認知症初期集中支援チームとは?対象になる人や相談の流れを解説

認知症初期集中支援チームとは?対象になる人や相談の流れを解説

「認知症初期集中支援チームは何をしてくれるの?」「自分の家族も相談できるの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる方や家族を支え、必要な医療や介護につなぐしくみです。

この記事では、対象になる人や病院・地域包括支援センターとの違い、相談の流れをわかりやすく解説します。

認知症初期集中支援チームとは?

認知症初期集中支援チームとは?

認知症初期集中支援チームとは、認知症が疑われる方やその家族を支えるために、市町村が中心となって設置する専門職のチームです。保健師や看護師、作業療法士、社会福祉士、認知症の診療に詳しい医師などが連携し、本人や家族の状況を確認しながら、必要な支援につなぎます。

チームの特徴は、相談内容に応じて本人や家族のもとを訪問し、生活状況や困りごとを確認する点です。家族だけでは整理しにくい状況を、地域の専門職と一緒に考えるための支援といえるでしょう。

認知症初期集中支援チームはどんな人が対象?

認知症初期集中支援チームはどんな人が対象?

認知症初期集中支援チームの対象は、原則として40歳以上で在宅生活をしており、認知症が疑われる方、または認知症の方です。40歳以上が対象のため、若年性認知症の方も含まれます。

診断を受けていない段階でも、相談対象になる場合があります。たとえば、次のようなケースです。

  • 認知症かもしれないが、まだ受診していない
  • 本人が受診を嫌がっている
  • 医療や介護サービスにつながっていない
  • 以前は利用していた医療や介護サービスが中断している
  • 介護サービスを利用しているが、家族や関係者が対応に困っている

ただし、すでに医療や介護サービスを利用し、支援が安定している場合は、かかりつけ医やケアマネジャー、地域包括支援センターでの支援が中心になることもあります。

対象になるか迷う場合は、まず地域包括支援センターや市町村の高齢者相談窓口に確認してみましょう。

認知症初期集中支援チームは病院・地域包括支援センターと何が違う?

認知症初期集中支援チームは病院・地域包括支援センターと何が違う?
認知症について相談できる場所には、病院や地域包括支援センターもあります。それぞれ役割が異なるため、違いを整理しておきましょう。

相談先 主な役割
病院・物忘れ外来 認知症の検査、診断、治療、薬の相談を行う
地域包括支援センター 高齢者や家族の困りごとを相談できる地域の窓口
認知症初期集中支援チーム 必要に応じて訪問し、医療や介護サービスにつなげる

病院は診断や治療を行う場所で、地域包括支援センターは高齢者の生活や介護について幅広く相談できる窓口です。

一方、認知症初期集中支援チームは、受診や介護サービスにつながりにくい場合に、専門職が本人や家族の状況を確認し、必要な支援へ橋渡しする役割があります。

「初期」とありますが、必ずしも認知症の症状が軽い人だけを指すわけではありません。医療や介護につながる初期段階を支えるしくみと考えるとわかりやすいでしょう。

認知症初期集中支援チームに相談するには?

認知症初期集中支援チームに相談するには?
認知症初期集中支援チームに相談したいときは、まず住んでいる地域の窓口に確認してみましょう。相談から支援までは、おもに次の流れで進みます。

1.地域包括支援センターや市町村の高齢者相談窓口に連絡する

認知症初期集中支援チームは、病院の外来のように直接受診する場所とは限りません。地域包括支援センターや市町村の高齢者相談窓口などが、相談の入口になることが多いです。

本人だけでなく、家族からの相談が支援のきっかけになる場合もあります。

2.本人や家族の状況を確認してもらう

相談を受けた後、チームは本人や家族の状況を確認します。聞き取る内容は、主に次のとおりです。

  • これまでの生活の様子
  • 現在の困りごと
  • 受診や介護サービスの利用状況
  • 家族の介護負担

認知機能の状態や生活上の困りごとなども含めて、必要な支援を検討します。

3.必要に応じて訪問や支援につながる

状況に応じて専門職が自宅を訪問し、医療機関の受診や介護サービスの利用などにつなげます。支援はおおむね6か月を目安に集中的に行われ、必要な支援先へ引き継がれます。

認知症初期集中支援チームは、家族だけで抱え込まないための相談先

認知症初期集中支援チームは、認知症が疑われる方や家族を支え、必要な医療や介護サービスにつなぐためのしくみです。本人が受診を嫌がる場合や、家族だけで対応に迷う場合も、まずは地域包括支援センターや市町村の窓口に相談してみましょう。

相談時には、いつごろからどのような変化があるのかを整理しておくと、状況を伝えやすくなります。ベルコメンバーズアプリでは、日々の変化を振り返るためのセルフチェック機能をご利用いただけます。気になる変化を整理し、相談を考えるきっかけとしてご活用ください。

【参考文献】

厚生労働省:(参考)認知症初期集中支援チームについて

公益財団法人長寿科学振興財団:第5章 認知症のケア 3.認知症初期集中支援チーム

国立長寿医療研究センター:認知症初期集中支援チームの活動

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