家族のための認知症チェックリスト|日常で気づきたいサインと対応

家族のための認知症チェックリスト|日常で気づきたいサインと対応
親や配偶者のもの忘れや言動の変化を見て「年齢のせいなのか、もしかして認知症なのか?」と不安に感じていませんか。認知症の変化は、家族だからこそ気づけることがあります。

本記事では、家族が確認しておきたい認知症のチェックリストや日常で気づきたいサイン、気になる場合の対応、相談先を詳しく解説します。

認知症チェックリストを行う前に、家族が知っておきたいこと

認知症チェックリストを行う前に、家族が知っておきたいこと

まず理解しておきたいのは、家族のための認知症チェックリストは認知症かどうかを診断するものではないということです。専門家へ相談するきっかけとして活用しましょう。

WHO(世界保健機関)では、認知症により記憶や考える力、日常生活を行う力などに変化がみられることがあるとされています。変化に早めに気づくことで、今後の生活や受けられる支援について、前もって準備しやすくなります

ただし、加齢による影響でも似た変化はみられます。

  • 加齢によるもの忘れ:体験の一部を忘れても、後から思い出せることがある
  • 認知症によるもの忘れ:出来事そのものを忘れたり、日常生活に支障が出たりすることがある

加齢によるもの忘れと認知症の違いについては「最近忘れっぽくなったと感じたら!認知症セルフチェックや対策法を紹介」も参考にご覧ください。

家族が気づきたい認知症のサイン|日常生活チェックリスト

家族が気づきたい認知症のサイン|日常生活チェックリスト
ここでは、家族のための認知症チェックリストとして、日常生活で確認しやすいサインをまとめました。普段の会話や買い物、家事などの様子から、小さな変化に気づける場合があります。次の項目を参考に、最近の様子を振り返ってみましょう。

会話・もの忘れの変化

  • 5~10分前に話した内容を、もう一度聞かれることがある
  • 電話で伝えた内容を、後から「聞いていない」と言われることがある

買い物・お金・薬の管理の変化

  • 冷蔵庫に同じ食品がいくつもあったり、賞味期限切れのものが増えたりしている
  • 定期薬を「さっき飲んだかな?」と何度も聞かれるようになった

家事・外出の変化

  • 以前より部屋の片付けが後回しになり、散らかっていると感じる
  • 外出前に鍵や診察券が見つからないと探し始め、一緒に確認することが増えた

気分・身だしなみの変化

  • 声をかけないと、同じ服を何日も着続けていることがある
  • 家族からの助言を強く嫌がることが増えた

チェックリストは診断ではなく、あくまで日常の変化に気づくための目安です。気になる行動や変化がみられる場合は、専門家への相談を検討しましょう。

認知症かも?と思ったとき家族ができる対応

認知症かも?と思ったとき家族ができる対応
「親が認知症かもしれない」と感じても、まずは落ち着いて、家族だからこそできる対応を心がけましょう。

本人を責めずに見守る

本人の自尊心を守り、安心感を与えることが大切です。「さっきも言ったよ」「どうして忘れるの?」などのように指摘すると、本人が傷つき、周囲への不信感から受診を拒否してしまうこともあります。

たとえば、次のように対応するとよいでしょう。

  • 間違いを強く否定せず「一緒に確認しよう」と声をかける
  • 忘れたことを責めず、カレンダーやノートに要件をメモする
  • できていることに対して「助かったよ」と感謝を伝える

本人の気持ちに寄り添いつつ、困っている場面がないかさりげなくフォローする姿勢が大切です。詳しい接し方のポイントについては「認知症の方への適切な接し方!ポイントと5つの具体例」もあわせてご覧ください。

気になる変化を記録する

専門家へ相談する際に役立つよう、気になった出来事を簡単に記録しておきましょう。認知症の診断では、検査だけでなく、日常生活でどのような変化が起きているのかという家族からの情報も重視されます。

たとえば、次のような項目です。

  • いつ頃から変化が気になり始めたか
  • どのような場面で起きたか
  • 毎日のようにみられるのか、時々なのか

以前の様子と比較して変わったと感じることや、本人が不安そうにしていた場面なども記録しておくと、相談がスムーズに進みます。

認知症チェックリストの結果が気になる場合の相談先

認知症チェックリストの結果が気になる場合の相談先
認知症チェックリストで気になる項目があった場合、家族だけで抱え込まず、早めに適切な窓口に相談することが大切です。

かかりつけ医

まずは、普段の健康状態を把握しているかかりつけ医に相談してみましょう。必要に応じて、もの忘れ外来や専門医療機関を紹介してもらえる場合があります。

地域包括支援センター

介護や生活面の不安がある場合は、地域包括支援センターへの相談も選択肢の1つです。相談先に迷っているときも、利用できる制度や窓口につながりやすくなります。

認知症カフェ

地域によっては、認知症カフェの利用も可能です。地域の人や介護・福祉などの専門職と情報共有したり、相談したりする場として活用できます。詳しくは、お住まいの自治体にお問い合わせください。

家族の認知症が気になる場合は、早めの相談につなげましょう

家族が感じる日常の小さな違和感は、認知症に早く気づくきっかけになることがあります。

ただし、チェックリストは診断ではなく、相談や確認のための目安です。気になる項目がある場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターへの相談を検討しましょう。

より詳しく確認したい方は、認知症の初期症状チェックリストも参考にしてみてください。
受診や相談を検討する際の目安としても活用できます。

【参考文献】

公益社団法人認知症の人と家族の会:家族がつくった「認知症」早期発見の目安

WHO.Dementia

厚生労働省:認知症に関する相談先

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