難聴と認知症の関係とは?リスクが高まる理由と今日からできる対応

難聴と認知症の関係とは?リスクが高まる理由と今日からできる対応

「最近、聞き返しが増えた気がする」「テレビの音量が大きくなっているかも」そんな小さな変化に、不安を感じていませんか。難聴は年齢のせいと見過ごされがちですが、近年では認知症との関係も指摘されています。

本記事では、難聴と認知症の関係やリスクが高まる理由、家族が気づきやすいサイン、今日からできる対応をわかりやすく解説します。

難聴と認知症は関係がある?

難聴と認知症は関係がある?

ここでは、難聴と認知症の関係性について見ていきましょう。

難聴は認知症の修正可能なリスク因子

近年、国内外では、難聴と認知症の関係について研究が進められています。国際的に信頼性が高い研究では、難聴は認知症の修正可能なリスク因子の1つとされています*1。

年齢や体質のように、変えられない要因とは異なります。早めに気づいて対応することで、認知症の発症リスクを下げられる可能性があるという意味です。

アルツハイマー型認知症と難聴との関連

認知症の中でも多いアルツハイマー型認知症についても、難聴との関係を示す研究が報告されています。難聴がある人は、そうでない人に比べてアルツハイマー型認知症を含む認知症を発症するリスクが高い傾向があることがわかってきました*1。

ただし、難聴があるからといって、必ず認知症になるわけではありません。あくまでも、なりやすさとの関連が指摘されている段階です。聞こえにくさを年齢のせいと放置せず、できることから対策することが大切です。

難聴だと認知症リスクが高まるのはなぜ?

難聴だと認知症リスクが高まるのはなぜ?

難聴があると、なぜ認知症のリスクが高まると考えられているのでしょうか。実は、聞こえにくさによる生活の変化が関係していると考えられています。

1.会話や交流が減り、脳への刺激が少なくなる

聞こえにくさがあると会話を避けたり、人との集まりに参加しづらくなったりすることがあります。聞き返すことを遠慮し、迷惑をかけたくないと感じる方も少なくありません。

聞こえにくい状態が続くと、家族や地域との交流が減り、脳を使う機会も少なくなってしまいます。国際的な研究では、社会的な孤立や刺激の低下が、認知機能の低下と関係する可能性があると指摘されています*1。

コミュニケーションの重要性については「認知症の予防にはコミュニケーションが効果的!4つの方法も紹介」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。

2.聞き取ろうとする負担が脳にかかる

聞こえにくい状態では、会話の内容を理解しようと常に集中する必要があります。

聞き取るための努力は、知らず知らずのうちに脳へ負担をかけていると考えられています。たとえば、騒がしい場所で話を聞くときや、複数人での会話では、内容を追うだけで疲れてしまうこともあるでしょう。

脳の力は本来、考えたり記憶したりすることに使われるはずです。しかし、聞き取りに使われることで、認知機能に影響が及ぶ可能性があるとされています。

難聴そのものが直接認知症を引き起こすというよりも、生活の中での小さな変化や脳への負担が積み重なることで、リスクが高まる可能性があると考えられています。

【チェックリスト】家族が気づきやすい難聴のサイン

【チェックリスト】家族が気づきやすい難聴のサイン

加齢による聞こえにくさは、本人よりも家族が先に変化に気づく場合があります。日常生活の中で、次のような様子が見られたら、聞こえの低下が影響しているかもしれません。

  • テレビやラジオの音量が以前より大きくなっている
  • 会話の途中で聞き返すことが増えた
  • 相手の話を推測で受け答えすることがある
  • 電話での会話を避けるようになった
  • 複数人での会話や、騒がしい場所では話についていけない
  • 呼びかけに気づかず、返事が遅れることがある
  • チャイムやアラームに気づきにくい
  • 質問と違う答えが返ってくることがある

こうした変化は、年齢のせい、疲れているだけと見過ごされがちです。聞こえにくさは少しずつ進むことが多いため、本人は変化に慣れてしまい、気づきにくい場合があります。

また、周囲に迷惑をかけたくないと遠慮する方も少なくありません。家族の気づきが大切なきっかけになります。

難聴を放置しないために、今日からできる2つの対応

難聴を放置しないために、今日からできる2つの対応

ここでは、難聴を放置しないために、今日からできることについて解説します。

1.聴力を確認する

まずは、耳鼻咽喉科で聴力検査を受け、現在の聞こえの状態をチェックしてみるとよいでしょう。検査によって、加齢による変化なのか、治療が必要な病気が隠れていないかを確認できます。

また、市町村によっては、高齢者向けの健診や聞こえの相談窓口を設けている場合もあります。受診に迷うときは、お住いの自治体などの身近な窓口を活用してみてください。

2.生活環境を工夫する

補聴器に抵抗を感じる方が多いのも現実です。

日本補聴器工業会の調査によれば、国内の難聴者のうち、補聴器を使用している人の割合は、約15%でした。欧米の普及率(デンマーク55%、イギリス53%など)と比較し、かなり低い水準にとどまっています*2。

わずらわしさや補聴器を装着することへの恥ずかしさなど、さまざまな理由があるとされています。無理にすすめるのではなく、まずは次のような日常の工夫から始めてみるとよいでしょう。

  • 正面から話しかける
  • ゆっくりはっきりと話す
  • テレビや会話の際は周囲を静かにする

少しの配慮で、聞き取りやすさは変わります。家族の理解と工夫が、聞こえへの不安をやわらげることにつながります。

難聴かもしれないと感じたら早めの対応を心がけましょう

難聴は、気づかないうちに生活の中で影響が広がることがあります。大切なのは、早めに変化に気づき、できることから対応することです。

日頃の認知機能の状態を知るきっかけとして、ベルコメンバーズアプリの認知機能チェックを試してみるのもおすすめです。15問のテストで結果が確認できるので、ぜひお気軽にご活用ください。

【参考文献】

*1 Livingston G, et al.Dementia prevention, intervention, and care.
The Lancet. 2020;396(10248):413–446.

*2 一般社団法人日本補聴器工業会:APAC Trak JapanTrak 2022 調査報告.

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