認知症予防の10か条とは?WHO・厚労省の指針に基づく生活習慣のポイントも解説
「認知症予防の10か条」という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような内容なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
認知症予防の10か条は、日常生活で意識したいポイントを分かりやすくまとめたものです。
ここでは、10か条の内容に加え、WHO(世界保健機関)や厚生労働省の指針も参考に、認知症予防につながる生活習慣のポイントを解説します。
目次
認知症予防の10か条とは?内容と考え方の基本を解説

認知症は、加齢とともに発症リスクが高まるとされています。しかし、近年では生活習慣の改善によって、発症リスクを低減できる可能性が示されています。
世界保健機関(WHO)や厚生労働省でも、運動や食事、生活習慣病の管理など、日常生活の習慣を整えることが重要とされています。認知症予防財団が提案する「認知症予防の10か条」は、このような考え方をわかりやすくまとめたものの1つです。
認知症予防財団が提案する「認知症予防の10か条」

認知症予防財団は、認知症の予防や理解を広めるための啓発活動や相談事業などを行っている団体です。電話相談「認知症110番」やシンポジウムの開催などを通して、認知症に関する情報提供や支援にも取り組んでいます。
認知症予防財団が掲げる「認知症予防の10か条」は、次のとおりです。
- 1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を
- 2. 適度に運動を行い足腰を丈夫に
- 3. 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
- 4. 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
- 5. 転倒に気をつけよう 頭の打撲は認知症招く
- 6. 興味と好奇心をもつように
- 7. 考えをまとめて表現する習慣を
- 8. こまやかな気配りをしたよい付き合いを
- 9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
- 10. くよくよしないで明るい気分で生活を
認知症予防の10か条とWHO・厚労省に共通する3つの生活習慣

「認知症予防の10か条」には、日常生活に関わる習慣が多く含まれています。ここでは、WHO(世界保健機関)のガイドラインや厚生労働省の指針にも共通する主な生活習慣を見ていきましょう。
1.適度な運動を取り入れる
WHOでは、65歳以上の成人の場合、週に少なくとも150分の中等度(呼吸がやや増える程度)の身体活動を行うことが推奨されています。
たとえば、以下のような活動です。
- ウォーキングや散歩
- ラジオ体操や軽いストレッチ
- 買い物や掃除・洗濯など
一度に長時間行う必要はありません。10分間程度を継続するイメージで積み重ねても、効果があるとされています。
ウォーキングのポイントについて詳しく知りたい方は「認知症予防にウォーキング?歩き方のポイントと続けるためのコツ」をご覧ください。
2.バランスのよい食生活を心がける
WHOによれば、塩分や飽和脂肪酸を控えた健康的な食事が推奨されています。日本では、厚生労働省の「健康日本21」などで、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事がバランスのよい食事として定義されています。
具体的には、次のような工夫をしてみるとよいでしょう。
- 野菜や海藻、きのこを積極的に取り入れる
- 魚や大豆製品などを主菜にする
- 塩分は控えめにする
- 飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控える
飽和脂肪酸はバターやクリーム、トランス脂肪酸はスナック菓子やマーガリンなどに多く含まれています。
また、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によれば、塩分の1日目標量は男性 7.5g未満、女性 6.5g未満とされています。
控えたい食べ物については「認知症予防のための食事とは?おすすめの食べ物と控えたい習慣も解説」もあわせてご覧ください。
3.人との交流や社会参加を大切にする
認知症予防の10か条では、人とのよい付き合いや社会的な交流の大切さが挙げられています。社会的な交流や活動は、生活の質(QOL)や健康状態と関連する可能性があるとされています。
たとえば、次のような活動を取り入れてみるのもおすすめです。
- 家族や友人と会話する
- 趣味のサークルに入る
- ボランティア活動に参加する
高齢者に合ったボランティアの探し方については「高齢者に合ったボランティアの種類|メリット・注意点や探し方も解説」もあわせてご覧ください。
また、WHOでは「認知トレーニング」が、認知機能低下のリスクを減らす可能性があるとして紹介されています。パズルや計算など個人で行う活動のほか、トランプや麻雀などグループで楽しむ活動も含まれます。
詳しく知りたい方は「麻雀が認知症予防に?楽しみながら脳を使って健康に」をご覧ください。
認知症予防のために今の状態を知ることも大切

認知症予防のためには、生活習慣を整えることに加え、認知機能の状態を知ることも大切です。
厚生労働省でも、認知症は早期発見・早期対応が重要だとしています。早い段階で気づくことで、生活習慣の見直しや適切な支援につながる可能性があります。
気になる変化がある場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターへの相談を検討しましょう。
認知症予防10か条を日常生活に無理なく取り入れましょう
認知症予防の10か条には、食事や運動、人との交流など、日常生活の中で意識したい習慣が多く含まれています。
WHOや厚生労働省の指針でも、生活習慣が健康維持に関係する可能性が示されています。無理のない範囲で、少しずつ生活に取り入れてみるとよいでしょう。
また、認知機能の状態を知ることも、予防や早期対応につながります。ベルコメンバーズアプリでは、簡単な認知機能チェックも利用できます。健康管理のツールとして、ぜひお役立てください。
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