前頭側頭型認知症の主な5つの症状とは?具体例や受診の目安も解説

前頭側頭型認知症の主な5つの症状とは?具体例や受診の目安も解説

「最近、親の性格が変わった気がする」「毎日、同じ行動を繰り返している」
そんな、もの忘れ以外の親の変化に戸惑っていませんか。

前頭側頭型認知症はもの忘れよりも先に、性格や行動の変化が目立つ場合がある認知症です。ここでは、前頭側頭型認知症の日常生活で気づきやすい症状、受診の目安をわかりやすく解説します。

前頭側頭型認知症とは?もの忘れが目立たない認知症

前頭側頭型認知症とは?もの忘れが目立たない認知症

ここでは、前頭側頭型認知症とはどのような病気か、アルツハイマー型認知症との違いを見ていきましょう。

前頭葉・側頭葉の働きと日常生活への影響

前頭側頭型認知症は脳の前方にある前頭葉と、横にある側頭葉が萎縮することで生じるとされています。

前頭葉は考える力や感情の調整に関わる部分で、計画を立てたり、人に合わせたりする働きを担います。側頭葉は、言葉の理解や記憶に関わる部分です。たとえば、会話の意味をとらえたり、言葉を思い出したりする働きなどがあります。

これらの働きがゆるやかに変化すると、日常生活での違和感につながる可能性があります。
ただし、現れ方には個人差があるとされています。

前頭側頭型認知症とアルツハイマー型認知症との違い

前頭側頭型認知症とアルツハイマー型認知症は、どちらも進行性の変化が起こるとされる認知症です。しかし、脳の変性が起こる部位や初期の変化には違いがあります。

以下の表に、それぞれの違いをまとめました。

項目 前頭側頭型認知症 アルツハイマー型認知症
初期症状 行動や性格の変化 もの忘れ
記憶の変化 初期は目立たない場合がある 初期から気づかれやすい
言葉の変化 言葉が出にくいことがある 進行によりみられることがある
気づきやすさ 行動や性格の変化で気づきやすい もの忘れで気づくことがある

アルツハイマー型認知症の症状について詳しく知りたい方は「アルツハイマー型認知症の初期症状とは?日常生活での具体例をもとに解説」をご覧ください。

前頭側頭型認知症の主な5つの症状【日常生活での具体例】

前頭側頭型認知症の主な5つの症状【日常生活での具体例】

前頭側頭型認知症では、もの忘れよりも行動や言葉の変化が先にみられることがあります。本人は自分の行動や性格が変わったという自覚がないことが多いため、身近な家族との摩擦につながることがあります。

ここでは、家族が日常で気づきやすい具体例を見ていきましょう。

1.社会的なふるまいが変化する

  • 場の空気に合わない発言をしてしまう
  • 知らない人に急に話しかける
  • 約束や順番を気にしなくなる
  • 身だしなみに無関心になる
  • お店での支払いを忘れる

マナーやルールから外れる行動がみられる場合もあり、家族は戸惑うことがあります。性格の問題と受け止められやすい点が特徴です。

2.感情が抑制しにくくなる

  • 急に怒りっぽくなる
  • 思ったことをそのまま口にする
  • 冗談が通じにくくなる
  • 他人への関心が薄く見える
  • 場にそぐわない発言が増えた

感情表現が変わると、人間関係に影響が出ることがあります。家族から「自分勝手になった」と思われやすい変化です。

認知症の初期症状がわがままに見える理由については「認知症の初期症状はわがまま?早く対処すべき3つの理由とその対処法」でも解説しています。こちらもあわせてご覧ください。

3.同じ行動を繰り返す

  • 毎日同じ服を着続ける
  • 食事の内容が極端に偏っている
  • 特定の物や場所に強くこだわる
  • 決まった道順でないと不安になる

毎日決まった時間に同じ行動をすることが多く、生活のリズムが安定しているように見えます。一方、柔軟な変更が難しくなるため、家族は「頑固になった」と感じることもあるでしょう。

また、甘いものばかりを食べたり、食欲が抑えられず食べ過ぎてしまったりするような変化も特徴です。

4.喜怒哀楽が乏しくなる

  • 楽しい出来事にも反応が薄く見える
  • 笑顔や相づちが少なく見える
  • 家族の話題に関心を示さなくなった
  • 表情の変化が少なく見える

感情がなくなったわけではなく、表に出にくくなる可能性があります。家族から「冷たくなった」と誤解されやすい変化です。

5.言葉の理解や発語が難しくなる

  • 物の名前が出てこない
  • 会話の途中で言葉に詰まる
  • 相手の話の意味を理解していないように見える
  • 自分から会話しなくなった
  • 聞き返しが増えた

漢字の読み方がわからなくなったり、音読み・訓読みを間違えたりすることもあります。聞き返しや沈黙が増えると、家族が違和感に気づく場合があります。

前頭側頭型認知症を疑ったときの受診の目安と家族の対応

前頭側頭型認知症を疑ったときの受診の目安と家族の対応

受診の目安は、日常生活に支障が出てきたり、意思疎通が難しくなってきたりすることが増えた状態とされています。受診を迷うときは、地域包括支援センターへ相談してみるのも方法の1つです。

地域包括支援センターには認知症初期集中支援チームが配置されており、本人や家族への支援を行っています。専門家をまじえて検討することで、適切なケアにつながる可能性があります。

また、受診を検討する際は、どのような検査があるのかを事前に知っておくと安心です。
認知症の検査については「認知症検査の流れ5ステップ|種類・費用・受診先の選び方をわかりやすく解説」を参考にご覧ください。

前頭側頭型認知症の症状を理解し、早期発見のヒントにしましょう

前頭側頭型認知症は、もの忘れよりも行動や言葉の変化に気づきやすい認知症とされています。性格の問題と思われやすい変化でも、背景に病気が隠れている場合があります。

正しい知識を知ることで、必要以上に不安を抱えず対応しやすくなります。認知症全体の特徴や基本的な仕組みは「認知症の基礎知識― 大切な人の「気になる変化」に、やさしく寄り添うために」もあわせてご覧ください。

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