親の面倒で自分の人生を諦めないために|介護を一人で抱え込まない方法

親の面倒で自分の人生を諦めないために|介護を一人で抱え込まない方法

親の面倒を見るなかで、仕事や趣味、自分の時間が後回しになり、「このまま自分の人生がなくなってしまうのでは」と感じる方もいるかもしれません。親を大切に思う一方で、介護を面倒に感じたり、つらいと感じたりすることもあるでしょう。

しかし、介護をすべて一人で背負い込む必要はありません。この記事では、親の面倒で自分の人生を犠牲にしないために、相談先や介護サービスの活用、自分の時間を守る工夫について解説します。

親の面倒で自分の人生を後回しにし続けるリスク

親の面倒で自分の人生を後回しにし続けるリスク

親の介護やサポートが続いて大変になると、自分の時間を後回しにしてしまい「自分の人生ってなんなんだろう。」「自分の人生が終わった気がする。」と感じることもあるかもしれません。

親を支えたい気持ちは自然なものですが、介護を一人で抱え込み続けると、仕事や自分の時間に影響が出るだけでなく、介護する側の心身にも負担がかかります。

ここでは、親の面倒を一人で抱え込み続けることで起こりうるリスクについて見ていきましょう。

仕事や自分の時間への影響

親の介護で病院の付き添いや見守り、家事のサポートなどが続くと、予定していた仕事や自分の時間が思うように取れなくなる場合も少なくありません。急な対応が増えるほど、仕事に集中しにくくなったり、趣味や休息の時間を後回しにしたりする場面もあるでしょう。

総務省の「令和4年就業構造基本調査」では、介護をしている人は629万人で、そのうち有業者は365万人と報告されています。また、介護や看護のために過去1年間に前職を離職した人は10.6万人でした。

このように、親の面倒は家庭内だけの問題にとどまらず、介護者の仕事やキャリア、生活にも影響する可能性があります。

介護する側とされる側の共倒れ

親の介護を一人で抱え込む状態が続くと、介護する側の心身に大きな負担がかかります。周囲の理解や協力が得られないまま介護に専念せざるを得なくなり、仕事を辞める選択をする方もいるでしょう。

しかし、離職して介護に専念すれば、必ず負担が軽くなるとは限りません。収入の減少に加え、社会とのつながりが薄くなったり、利用できるサービスの機会が減ったりすることで、精神的・身体的な負担がかえって大きくなる場合もあります。

介護する側が追い詰められると、親への接し方に余裕がなくなったり、必要な支援を続けることが難しくなったりする可能性もあります。介護する側とされる側の共倒れを防ぐためにも、自分だけで抱え込まず、早い段階で相談先や介護サービスの利用を検討することが大切です。

親の介護に疲れた時の相談先

親の介護に疲れた時の相談先
親の介護による心身の負担を減らすためには、家族だけで解決しようとせず、早い段階で相談先を持つことが大切です。ここでは、親の介護に関する相談先について紹介します。

ケアマネージャーに介護の負担を相談する

すでに介護保険サービスを利用している場合は、担当のケアマネージャーに現在の状況を伝えるのも一つの方法です。中には「介護サービスを受けている親自身のことではないから、相談できないのでは」と思う方もいるかもしれません。

ケアマネージャーには親の状態だけでなく、「通院の付き添いで仕事に支障が出ている」「見守りが必要で休む時間がない」など、介護する側の困りごとも相談できます。ケアマネージャーに介護する方の状況を共有することで、デイサービスやショートステイ、訪問介護など、利用できるサービスを見直すきっかけになる場合もあります。

親の面倒による負担が大きいままでは、親の生活を支えることも難しくなるため、無理を感じる前に相談することも大切です。

地域包括支援センターに相談する

介護保険サービスをまだ利用していない場合や、どこに相談すればよいかわからない場合は、地域包括支援センターに相談する方法があります。地域包括支援センターは、市町村が設置している高齢者の相談窓口です。

「親の物忘れが増えた」「家事や金銭管理が難しくなってきた」「家族だけで見守るのが不安」といった段階の悩みも相談内容に含まれます。相談内容が漠然としている場合も、「親の介護が自分に集中していてつらい」「今後どうすればよいかわからない」と、気持ちをそのまま伝えるなかで、困りごとが整理される場合もあります。

お住まいの地域を担当するセンターは、自治体のホームページからも確認可能です。市役所・区役所内のほか、地域によっては福祉施設や社会福祉協議会に設置されていることもあります。

親の介護の負担を減らす方法

親の介護の負担を減らす方法
親の面倒を一人で抱え込まないためには、相談するだけでなく、日々の介護量そのものを減らす工夫の検討も一つの方法です。すべてを家族だけで行おうとするのではなく、介護サービスや便利なツールを活用する方法もあります。

介護サービスを活用する

介護サービスには通いのサービスや泊まりのサービスなどさまざまです。具体的には次のようなものがあります。

  • デイサービス
    自宅から施設に通い、日中の一定時間を施設で過ごすサービス。送迎に対応している施設も多く、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを受けられる
  • ショートステイ
    短期間、特別養護老人ホームなどの介護施設に宿泊して生活支援や介護を受けるサービス。家族が休息を取りたい時や、仕事や用事で一時的に介護が難しい時などに利用できる
  • 訪問介護
    介護スタッフが自宅を訪問し、食事や入浴、排泄などの身体介護や、掃除・洗濯・買い物などの生活援助を行うサービス。自宅でも生活を続けながら、必要な支援を受けられる

これらのサービスは、介護者が休む時間を確保しやすい方法として利用されています。利用できるサービスの種類や回数は、要介護度や本人の状態によって異なるため、ケアマネージャーに相談しながら検討することが大切です。

介護以外の時間を意識的につくる

介護が生活の中心になると、自分の予定は後回しになりがちです。休息や趣味の時間は「余裕があれば」ではなく、あらかじめ予定に入れておくという方法もあります。

介護者が親の面倒から離れる時間を確保しやすくする方法として、介護サービスの利用が活用されています。空いた時間は、家事や用事を済ませるだけでなく、休息や趣味、友人との時間など、自分のために使うことも、今後の介護と向き合ううえで大切です。

中には介護サービスを利用することに対して、「親を預けるのは申し訳ない」「自分が楽をしているように感じる」と引け目を感じる方もいるかもしれません。しかし、サービスを利用し、介護以外の時間を作ることは親をないがしろにすることではなく、親の生活と介護者自身の生活をどちらも守るための方法です。

親の面倒と自分の人生をどちらも大切にするために

親の面倒を見ていると、仕事や趣味、自分の時間を後回しにしてしまうことがあります。しかし、介護者が自分の人生を確保することは、わがままではありません。無理を重ねる前に、家族や専門職に相談し、介護サービスを活用しながら、親も介護者自身も安心して過ごせる形を考えることが大切です。

また、介護サービスを利用しても在宅での生活を続けることが難しくなってきた場合には、老人ホームや介護施設への入居も選択肢の一つです。介護する家族の負担を減らし、それぞれの生活を大切にできる場合もあります。

ベルコの「あなたらしく」では、ご本人やご家族の状況や希望に合わせた老人ホーム・介護施設選びを、相談員がサポートしています。今後の選択肢の一つとして施設の情報を得たい場合などに、活用してみてはいかがでしょうか。

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