メタボは認知症と関係がある?関連する要因や病気、対策を解説
メタボ(メタボリックシンドローム)と認知症には関連が報告されています。ただし、メタボが認知症を引き起こすと証明されたわけではありません。
本記事では、メタボと認知症の関係や関連する要因、認知症リスクを抑えるためにできるメタボ対策、よくある質問について解説します。メタボと認知症の関係を理解することで、年齢や健康状態に合わせて生活習慣を見直す際の参考になるでしょう。
目次
メタボリックシンドローム(メタボ)と認知症の関係は?

特に、中年期の高血圧や糖尿病、脂質異常症は、認知症のリスク因子と考えられています。一方、高齢期では、肥満や高血圧、脂質異常症と認知症の関係は中年期ほどは分かっていません。
なお、糖尿病は中年期だけでなく高齢期の認知症との関わりも指摘されているため、健康診断で指摘された場合は放置しないことが大切です。
メタボに関連する要因と認知症の関係

それぞれの要因が認知症とどのように関連しているのか確認しておきましょう。
内臓脂肪の蓄積
中年期の肥満は、将来の認知症発症リスクとの関連が指摘されています。内臓脂肪の蓄積は、インスリン抵抗性や血圧、血糖、脂質の異常と関連すると考えられている要素です。
ただし、体重や腹囲が大きいだけで認知症になると決まっているわけではありません。健康診断の結果を確認し、必要に応じて食事量や身体活動を見直しましょう。
高血圧
脳梗塞や脳出血によって脳の組織が障害されると、血管性認知症の発症に関係するケースもあります。健康診断で高血圧を指摘されたときは、認知症対策だけを目的に数値を下げようとせず、医師の指示に沿って生活習慣の改善や治療を続けましょう。
認知症と高血圧は、下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
糖尿病
血糖値を適切に管理することは、糖尿病に伴う合併症を防ぐうえでも重要です。食事や運動を見直し、必要に応じて医師の指示に沿った治療を続けましょう。
薬を使用している方は血糖値が改善したからといって自己判断で中断せず、定期的な検査で血糖の状態を確認しながら管理することが大切です。
脂質異常症
健康診断で中性脂肪やコレステロールの異常を指摘された際は、認知症だけを目的に数値を下げようとせず、心血管疾患などのリスクも含めて医師に相談しましょう。
脂質異常症と認知症の関わりは、下記の記事で紹介しているので参考にご覧ください。
認知症リスクを抑えるためにできるメタボ対策5選

ただし、ここで紹介する対策はあくまで一例であり、症状に不安があるときや普段とは異なる様子があるときは、迷わず医療機関に相談してください。
適正な体重を意識する
BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算し、BMI22は標準体重を算出する際の目安です。体重だけでなく腹囲も確認すると、内臓脂肪の蓄積を把握しやすいでしょう。
体重や腹囲を定期的に確認し、食事と身体活動の両面から無理のない体重管理を続ける必要があります。短期間の厳しい食事制限は継続が難しく、健康状態に影響する可能性もあるため、日常的に続けやすい食事内容へ見直すことが大切です。
特に、意図しない体重減少がある方や持病のある方は、自己判断で減量せず、医師や管理栄養士などへ相談しましょう。
食生活を見直す
体格や日々の活動量に合わせた食事量を意識し、主食・主菜・副菜を組み合わせることで、必要な栄養素を取り入れやすくなります。間食や甘い飲み物、夜遅い時間の食事が多い方は、普段の食べ方を振り返ってみてください。
なお、糖尿病をはじめとした持病がある場合は、医師や管理栄養士に相談した上で食生活を見直すことが大切です。
認知症予防を意識する際の食事は下記の記事で解説しているので、参考にご覧ください。
運動習慣を身につける
運動は一度に長時間おこなう必要はありません。以下のように日常生活の中で続けやすい方法から始めると取り組みやすくなるでしょう。
- 通勤や買い物で歩く時間を増やす
- 階段を利用する
- 自宅でできる体操を取り入れる
なお、自宅でもできる簡単な体操や運動は下記の記事で説明しているのでご活用ください。
血圧・血糖・脂質を適切に管理する
血圧や血糖、脂質の状態は定期的に確認し、治療方針について医師と相談しましょう。
定期的に健康診断を受ける
なお、40〜74歳の医療保険加入者を対象とした特定健康診断では、メタボリックシンドロームに着目した検査がおこなわれています。
健康診断で異常を指摘されたときは結果を放置せず、医療機関へ相談しましょう。過去の結果と比較し、数値の推移を確認することも健康管理に重要です。
メタボと認知症に関するよくある質問
メタボと認知症に関するよくある質問を整理しました。理解をより深めたい方は、参考にしてください。
メタボを改善すれば認知症を予防できる?
メタボ対策は認知症予防を意識するだけでなく、心血管疾患や糖尿病の合併症などへの意識も重要です。健康診断の結果や持病の状態を確認しながら、無理なく続けられる生活習慣の改善に取り組みましょう。
今から取り組める方法は下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にご覧ください。
メタボではない人も認知症になる?
以下のような気になる変化が続くときは、年齢のせいと決めつけず医療機関への相談を検討しましょう。
- もの忘れが増えた
- 同じ内容を何度も質問する
- 以前できていた作業が難しくなった
認知症になりやすいとされている人の特徴は下記の記事で説明しているので、参考にしてみてください。
メタボや認知症が気になる場合は何科を受診すべき?
一方、もの忘れや判断力の低下、日常生活での失敗が増えたなど、認知機能の変化が気になるときは、もの忘れ外来や認知症外来、脳神経内科、精神科などへの相談を検討してください。
認知症と関連するとされるメタボには早めの対策が重要
健康診断で異常が見つかった場合や治療中の持病がある場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
また、認知症についての基本的な知識を整理しておくと、予防を考える際の参考に活用できます。下記の記事でわかりやすくまとめていますので、あわせてご覧ください。
【参考文献】
厚生労働省:メタボリックシンドロームの診断基準
PMC.Diabetes mellitus and risk of dementia: A meta-analysis of prospective observational studies
Wiley Online Library.The relationship between midlife dyslipidemia and lifetime incidence of dementia: A systematic review and meta-analysis of cohort studies
PubMed.Physical Activity and Cognitive Decline Among Older Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis
厚生労働省:特定健診・特定保健指導について





