認知症介護で家族が限界を感じるケースとは?家族のケアと支援先も解説

認知症介護で家族が限界を感じるケースとは?家族のケアと支援先も解説

認知症の介護が続くなかで「もう限界かもしれない…」と感じている方は多いのではないでしょうか。思うように休めなかったり、対応が難しい症状が重なったりすると、心も体も疲れやすくなります。

本記事では、認知症介護で家族が限界を感じやすいケース、介護者のストレスを軽減する方法、公的な支援先についてわかりやすく解説します。

認知症介護で家族が限界を感じやすいケースとは?

認知症介護で家族が限界を感じやすいケースとは?

ここでは、認知症介護で家族が限界を感じやすい2つのケースを解説します。

自分の時間がまったく確保できないとき

認知症介護では、日常生活のサポートに加え、見守りや声かけが1日を通して必要になることがあります。自分のペースで休んだり、好きな時間を過ごしたりすることが難しく、心身の疲れがたまりやすくなります。

介護者を対象とした研究でも「自分の時間がない」と感じることが生活や睡眠の質の低下につながると報告されました。また、1日の介護時間が終日に及ぶ場合、外出しにくくなる傾向があり、介護時間の長さが負担感に影響することがわかっています*1。

暴言や妄想などの症状が激しいとき

暴言や妄想、同じ質問の繰り返しなど、認知症の症状が強く現れると、家族の精神的負担は大きくなります。症状には波があるため対応に追われやすく、生活リズムを整えにくいことも限界を感じやすい理由です。

厚生労働省の調査でも、次のような行動が頻繁にみられるほど、介護者の負担感が強くなる傾向があると報告されています*2。

  • 特別な根拠もないのに人に言いがかりをつける(妄想)
  • 口汚くののしる(暴言)

症状が続くと心の余裕がなくなり「どうしていいのかわからない」とパニックになることも少なくありません

暴言については「認知症で暴言が出るのはなぜ?いつまで続く?家族の関わり方と相談先を解説」でも解説していますので、参考にご覧ください。

【家族のケア】認知症介護によるストレスを軽減する方法

【家族のケア】認知症介護によるストレスを軽減する方法

ここでは、認知症介護によるストレスを軽減するための方法をご紹介します。

1.深呼吸やマインドフルネスで心を落ち着ける

介護中は、気づかないうちに心も体も緊張してしまうものです。そんなときは、ゆっくりと呼吸を整えるだけでも、気持ちが少し軽くなることがあります。今この瞬間の感覚に意識を向けるマインドフルネスは、ストレスをやわらげる方法として知られています。

認知症の人を介護する家族を対象にした研究では、マインドフルネスを取り入れることで、ストレスが改善したと報告されています*3。ちょっとした合間に、深呼吸や短い瞑想を試してみてください。

2.ミニ休憩を意識的に取り入れる

ほんの短い休憩でも、心身の負担を減らすことにつながります。家族介護者のストレス対処を分析した日本の研究では、対処の仕方が複数のタイプに分かれ、その中に「いったん介護から離れて休む」という方法が含まれていました*4。

  • あたたかいお茶をゆっくり飲む
  • 窓の外をぼんやり眺める
  • 軽く肩や首を回して体をほぐす

1〜2分ほどの「ミニ休憩」でも、気持ちが整う場合があります。無理ない範囲で休む時間をつくってみましょう。

3.つらさや不安を書き出す

不安やつらさを紙に書き出すジャーナリングは、抱えている思いを整理しやすくなる方法です。認知症の家族を介護する女性を対象にした研究では、日記のように感情を書き出すことで、ストレスや抑うつ感が軽くなったという報告があります*5。

今日つらかったことや何となく感じている気持ちなど、思いついたことをそのまま書いてみましょう。

認知症介護で家族が一人で抱え込まないための支援と相談先

認知症介護で家族が一人で抱え込まないための支援と相談先

認知症介護は、家族がすべてを抱え込む必要はありません。厚生労働省の調査では、専門職からの支援や相談できる場所がある場合は、心理的負担の軽減や安心感につながることがわかっています*2。

1.医療機関を受診する

症状の変化が気になるときや、対応が難しいと感じたときは、早めに医療機関の受診を検討しましょう。次のような変化は、行動・心理症状(BPSD)が強まっているサインとなることがあります*6。

  • 暴言や暴力が増えてきた
  • 根拠のない言いがかり(妄想)が強まってきた
  • 夜間の興奮が続き、家族が休めない

認知症の方は、何らかの基礎疾患を抱えていることが多く、身体の不調がBPSDの悪化につながるケースも多いとされています。

妄想については「認知症の被害妄想はなぜ起こる?対処法や家族に向けられる理由も解説」で詳しく解説していますので、参考にご覧ください。

2.デイサービスやショートステイを活用する

介護保険サービスであるデイサービスやショートステイを利用すると、家族が安心して休める時間を確保できます。家族の介護負担を軽減するための考え方として、一時的にケアを休み、リフレッシュしてもらうレスパイトケアが重要だとされています*7。

週に数回でも利用することで、心身のゆとりが生まれやすくなるでしょう。

3.地域包括支援センターに相談する

地域包括支援センターは、高齢者介護の総合的な相談窓口です。たとえば、介護サービスの選び方や利用できる支援制度、今後の生活の組み立て方まで幅広く相談できます。

全国の市町村に設置されているため、お住いの自治体に問い合わせてみましょう。

認知症介護で家族が限界を感じるときは専門家に相談を

認知症介護では、家族がつらさや不安を抱え込みやすく、限界を感じる場面も少なくありません。まずは、深呼吸や短い休憩、気持ちを書き出す習慣などを取り入れ、ストレスを少しでも軽くしましょう。

また、一人で頑張りすぎず、困ったときは専門家に相談することが重要です。介護のお悩みは、ベルコメンバーズアプリのコンシェルジュサービスを利用するのもおすすめです。相談先に迷っている方は、ぜひご活用ください。

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