「3日後に退院です」そう告げられて、焦っていませんか?
退院後の老人ホーム探しで最も多い悩みが「時間がない」こと。
本記事では、高齢者の退院後の施設探しで「間に合わない!」という事態を防ぐための全手順をプロが解説します。
施設の種類や費用、探し方のステップまで網羅しているため、知識がなくても大丈夫です。
なぜ退院後の老人ホーム探しは間に合わないと焦るのか?

退院後の老人ホーム探しが「間に合わない」と感じるのには、理由があります。
その原因を知ることで、落ち着いて対策を立てられるようになります。
急性期病院の入院期間は想像以上に短い
骨折や病気で入院する「急性期病院」は、国の制度(DPC)により入院日数が厳格に管理されています。
治療が終われば即退院が原則で、「まだ入院できる」という期待は禁物です。
実例: 大腿骨骨折の場合、手術後わずか2〜3週間で退院を促されるケースが大半です。
参考:群馬県立がんセンター「入院医療費算定方法の変更(DPC制度の導入)について」
探すべき高齢者向け施設の種類が多く違いがわからない
特養」「老健」「有料老人ホーム」…老人ホーム 種類が多岐にわたるため、何がどう違うのかを理解するだけで時間がかかってしまいます。
リハビリが充実している施設、医療的ケアに強い施設、看取りまで対応してくれる施設など、それぞれの特徴は様々。
状態に合わない施設を選んでしまうと、後悔に繋がりかねません。
要介護認定や家族との意見調整に時間がかかる
介護施設への入居には「要介護認定」が必須。
申請から結果まで約30日かかるため、入院中に手続きしないと退院に間に合いません。
また、費用負担や入居する施設について、本人と家族、親族間での意見調整がスムーズに進まないケースも多く、時間がかかる要因となるのです。
退院を告げられたら今すぐやるべきことリスト

医師から退院の話が出たら、以下を同時進行で進めましょう。
最優先:病院の医療ソーシャルワーカーに相談する
病院内の「医療ソーシャルワーカー(MSW)」は退院支援のプロ。
看護師に「MSWと話したい」と伝えれば、すぐに繋いでもらえます。
- 【相談内容】
- 退院予定日の確認
- 必要な医療ケアの整理
- 利用できる制度の確認
同時進行:要介護認定の新生・区分変更手続きを進める
まだ要介護認定を受けていない場合は、すぐに市区町村の窓口で申請手続きを行いましょう。
すでにお持ちの方も、入院によって心身の状態が変化した場合は、区分変更の申請が可能です。
この手続きは医療ソーシャルワーカーや、住んでいる地域にある地域包括支援センター職員に相談すれば、サポートしてくれます。
【関連記事】地域包括支援センターとは?親の介護で困ったときの使い方完全ガイド
家族で共有:本人の身体状況・希望・予算の上限を整理する
以下をメモにまとめ、家族全員で共有しましょう。
- 身体状況:必要な医療ケア、リハビリの要否
- 本人の希望:在宅復帰したい?長期入居?
- 予算:月額いくらまで?(目安:10~30万円)
情報収集:ケアマネージャーや地域包括センターに連絡する
すでに担当のケアマネージャーがいる場合はすぐに連絡を取り、退院後の施設探しについて相談してください。
いない場合は、地域包括支援センターが最初の相談窓口となります。
地域の施設情報に詳しく、公正な立場でアドバイスをくれる頼れる存在です。
【フローチャート】あなたに合う施設はどれ?

目的に応じて選ぶべき施設が決まります。
- 在宅復帰を目指す→介護老人保健施設(老健)
- 医療依存度が高い→介護医療院・介護付き有料老人ホーム
- 長期入居を希望→特別養護老人ホーム(特養)・住宅型有料老人ホーム
- すぐに入居先が決まらない→ショートステイでつなぐ
【比較表】施設タイプ別の特徴・入居期間・費用
| 施設タイプ | 主な目的 | 入居期間の目安 | 費用の目安(月額) |
|---|---|---|---|
| 介護老人保健施設(老健) | リハビリ・在宅復帰 | 原則3~6ヶ月 | 10~20万円 |
| 介護医療院 | 長期療養・医療ケア | 長期(看取りまで可) | 10~25万円 |
| 介護付き有料老人ホーム | 介護・看取り対応 | 長期(終身) | 15~40万円 |
| 特別養護老人ホーム(特養) | 終身の生活と介護 | 長期(終身) | 8~15万円 |
| 住宅型有料老人ホーム | 自由な暮らし | 長期(終身) | 12~30万円 |
※上記はあくまで目安です。正確な老人ホーム 費用相場は施設ごとによって異なるため、必ず個別に確認が必要です。
【ケース別】骨折・脳梗塞…高齢者の状況で変わる退院後の施設選び

