認知症

認知症と診断されたときの対策6つ!運転免許と銀行口座の対処法も解説

「親が認知症と診断された」「親が認知症になったらなにをしたらいいのか」
このようなことで悩んでいませんか?
認知症と診断されてそのままにしておくと、あとで介護の負担が増える可能性があります。
本記事では、親が認知症と診断されたらやるべきことや運転免許や銀行口座の対処法を解説します。
親が認知症と診断され悩まれている方のお役に立てれば幸いです。
Contents
親が認知症と診断されたときの対策6つ
認知症と診断されたらやるべきこと「6つ」を解説します。
それぞれみてみましょう。
1.介護認定を申請する
認知症と診断されたら、まず介護認定を受けましょう。
介護認定がおりると、介護保険の制度を使うことができるからです。
介護保険でどのような制度を使えるか、くわしくみてみましょう。
- デイサービス
- 訪問入浴
- 通所リハビリ
- ショートステイ
- 車イスやベッドなど福祉用具のレンタル など
まずは、お住まいの市区町村の役場にある介護保険の窓口に確認してみてくださいね。
2.今できること・できないことを確認する
今の段階でできること・できないことを確認してみましょう。
認知症になると、できないことが少しずつ増えていくことが多いです。
ただし「自分ができることに目をむける」ことが大切です。
できないことは、周りのサポートを受けることをおすすめします。
具体的なサポートは以下のとおりです。
- 買い物の付き添い
- 受診の付き添い
- 料理の手伝い
- 入浴の手伝い など
できないこと・難しいことはサポートを受けて、できることはできる限り自分でおこない「自分らしい生活」を続けることを目指しましょう。
3.認知症が進むとどうなるか理解する
認知症の症状が進み、できないことが増えたときに「どこで生活するのか」を考えておくことをおすすめします。
施設やショートステイなどのサービスは順番待ちがあり、すぐに使えない可能性があるからです。
認知症が進むとどのような症状が出るかみてみましょう。
- 判断力が低下する
- 数分前のことを忘れる
- 日付や曜日がわからなくなる
- トイレに自分で行けなくなる
- 家事のやり方がわからなくなる
- ガスの止め忘れや鍵の閉め忘れが起きる など
認知症の症状は、個人によって異なります。
症状が出たときにどのような援助を受けられるのか、ケアマネージャーやお住まいの市区町村の介護保険の窓口に確認してみてください。
4.家の中で危ないものを確認する
認知症になると、今まで簡単にできていたことがだんだん難しくなります。
自宅の中で事故につながるものは、はやめに変更することをおすすめします。
たとえば、
- 和式トイレを洋式にかえる
- 床を滑りにくい素材にかえる
- ガスコンロを電化製品にかえる
- 灯油ストーブを電気ヒーターにかえる
お住まいの地域によっては、補助金が出ることもあるため一度、市区町村のホームページで確認してみてくださいね。
5.運転免許を返納する
もしまだ運転されている場合は、運転免許の返納を検討してみてください。
認知症では、判断力の低下が見られるからです。
「まだ大丈夫」と思っていても、他人を巻き込む事故になる可能性があります。
居住地によって、運転免許を返納した場合にはバスや電車などの公共交通機関が割引されたり、タクシーのチケットがもらえたりするため、お近くの警察に相談してみてくださいね。
どうしても、ご本人が運転免許の返納をしぶる場合には、医師から説明してもらいましょう。
6.銀行口座を確認する
原則、銀行は本人以外からのお金の引き出しに対応してくれません。
認知症になり、口座凍結された場合は成年後見人制度の利用が必要です。
あらかじめ、預金や資産についてどうするのか家族で相談してみましょう。
わからないことに関しては、利用している銀行に相談してみてくださいね。
認知症の介護は最初が肝心な3つの理由
認知症の介護は、初期の段階の過ごし方が大切です。
それぞれくわしくみてみましょう。
本人の希望を取り入れることができる
認知症になると記憶や判断力などが低下していくことが多く、認知症の症状が進むと本人の意思や希望を聞くのが難しくなります。
しかし、認知症の初期の段階から、自分だけで日常生活を送れなくなったときのことや住む場所などについて話し合うことで、本人の希望を取り入れたプランを作れます。
人生の最期のステージを、その人らしく過ごすためには、認知症と診断されたときから今後について話し合いをすることが大切です。
予算や希望にあった介護サービスを受けることができる
お住まいの地域によっては、施設の入居まで数年待たなくてはいけないケースもあります。
実際に、施設入所や介護サービスが必要になってから探すのでは「今すぐ利用できる」ことが最優先となり「ご本人やご家族の希望」が後回しになることもあります。
あらかじめ、サービスを探すことで、ご本人やご家族の希望に沿った施設や介護サービスをゆっくり探したり、比較したりすることができます。
ご本人やご家族の希望に合う施設や介護サービスを探してみてくださいね。
介護者の負担を軽減することができる
認知症と診断されてから、亡くなるまでの平均期間は8〜10年と言われており、認知症の介護は長期におよぶ可能性があります。
そのため、介護者の負担を軽減する方法も介護と同時に考えることをおすすめします。
具体的には、
- 趣味を続ける
- 自分の時間を大切にする
- ショートステイやデイサービスを使い介護しない時間を作る など
家族の介護の負担が増えたときや気持ちがつらくなったときは、ひとりで抱え込まないでくださいね。
なにか気になることはいつでもケアマネージャーやお住まいの市区町村の地域包括センターなどの専門家にご相談ください。
認知症の進行をできる限り遅らそう
残念ながら、今の医療では認知症を治すことはできません。
認知症と診断されたときには、将来できないことが増えたときにどのように生活するのかを計画的に考えることが大切です。
「運転免許」や「銀行口座」については、症状が進んでからだと事故につながったり、口座を凍結されたりする恐れがあるため、はやめに警察や銀行に相談しましょう。
また、認知機能は定期的にチェックすることが大切です。
「ベルコメンバーズアプリ」を使うと、短時間で確認できるため、ぜひ活用してくださいね。
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