住宅型有料老人ホームの費用や入居条件ってどうなの?徹底解説!

2023年9月27日

住宅型有料老人ホームの費用や入居条件ってどうなの?徹底解説!

住宅型有料老人ホームとは有料老人ホームの一種で、生活上のさまざまな支援を受けられる施設です。

 

介護サービスはありませんが、バリアフリー設備の整った施設で快適な老後生活を送ることができます。

 

住宅型有料老人ホームに入居条件はあるのでしょうか。

 

また、入居一時金(初期費用)や月額利用料(月額費用)はいくらかかるのでしょうか。

 

本記事では、住宅型有料老人ホームの特徴や費用、入居条件を徹底解説します。

 

 

住宅型有料老人ホームとは?

住宅型有料老人ホームとは?

住宅型有料老人ホームとは、老人福祉法第29条第1項で定められた有料老人ホームの一種です。

 

有料老人ホームは以下の「4つのサービス」のうち、いずれか(複数も可)を提供する施設を指します。[注1]

  • 食事の提供
  • 介護(入浴・排泄・食事)の提供
  • 洗濯・掃除などの家事の供与
  • 健康管理

有料老人ホームに含まれる施設は、住宅型有料老人ホームのほかに介護付有料老人ホームがあります。

 

住宅型有料老人ホームと介護付有料老人ホームの違いは、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているかどうかです。

 

住宅型有料老人ホームは、特定施設入居者生活介護の指定を受けていないため、介護保険サービスを施設が直接提供することができません。

 

住宅型有料老人ホームで介護・看護を受けたい場合は、地域の訪問介護などの外部サービスを利用する必要があります

 

その代わり、住宅型有料老人ホームは充実した生活支援を受けられるのが特徴です。

 

また、法律上の決まりはありませんが、入居者の住まいは原則個室とし、床面積にも入居者1人当たり13平方メートル以上という設備基準があります。[注1]

 

そのため、ゆったりとした個室で快適な老後生活を送ることが可能です。

 

[注1] 厚生労働省「特定施設入居者生活介護」P3, 4

 

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームの特徴は「3つ」あります。

  • 身体状況に合わせた食事が提供される
  • バリアフリー設備が整っている
  • イベントやレクリエーションが充実している

住宅型有料老人ホームでは、入居者の身体状況に合わせた食事が提供されます。

 

たとえば、摂食・嚥下機能(噛む力や飲み込む力)が衰えている方向けに、ソフト食、きざみ食、ミキサー食などの専用の食事が提供されています。

 

施設によっては「朝・昼・晩の3食」のほか、おやつが毎日提供されるため、食べるのが好きな方におすすめです。

 

また、住宅型有料老人ホームは厚生労働省の標準指導指針を受け、バリアフリー設備が充実した施設がほとんどです。

 

また、個室に浴室、洗面所、トイレが設置されているため、快適に暮らすことができます。

 

イベントやレクリエーションに力を入れる施設も多いため、他の入居者とのコミュニケーションも楽しめます。

 

イベントによっては、入居者の家族が参加することも可能です。

 

たとえば、住宅型有料老人ホームで人気のあるイベントの例として、すし職人やそば職人を招いた食事会や、マグロの解体ショーなどがあります。

 

住宅型有料老人ホームの入居費用

住宅型有料老人ホームの入居費用

他の有料老人ホームと同様に、住宅型有料老人ホームの料金形態は「入居一時金(初期費用)」と「月額利用料(月額費用)」の2つです。

 

ただし、住宅型有料老人ホームに介護サービスはありません。

 

介護や看護を受けたい場合は外部サービスを利用し、別途料金を支払う必要があります。

 

1. 入居一時金(初期費用)

1. 入居一時金(初期費用)

住宅型有料老人ホームに入居する場合、入居一時金などの初期費用が発生します。

 

入居一時金とは、毎月の賃料の一部を前払いするものです。

 

そのため、入居一時金の代わりに「前払金」と呼ばれることもあります。

 

入居一時金の価格帯は施設によってさまざまです。

 

入居一時金が無料の施設もあれば、数千万円単位の支払いが必要な施設(高級老人ホーム)もあります。

 

入居一時金がない施設でも、保証金が必要な場合があるため、事前にホームページを確認しておきましょう。

 

2. 月額利用料(月額費用)

2. 月額利用料(月額費用)

月額利用料は、住宅型有料老人ホームに入居する間、毎月支払いが発生する費用です。

 

月額利用料の内訳として、居室の賃料、施設の共用部や水回りなどの管理費(共益費)、毎日の食費、水道光熱費などがあります。

 

住宅型有料老人ホームには介護サービスがないため、月額利用料は介護付有料老人ホームよりも安価な傾向にあります。

 

住宅型有料老人ホームの月額利用料の「相場は10万円~30万円」です。

 

入居一時金のあるプランの場合、月額利用料が比較的低めに設定されます。

 

介護サービスを利用する場合は利用料も必要

介護サービスを利用する場合は利用料も必要

地域の訪問介護など、外部の介護保険サービスを利用する場合は利用料も必要です。

 

要支援・要介護の認定を受けた方は介護保険制度を利用できます。

 

介護保険サービスは1ヵ月当たりの利用限度額が定められています。

 

利用限度額の範囲内で介護保険サービスを利用した場合、自己負担額は1割(一定以上の所得がある場合は2割または3割)です。[注2]

身体状況 1ヵ月当たりの利用限度額 1割負担
要支援1 50,320円 5,032円
要支援2 105,310円 10,531円
要介護1 167,650円 16,765円
要介護2 197,050円 19,705円
要介護3 270,480円 27,048円

 

[注2] 厚生労働省「サービスにかかる利用料」

 

住宅型有料老人ホームの入居条件

住宅型有料老人ホームの入居条件

住宅型有料老人ホームは、比較的入居条件がゆるやかで、自立した暮らしが可能な方や要支援・要介護度が軽い方も入居できることがあります。

 

住宅型有料老人ホームの年齢制限や、要支援・要介護度の制限について解説します。

 

年齢制限

年齢制限

住宅型有料老人ホームの年齢制限は、60歳以上または65歳以上の方です。

 

ただし、一部の施設では60歳未満の方も入居できる場合があります。

 

施設によって年齢制限が異なるため、あらかじめ施設のホームページなどで確認しておきましょう。

 

要支援・要介護度

要支援・要介護度

住宅型有料老人ホームは、自立した暮らしが可能な方から、要支援・要介護の認定を受けた方まで、さまざまな高齢者が入居できます。

 

ただし、住宅型有料老人ホームは介護サービスがないため、ほとんどの施設は「自立~要介護度が低い方」を入居条件としています。

 

要介護度が重い方や、日常的な医療ケアが必要な方の場合は、介護サービスが付帯した介護付有料老人ホームを利用するのがおすすめです。

 

住宅型有料老人ホームでも、嘱託医による医療処置や、訪問介護などの外部サービスは利用できますが、通常の利用料に加えて別途費用がかかります。

 

【まとめ】住宅型有料老人ホームの費用や入居条件を知り、自分に合った施設を選ぼう

住宅型有料老人ホームは、有料老人ホームの中でも生活支援に力を入れた施設です。

 

介護サービスを受けることはできませんが、バリアフリー設備が整った設備で、健康的な食事やレクリエーションを楽しめます。

 

また、自立した暮らしが可能な方や要支援・要介護度が比較的軽い方でも入居できるのが特徴です。

 

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