認知症と歯周病の関係とは?受診の目安と意識したい口腔ケアのポイントも解説

認知症と歯周病の関係とは?受診の目安と意識したい口腔ケアのポイントも解説

「歯周病と認知症は本当に関係があるの?」「自宅でできる予防法があれば教えてほしい」

口の中の健康は、食事や会話など日常生活と深く関わっています。近年では、歯周病と認知症の関連も研究されています。

ここでは、歯周病が注目されている理由、歯周病が気になるサインと歯科受診の目安、認知症予防として意識したい歯周病ケアのポイントをわかりやすく解説します。

認知症と歯周病の関係とは?

認知症と歯周病の関係とは?

厚生労働省の「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」によれば、歯周病の指標となる4mm以上の歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)がある人の割合は、65歳以上で約56%を占めています。

ここでは、認知症と歯周病の関係を見ていきましょう。

歯周病が注目されている理由|アミロイドβとの関連

歯周病と認知症の関係が話題になる背景には、口の中の炎症と脳の変化に関する研究の進展があります。

なかでも注目されているのが、アミロイドβという物質です。アミロイドβは、アルツハイマー型認知症と関連があるとされるたんぱく質の一種で、脳内にたまりやすい特徴があります。

一部の研究では、歯周病菌が体内に入り込むことで炎症反応が起こり、アミロイドβの蓄積に影響する可能性があると報告されています。

歯周病は認知症のリスク因子の1つと考えられている

国立長寿医療研究センターによれば、歯周病菌による炎症が認知機能の低下に関与する可能性が紹介されています。歯周病をコントロールすることは、口腔内の炎症を抑え、全身の健康維持につながる可能性があると考えられています。

アミロイドβについては「認知症の原因物質であるアミロイドβとは?溜まる3つの原因や排出方法紹介」でも詳しく解説しています。こちらも、あわせてご覧ください。

歯周病が気になるサインと歯科受診の目安

歯周病が気になるサインと歯科受診の目安

歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することがあります。

家族が気づきやすい口腔の変化

本人より家族が変化に気づく場合もあります。日常生活の中で、次のような様子が見られないか確認してみましょう。

  • 歯みがきのときに歯ぐきから出血している
  • 口臭が強くなったと感じる
  • 歯ぐきが腫れている、赤みがある
  • 入れ歯が合いにくい
  • 歯がグラグラする
  • 冷たいものや熱いものがしみる

上記のような変化は、歯周病のサインである可能性があります。無理に受診をすすめるのではなく、普段の会話のなかで何気なく話題にしてみてもよいでしょう。

痛みがなくても進行することがある

歯周病は「沈黙の病気」と呼ばれ、強い痛みが出にくいという特徴があります。「痛くないから大丈夫」と思っている間に、歯ぐきの炎症や歯を支える骨の変化が進むこともあるため、注意が必要です。

定期的な歯科検診やクリーニングを受けることで、早い段階での発見や適切なケアにつながります。気になる症状がある場合は、早めに歯科受診を検討しましょう。

認知症予防として意識したい歯周病ケアのポイント

認知症予防として意識したい歯周病ケアのポイント

口の中の健康を保つことは、食事や会話など日常生活の質を支える大切な要素です。特別なことを始めるよりも、毎日の習慣を整えることが予防につながります

毎日の歯磨きが基本

歯周病を防ぐためには、毎日の歯みがきによるセルフケアが重要です。とくに汚れが溜まりやすい場所として、以下が挙げられます。

  • 前歯の裏側
  • 奥歯の後ろ側
  • 歯の噛み合う面
  • 歯と歯ぐきの境目

歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスを併用するとよいでしょう。歯科医師や歯科衛生士による定期的なチェックを受け、磨きにくい部位に合わせたブラッシングをすることもポイントです。

また、糖分を多く含む飲み物や食品の摂りすぎにも気をつけましょう。詳しくは「認知症の原因になりやすい食べ物3つ!予防になる食事メニューも紹介」を参考にご覧ください。

よく噛む・会話するなどの機能を維持する

口は「食べる・話す・表情をつくる」など、生活の質(QOL)に直結する重要な役割を担っています。無理のない範囲でよく噛んで食べることや、家族や友人との会話は、口の筋肉や動きを保つことにもつながります。

また、人との交流そのものが、認知機能の維持につながる可能性があるとされています。コミュニケーションの重要性については「認知症の予防にはコミュニケーションが効果的!4つの方法も紹介」もあわせてご覧ください。

認知症予防の一環として、歯周病ケアを意識してみましょう

口の中の健康は、日常生活や認知機能と関連している可能性があります。まずは、毎日の歯磨きや定期的な歯科検診が基本です。よく噛んだり、会話したりする習慣も大切にしましょう。

ベルコメンバーズアプリでは、記憶力や注意力などに関する簡単な質問に答えることで、現在の認知機能の目安を確認できます。ご自身やご家族の小さな変化に気づくきっかけにもなるでしょう。

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