高齢者が日々の生活を送るための選択肢の一つとして、シニア向け分譲マンションが挙げられます。
シニア向け分譲マンションとは、高齢者にとって暮らしやすい設備を整えている分譲住宅のことです。
シニア向け分譲マンションには老人ホームや福祉施設とは異なる特徴があります。
今回は、シニア向け分譲マンションの「特徴」や「費用面」について詳しくご紹介いたします。
シニア向け分譲マンションとは?
シニア向け分譲マンションとは、シニア層の方々が快適に生活できるよう設備やサービスを整えている住居のことです。
一般的な分譲マンションとは異なり、高齢者が利用しやすい共用設備が充実しているため、楽しみながら日々の生活を送ることができます。
4つのポイントでシニア向け分譲マンションの特徴を紹介
シニア向けの分譲マンションを選ぶ際は、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここでは、高齢者が生活しやすいシニア向け分譲マンションの特徴を「4つ」見ていきましょう。
自立した生活が送れる方を対象としている
シニア向け分譲マンションは基本的に、自立した生活を送ることができる高齢者を対象とした施設となっています。
施設では介護サービスを提供していないため、要介護度の高い方が居住するのは難しいかもしれません。
ただし、必要に応じて外部の介護サービスを発注するなどの対応は可能です。
バリアフリーが行き届いている
高齢者を対象とした施設シニア向け分譲マンションは、バリアフリーが行き届いています。
段差がなく、必要な場所には手すりが設置。
また、スロープやエレベーターなども完備されています。
居室の面積が広く確保されており、夫婦で入居してものびのびと暮らせるのが嬉しいポイントです。
多彩な設備が揃っている
シニア向け分譲マンションは富裕層向けの施設となっており、多彩な設備を取り揃えているのが魅力です。
施設によって設備の内容は異なるものの、プールやジム、温泉、カラオケルームといった娯楽設備が用意されているところもあります。
資産として保有できる
シニア向け分譲マンションは物件として購入する仕組みになっているため、所有者が資産として活用できます。
相続していったり、賃貸物件として活用したり、時期を見て売却したりすることももちろん可能です。
今後に向けて資産形成を考えたいという方には、シニア向け分譲マンションの購入が向いています。
シニア向け分譲マンションを選ぶメリット
シニア向け分譲マンションには以下のように数多くのメリットが考えられます。
生活の自由度が高い
シニア向け分譲マンションには、一般的な老人ホームと比較して自由度が高いという魅力があります。
老人ホームでは一日の生活スケジュールがある程度決められているため、窮屈な思いをする方もいます。
しかし、シニア向け分譲マンションでの生活にはそういった制限がありません。
居室内にはトイレや浴室、キッチンなどが完備されており、自分で食事を作ったり入浴をしたりと自由に暮らせます。
自身が所有する物件なので自由に外出ができますし、旅行などの外泊をすることももちろん可能です。
手厚いサービスを受けられる
シニア向け分譲マンションでは、高齢者が快適に暮らせるよう手厚いサービスやサポートを提供しています。
見守りサービス、防犯に力を入れているシニア向け分譲マンションは多いものです。
また、医療機関と連携しての健康相談や健康診断を実施している施設もあります。
他に、買い物代行などのサービスも提供されており、必要に応じてサポートを受ければ日々の生活を快適に送れます。
さまざまな設備を自由に使える
老人ホームとは比較にならないほど設備が充実しているのも、シニア向け分譲マンションを購入するメリットです。
大浴場やフィットネスジムはもちろんのこと、カラオケルームや図書館、レストランなどを備えているシニア向け分譲マンションは多いものです。
また、習い事や季節のイベントなど、入居者同士の親睦を深められるよう配慮している施設もあります。
シニア向け分譲マンションにはデメリットもある
シニア向け分譲マンションには多くのメリットが考えられる一方、以下のようなデメリットも挙げられます。
初期費用が高額
シニア向け分譲マンションの購入には数千万円から1億円以上という費用がかかってしまいます。
資金面のハードルの高さは、シニア向け分譲マンションを選ぶデメリットの一つといえるでしょう。
物件数が少ない
シニア向け分譲マンションは日本国内にそれほど多く存在しているわけではありません。
地域によってはシニア向け分譲マンションの物件がなく、そもそも選択肢に挙がらない可能性もあるでしょう。
とはいえ、超高齢化社会を迎え、シニアの生活の選択肢は増えつつあります。
シニア向け分譲マンションは多くの高齢者から注目を集めているため、今後物件数が増えていくことが期待できます。
要介護度が上がると生活できなくなる
シニア向け分譲マンションは自立した生活を送ることができる方を対象とした施設です。
そのため、入居後に要介護度が高くなってしまった場合、同じ物件に住み続けることが難しくなってしまいます。
しかし、介護が必要となったときに訪問介護などのサービスを利用して乗り切ることも可能です。
とはいえ、要介護度が高くなってしまうと、訪問サービスのみで対応できなくなってしまうことがほとんどです。
この場合には、せっかく購入したシニア向け分譲マンションを出て、他の老人ホームに入るなどの対処が必要となります。
シニア向け分譲マンションの費用相場
シニア向け分譲マンションの大きな特徴の一つは、所有権を得られるという点です。
一般的なマンションと同じように、シニア向け分譲マンションも物件を購入することで所有が実現します。
物件の価格はグレードによって大きく異なり、数千万円から数億円という価格帯です。
また、別途月額のサービス料や諸経費が10万円から30万円ほど発生します。
サービス料金の内訳はフロントサービスや見守りサービス、施設利用料などさまざまです。
また、物件を購入することになるため固定資産税などの税金も支払わなければなりません。
とはいえ、物件を購入すれば資産として扱えるので、財産として相続したり他人に譲渡したりすることも可能です。
シニア向け分譲マンションの購入時には住宅ローンを利用できます。
ただし、高齢の方が購入するという特性から、ローンの返済上限年齢が設定されるケースもあります。
シニア向け分譲マンションを購入したものの、将来的に支払いが難しくなっては困りものです。
購入前に費用の計算や返済計画を立てておけば、後々の負担軽減につながるでしょう。
【シニア向け分譲マンション】施設ごとの費用の違いはこちら
⇒ ご参照ください。
【まとめ】シニア向け分譲マンションを選択肢の一つに入れてみよう
これからの人生をどう過ごすか迷ったときには、シニア向け分譲マンションの購入を選択肢に入れてみるのもよいかもしれません。
シニア向け分譲マンションは、高齢者が生活しやすいよう配慮が行き届いた施設です。
設備が充実しており、サポートも手厚いため快適に過ごしやすいでしょう。
老人ホーム探しを始めるのなら、あなたらしくのご利用がおすすめです。