。

ただし、認知症は喫煙だけが要因で起こる病気ではありません。年齢や遺伝など自分では変えられない要因に加え、高血圧や糖尿病などの持病、生活習慣が複雑に関係して発症すると考えられています。

認知症と遺伝との関係については「認知症は遺伝する?必ず発症するわけではない理由と家系との関係」を参考にご覧ください。

なぜタバコは認知症のリスク因子になるのか?

なぜタバコは認知症のリスク因子になるのか?

タバコが認知症のリスク因子になる理由について見ていきましょう。

脳の血管への影響

タバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などは、血管に影響を与えることが知られている物質です。喫煙は動脈硬化を進める要因の1つとされ、血管の健康に影響する可能性があります。

脳は、多くの酸素と栄養を必要とする臓器です。そのため、血管の状態が悪くなると、脳の血流にも影響が出る場合があります。

こうした変化は、脳の血管のトラブルによって起こる血管性認知症との関連が指摘されています。また、高齢者におけるフレイル(加齢に伴い筋力や心身の活力が低下した状態)や生活機能の低下との関連も報告されています。

フレイルについて詳しく知りたい方は「高齢者のフレイルとは?家族が気づきやすいサインと認知症との関係」をご覧ください。

酸化ストレスや神経細胞への影響

タバコの煙には多くの化学物質が含まれており、酸化ストレスや炎症を引き起こす要因になることがあります。

酸化ストレスとは、体内で活性酸素が増え、細胞に負担がかかる状態のことです。酸化ストレスが増えると、脳の神経細胞にも影響が及ぶ恐れがあると考えられています。

酸化ストレスや炎症の影響が積み重なることで、認知機能の低下と関連する可能性があると指摘されています。

認知症予防のため高齢者がタバコをやめる意味はある?

認知症予防のため高齢者がタバコをやめる意味はある?

高齢になってからタバコをやめても意味があるのか、疑問に感じる方もいるかもしれません。WHO(世界保健機関)では、喫煙は生活習慣を見直すことで改善できる修正可能なリスク因子の1つとされています。

禁煙の健康面のメリットは、主に次のとおりです。

  • 動脈硬化や心筋梗塞などの心血管疾患のリスク低下
  • 脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患のリスク低下
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患のリスク低下

結果として、全身の健康維持につながる可能性があり、認知症リスク因子の見直しの1つとして考えられます

一方で、高齢者の場合は長年の習慣になっていることも多く、急にタバコをやめるとストレスを感じる場合もあるかもしれません。しかし、喫煙を続けるよりも、禁煙した方がストレスや不安が軽減する可能性があるという報告もあります。

なお、認知症予防では、喫煙だけでなく運動や食事、社会活動など生活習慣全体を見直すことが重要とされています。

社会活動の重要性については「高齢者に合ったボランティアの種類|メリット・注意点や探し方も解説」もあわせてご覧ください。

親がタバコをやめないとき、家族ができること

親がタバコをやめないとき、家族ができること

厚生労働省の「禁煙支援マニュアル」では、本人が禁煙に関心をもっていない場合、まずは無理にやめさせようとせず、気持ちを受け止めることが大切だとされています。

そのうえで「今すぐではなくても、今後の参考に」と前置きしながら、禁煙外来について情報を伝える方法が紹介されています。禁煙外来では、医師や看護師によるサポート、禁煙補助薬などを使用し治療を進めます。

厚生労働省の「禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版」によれば、医療機関で禁煙治療を受けた人の実態調査に基づくデータとして、治療を受けない場合の自然禁煙率は4.2%、禁煙治療を受けた場合は、29.7%と報告されています。

また、日常の会話のなかで、健康の話題として自然に共有することも大切です。たとえば、次のような関わり方があります。

  • 健康診断の結果を一緒に確認する
  • 脳や血管の健康について話題にする
  • 医療機関で相談できることを伝える

本人が興味をもった場合は、一緒に医療機関を探すなど無理のない範囲で協力してみるとよいでしょう。

タバコを含め生活習慣を見直し、認知症予防につなげましょう

タバコは、認知機能低下や認知症と関連する可能性がある生活習慣の1つです。ただし、認知症は喫煙だけで起こるわけではなく、年齢や持病、生活習慣などさまざまな要因が関係すると考えられています。

親のもの忘れが気になる場合、早めに状態を確認することも大切です。ベルコメンバーズアプリでは、認知機能チェックを手軽に利用できます。まずは、現在の状態を確認することから始めてみましょう。

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