認知症カフェのレクリエーション例|主な活動と参加前に確認したいこと
「認知症カフェに家族を連れて行ってみたいけれど、どんなことをするのだろう」
「レクリエーションが苦手でも参加できるのだろうか」
初めての認知症カフェを前に、活動内容がイメージできず迷う方もいるでしょう。
認知症カフェとは、認知症の方やその家族が、地域の人や専門家と交流しながら情報を共有し、お互いへの理解を深める場です。
認知症カフェでは、歌や工作、体操、ゲームなどが行われることがあります。一方で、レクリエーションだけを目的とする場所ではなく、会話や情報交換、認知症について学ぶ時間、相談などを中心とするカフェも少なくありません。
この記事では、認知症カフェの主なレクリエーション例や過ごし方、参加前に確認したいポイント、お住まいの地域での探し方を解説します。
認知症カフェについてはこちらもご参考ください。
私たちの認知症カフェ[リーフレット]
目次
認知症カフェのレクリエーション例

認知症カフェでは、歌や工作、体操、ゲームなど、行われる活動はさまざまです。ここでは、具体的なレクリエーションの例をご紹介します。
体操や軽い運動
認知症カフェでは、参加者が一緒に過ごす活動の一つとして、体操や軽い運動を取り入れているところがあります。
たとえば、タオルなど身近な道具を使った体操やストレッチ、リズムに合わせて体を動かす活動などです。ほかにも、足裏をほぐしたり、笑いを取り入れながら身体を動かしたりするカフェもあり、活動内容は多岐にわたります。
認知症のある方は、認知機能に問題のない同年代と比べて、日常の身体活動量が少ないことも報告されています。認知症カフェでは、参加者が身体を動かしながら楽しむ活動の一つとして、体操や軽い運動を取り入れているところも少なくありません。
ゲームやクイズ
ゲームやクイズも、参加者が楽しみやすいレクリエーションの一つです。
実際に行われている内容には、なぞなぞや簡単なクイズ、脳トレ、けんだまやお手玉といった昔の遊びなどがあります。すごろくのお題から昔の出来事を話すなど、会話を交えながら進める活動を取り入れている認知症カフェもあります。
クイズや脳トレは、答えを考えたり記憶をたどったりと、頭を使う要素が多い活動です。参加者同士で正解を言い合うなど、盛り上がりながら取り組める活動の一つでもあります。
歌や音楽
歌や音楽を楽しむ時間を設けている認知症カフェもあります。
参加者で一緒に歌うほか、楽器の演奏を聴いたり、音楽に合わせて体を動かしたりするなど実施の方法はさまざまです。体操のあとに演奏を聴くなど、ほかのレクリエーションと組み合わせているケースもみられます。
アルツハイマー型認知症では記憶障害がみられる一方、昔の記憶は比較的保たれる点が特徴です。昔から馴染みのある歌は、歌詞やメロディーを覚えていて、一緒に歌える場合があります。
折り紙や工作などの創作活動
折り紙や手芸、工作といった、手を動かして作品を作る活動も行われています。
小物やカレンダーを作ったり、季節に合わせた飾りや作品を作ったりする活動もみられます。参加者がいくつかの活動から、好きなものを選んで過ごすカフェがあることも特徴です。夏休みには、学童の小学生と一緒に工作を楽しむカフェもあります。
認知症カフェは交流や相談の場でもある

認知症カフェは、認知症の本人や家族だけでなく、地域住民など誰でも参加できる形が一般的です。地域の人や専門職など、さまざまな立場の人が集まる交流の場となっています。
認知症の本人同士や家族同士で話したり、日頃感じていることや介護について情報を交換したりする場面もみられます。ケアマネージャーや社会福祉士、介護福祉士などの専門職が参加しているカフェもあり、認知症や介護について相談できることも特徴の一つです。
認知症カフェを選ぶときの確認ポイント

認知症カフェは、活動内容だけでなく、参加対象や開催方法にも違いがあります。本人や家族の希望と照らし合わせて、参加前に確認できる主な項目を整理します。
活動内容と過ごし方
まず確認したいのは、当日の活動内容や過ごし方です。
体操やゲームなどのレクリエーションの時間を設けているところもあれば、会話やカフェタイムを中心とするところもあります。認知症についての講話や介護相談を取り入れている例もあり、プログラムの組み合わせは一様ではありません。
本人がレクリエーションに参加したいのか、家族が情報を得たいのかなど、参加する目的と開催内容を照らし合わせて検討することが大切です。
活動内容は、自治体のホームページや各認知症カフェのチラシ、開催案内などで確認できます。過去に行われたレクリエーションの様子を写真付きで紹介している自治体もあります。
参加対象や参加方法
認知症カフェは誰でも参加できるところが多い一方、居住地域を限定しているなど、参加条件を設けているカフェもあります。
また、自由に立ち寄れるケースもあれば、事前申込が必要なカフェもあります。本人だけで参加できるか、家族のみでも利用できるか、予約が必要かなどは、参加前に確認しておきたい項目です。
開催日時・場所・費用
認知症カフェの開催日時や場所、参加費は、カフェによって異なります。厚生労働省の全国調査によると、定期開催しているカフェが多く、その中では月1回の開催が中心でした。
開催場所も、公民館などの公共施設、介護施設、医療機関、飲食店などさまざまです。参加費についても、無料のところがある一方、1回ごとに費用を設けているカフェもあるため、開催日や時間とあわせて確認しておくとよい項目です。
認知症カフェの活動内容はさまざま
認知症カフェでは、体操やゲーム、歌、工作など、さまざまなレクリエーションが行われています。活動内容や参加方法はカフェによって異なるため、本人や家族がどのように過ごしたいかを踏まえて選ぶことがポイントです。
気になる認知症カフェが見つかった場合は、自治体のホームページや開催案内で活動内容を確認するほか、詳しい過ごし方を問い合わせる方法もあります。
認知症カフェの事例はこちらに詳しく掲載されています。
- 厚生労働省:よく分かる!地域が広がる認知症カフェ(事例集)
- 厚生労働省:認知症カフェ 事例
- 厚生労働省:認とも 事例集
本人に合った過ごし方を考える際は、認知症の種類や症状、日常生活への影響、接し方について知っておくことも判断材料の一つです。認知症について知りたい方は、認知症の基礎知識ページもご参照ください。
【参考文献】
厚生労働省:私たちの認知症カフェ リーフレット
市川市:令和5年度 広報いちかわ 9月16日号 インフォメーション|やんべえカフェ
長岡京市:認知症対応型カフェ(オレンジスペース)
PubMed.Dementia Patients Are More Sedentary and Less Physically Active than Age- and Sex-Matched Cognitively Healthy Older Adults Hartman YAW, et al. Dement Geriatr Cogn Disord. 2018;46(1-2):81-89.
つくば市:つくば市オレンジカフェ(認知症カフェ)
PubMed.Autobiographical memory in Alzheimer’s disease: a systematic review Stramba-Badiale C, et al. Front Neurol. 2025;16:1546984.
厚生労働省:認知症カフェの類型と効果に関する調査研究
厚生労働省:よく分かる!地域に広がる認知症カフェ
厚生労働省:認知症カフェ 事例