病状や身体の状態によって、施設選びのポイントは変わってきます。
骨折で退院後の施設を探す場合:リハビリ体制が充実した老健が第一候補
大腿骨などを骨折した場合、退院後も継続的なリハビリが不可欠です。
理学療法士などの専門職が常駐し、在宅復帰を目的としたリハビリに特化している介護老人保健施設 特徴が最もマッチするでしょう。
脳梗塞の後遺症で施設を探す場合:麻痺のレベルと医療ケアの必要性で判断
麻痺が残り、リハビリが必要な場合は老健が選択肢となります。
しかし、たん吸引や胃ろうなど、常時医療的なケアが必要な場合は、看護師が24時間常駐している介護医療院や、医療連携が手厚い介護付き有料老人ホームが適しています。
認知症の症状がある場合:受け入れ実績と人員体制を確認
認知症の症状がある人を受け入れている施設は多くありますが、専門的なケアを提供できるかは施設によって差があります。
認知症ケアの研修を受けたスタッフがいるか、徘徊などに対応できる設備があるかなど、受け入れ実績と人員体制をしっかり確認することが重要です。
【後悔しない】老人ホーム探しの5ステップ

時間がない中でも、ポイントを押さえれば後悔しない施設選びが可能です。
条件リストを作り専門家に相談
身体状況・希望・予算」メモを持って、ケアマネまたは紹介センターへ。
候補施設を3〜5件提案してもらいます。
相談先に迷ったら「あなたらしくナビ」の無料相談をご利用ください。
候補施設のパンフレットと重要事項説明書を比較検討する
候補施設の資料を取り寄せ、サービス内容や費用、人員体制などを比較します。
特に「重要事項説明書」には詳細な情報が記載されているため、必ず目を通しましょう。
空き状況と受け入れ可否を電話で確認する
気になる施設には即日電話を。
空きはすぐ埋まります。
電話対応の丁寧さもチェックポイントです。
必ず現地見学へ!オンライン見学も有効活用
時間がなくても、老人ホーム 見学は必ず行いましょう。
施設の清潔感、スタッフの表情や入居者への接し方、食事の様子など、資料では分からない生の情報を五感で感じ取ることが何より大切です。
どうしても行けない場合は、オンライン見学に対応している施設もあります。
体験入居を経て最終決定・契約へ
可能であれば、数日~1週間程度のショートステイを利用した「体験入居」をおすすめします。
実際の生活を体験することで、本当の意味で本人に合うかどうかを判断できます。
双方が納得できれば、正式に契約手続きへ進みます。
まとめ
退院後の老人ホーム探しは時間との勝負ですが、正しい手順を踏めば必ず最適な施設が見つかります。
以下の重要ポイントを覚えておきましょう。
- 【ポイント】
- 入院中に要介護認定申請を完了させる
- MSW・ケアマネに即相談する
- 条件を整理してから施設を探す
- 必ず見学する
1人で悩まず、まずは専門家に相談することが成功への近道です。
今すぐ相談したい人は【あなたらしく公式HP】をご覧ください!
退院後 老人ホームについてよくある質問
ここでは、退院後 老人ホームについてよくある質問をまとめています。
回復期 リハビリテーションの退院後の施設でおすすめはどこですか?
在宅復帰が目標なら「介護老人保健施設(老健)」、長期療養が必要なら「介護医療院」または「介護付き有料老人ホーム」が適しています。
退院後の30日ルールとは何ですか?
これは主に、特別養護老人ホーム(特養)に関連するルールのことです。
特養を退所して病院に入院した場合、3ヶ月以内に退院の見込みがあれば再入所が優先されますが、その間に別の施設に入所してしまうと、この権利が失われることがあります。
病院から施設へ移る際、ケアマネへの言い方はどうしたらよいですか?
「医師から退院予定日を告げられました。自宅介護が難しいため、施設入所を検討しています。
本人の状態に合う施設探しをサポートいただけますか?」と、具体的に伝えましょう。
事前に整理した条件メモを共有するとスムーズです。




