認知症グッズはどう選ぶ?介護の困りごと別に便利なアイテムを紹介

認知症グッズはどう選ぶ?介護の困りごと別に便利なアイテムを紹介

「認知症の夫が散歩に行ったまま、家に戻ってこれないことがある」
「薬の飲み忘れが多いので、管理に役立つグッズはないだろうか」

認知症の方の介護をしていると、このような日常生活上の困りごとに悩む方もいるのではないでしょうか。

認知症の方との生活では、見守りや服薬管理、予定の確認など、困りごとに応じたグッズが役立つ場合があります。

この記事では、認知症の介護で使われる主なグッズを困りごと別に紹介し、本人や家族の状況に合わせて選ぶポイントも解説します。

認知症の介護で使える便利グッズとは

認知症の介護で使える便利グッズとは

認知症の介護で使われるグッズは、日常生活で生じる困りごとをサポートするために使われるものです。見守り機器や服薬カレンダー、予定を確認する時計などが挙げられます。

認知症は記憶障害や注意障害、見当識障害といった認知機能に変化がみられる病気です。
認知症の介護で使えるグッズには、今いる場所がわからなくなったり、薬を飲んだことを忘れたりするなど、生活上の困りごとを補うもののほか、家族が見守りや介護を行う際に使用するものもあります。

困りごと別の認知症グッズ

困りごと別の認知症グッズ

認知症による生活への影響は一人ひとり異なります。ここで紹介するのは、家庭で生じやすい困りごとに応じて使われる主なグッズの例です。

徘徊・外出時に使える見守りグッズ

認知症の症状である見当識障害では、時間や場所を正しく認識しにくくなることがあります。外出先で今自分がどこにいるのかがわからなくなる場合もあります。

見守りに使われるグッズの一つが、位置情報を確認する「GPS端末」です。本人が持ち歩く物もあれば専用の靴に入れて使用するタイプなどもあります。ほかにも、屋外へ出ようとしたときや屋内の一定地点を通過したときに、家族などへ知らせるグッズの例が「認知症老人徘徊感知機器」です。

薬の飲み忘れを確認する服薬管理グッズ

認知機能が低下している方では、薬の飲み忘れなどがみられ、本人だけでの服薬管理が難しい場合があります。

服薬管理に使われる道具の例が、服薬カレンダーです。たとえば、朝・昼・夕などの時間ごとに薬をセットし、残っている分を見て服薬状況を確認できます。薬局などで購入できる場合もあります。

このほか、薬を1回分ずつまとめる一包化や、分包紙に服用する日付を記載する方法も服薬支援の一例です。薬局では、一包化に対応できるか薬剤師に相談できます。

もの忘れや予定管理に使えるグッズ

認知症では、日付や予定を覚えておくことが難しくなり、「今日は何日か」「病院へ行くのは何時か」などを何度も確認することがあります。

こうした場面で使われるのが、日付や時刻を表示する時計、カレンダー、ホワイトボード、ノートなどです。たとえば、その日の予定をホワイトボードに書き、本人や家族が必要なときに確認する使い方があります。

設置する場所が、本人が普段過ごす場所や目に入りやすい位置かどうかは確認したいポイントです。

動物との触れ合いを取り入れたグッズ

認知症の方では、怒りっぽくなったり、落ち着かずに歩き回ったりする様子がみられることがあります。認知症の方が触れて楽しめるグッズの一つが、猫や犬などの動物を模したロボットペットです。なでたり触れたりすると、鳴き声を出したり体を動かしたりするタイプもあり、本物のペットを飼うことが難しい場合にも取り入れられています。

猫や犬などの動物が好きな方が、日中に触れたり声をかけたりして過ごせるグッズの一つです。

認知症グッズを選ぶときのポイント

認知症グッズを選ぶときのポイント

グッズを選ぶ際は、機能だけではなく、本人の状態や生活環境、家族側の管理方法も大事な判断材料です。ここではグッズを選ぶときのポイントを3つの視点に分けて解説します。

困っている場面を整理する

「一人で外出すると帰宅できるか心配」「朝の薬が残っている」「今日の予定を何度も尋ねる」など、具体的な生活場面の困りごとを整理することが大切です。

外出時の居場所を確認したいのか、服薬状況を確認したいのかによって必要な機能は異なります。何に困っているのかが、グッズを比較する際の判断材料です。

本人が使える方法か確認する

GPS端末のように本人が持ち歩くものもあれば、家族側で管理する機器もあります。服薬カレンダーでは、本人が薬を取り出す使い方も考えられます。

認知症の人への支援では、本人が自らの意思に基づいた生活を送れるよう、意思決定を支えることが基本的な考え方です。グッズについても、本人の希望や普段の生活、操作方法などは確認したい事項です。

家族が管理できるか確認する

電子機器では、充電や通信環境など、家族側で管理が必要なものがあります。通知を受け取る機器では、誰が確認するのかも確認しておきたい点です。

本人が使えるかだけでなく、家族側で継続して管理できる方法かも検討する上での判断材料となります。

認知症の徘徊対策グッズは介護保険を利用できる

認知症の徘徊対策グッズは介護保険を利用できる

先述した認知症老人徘徊感知機器は、介護保険の福祉用具貸与の対象です。要介護2以上が貸与の対象となり、要介護1や要支援の場合は原則として対象外です。ただし、本人の身体状況などによっては、要支援や要介護1でも例外的に給付対象となる場合があります。

認知症老人徘徊感知機器の利用を考える場合、ケアマネージャーや福祉用具専門相談員は、本人の状態に合う機器や介護保険の対象について相談できる専門職です。

認知症グッズは本人に合ったものを選ぶことが大切

認知症の介護では、見守りや服薬、予定の確認、日中の活動など、生活上の困りごとに応じて使われるグッズがあります。

本人にみられる症状や実際に困っている場面、本人が使える方法か、家族側で管理できるかなどが選ぶ際の判断材料です。

本人の行動や症状について詳しく知ることも、必要なサポートを考える際の参考となります。認知症の種類や症状、接し方について確認したい方は、認知症の基礎知識ページもあわせてご覧ください。

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