夫婦の老人ホームの費用は、一体いくらかかるのだろう？
私たちの年金だけで支払い続けられるのか、相場もわからず不安に感じていませんか。
ご安心ください。
本記事では、夫婦で老人ホームへ入居する際の初期費用や月額料金の相場を、施設の種類別にわかりやすく徹底解説します。
さらに、費用を賢く抑えるポイントや、夫婦の年金額に合わせた具体的なシミュレーションも紹介。
夫婦で老人ホームに入居する費用の基本
夫婦 老人ホームの費用はいくらくらいなの？
まずは、老人ホーム費用は「入居時に支払うお金」と「毎月支払うお金」の2種類があることを理解しましょう。
入居一時金とは？
入居一時金は、入居時に支払う初期費用のことです。
施設の設備やサービスを終身にわたって利用する権利を得るための費用で、家賃の前払のような性質を持ちます。
施設によって価格設定は大きく異なり、0円プランから数千万円以上までさまざま。
一般的に、月額利用料が安い施設は入居一時金が高く、逆に入居一時金が0円の施設は月額費用が高めに設定されている傾向があります。
月額利用料とは？
月額利用料は、その名の通り毎月支払う生活費です。
主に以下の項目が含まれています。
- 家賃相当額：居室や共用スペースの利用料
- 管理費：共用部分の維持管理費、事務・生活支援サービスの人件費など
- 食費：1日3食の食事代
- 水道光熱費：居室の電気代や水道代
施設によっては、管理費に水道光熱費が含まれている場合もあります。
1人で入る場合の2倍かかる？夫婦の費用計算の基本
「夫婦で入るなら費用は単純に2倍？」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
夫婦部屋に入居する場合、家賃や管理費は1部屋分で済むため、1人ずつ個室に入るより割安になります。
一方で、食費や介護サービス費などは基本的に2人分かかります。
一般的には、1人で入居する場合の1.5～1.8倍程度が目安と言われています。
夫婦で入る老人ホームの種類別費用相場
さまざまな老人ホーム 種類があります。
それぞれ費用やサービス内容が異なるので、ここでは、代表的な施設について、夫婦で入居した場合の費用相場を見ていきましょう。
| 施設の種類 | 初期費用相場（夫婦） | 月額費用相場（夫婦） | 特徴 |
|---|---|---|---|
| サービス付き高齢者向け住宅（サ高住） | 0～60万円 | 20～50万円 | 自立～軽度の要介護者向け。自由度が高い。 |
| 住宅型有料老人ホーム | 0～60万円 | 20～60万円 | 食事や生活支援が中心。介護は外部サービスを利用。 |
| 介護付き有料老人ホーム | 0～数千万円 | 30～80万円 | 24時間体制の手厚い介護が受けられる。 |
| 特別養護老人ホーム（特養） | 0円 | 15～30万円 | 公的施設で費用が安い。原則要介護3以上。入居待機が多い。 |
| ケアハウス | 0～60万円 | 15～30万円 | 自治体の助成があり比較的安価。自立した生活が基本。 |
上記はあくまで目安です。費用は立地や設備、サービス内容によって大きく変動します。
【ケース別】夫婦の老人ホーム費用シミュレーション
では、具体的に自分たちの年金でどのような施設に入れるのでしょうか。
「2つ」のケースでシミュレーションしてみましょう。
ひと目でわかる！世帯年金額と選べる施設タイプの早見表
| 年金月額 | 入居可能な施設タイプの目安 | 月額費用目安（夫婦） | 備考 |
|---|---|---|---|
| 25万円未満 | 特養・ケアハウス | 15〜30万円 | 公的施設が中心の選択肢 |
| 35万円未満 | サ高住・住宅型有料老人ホーム | 20〜50万円 | 民間施設も視野に入る |
| 45万円以上 | 介護付き有料老人ホーム | 30〜80万円 | 設備やサービスの質を重視 |
ケース1：年金月額25万円未満で無理なく暮らせる施設
世帯の年金収入が月額25万円未満の場合、費用を抑えることが重要になります。
主な選択肢は、公的施設である特別養護 老人ホームやケアハウスです。
これらの施設は比較的費用が安く、年金の範囲内で生活できる可能性が高いでしょう。
民間の施設を選ぶ場合は、郊外にある施設や、入居一時金のないプランを提供しているサービス付き高齢者向け住宅などが候補になります。
ケース2：年金月額35万円未満で少しゆとりのある施設
世帯の年金収入が月額35万円未満の場合、選択肢は広がります。
都市部のサービス付き高齢者向け住宅や、住宅型有料老人ホームも十分に視野に入ってきます。
イベントやレクリエーションが充実している施設を選んだり、少し広めの夫婦部屋を選んだりと、生活の質を重視した施設選びが可能です。
介護付き有料老人ホームも、入居一時金を支払うことで月額費用を抑えるプランを選べば、検討できるでしょう。
夫婦で老人ホームの費用を抑えるポイント
少しでも費用負担を軽くするため、以下のポイントを意識しましょう。
入居一時金0円プランを活用する
まとまった初期費用がなくても入居できるプランです。
ただし、月額費用が割高になる傾向があるため、長期的な視点で総額を比較しましょう。
郊外の施設も視野に入れる
都市部よりも郊外のほうが、土地代や人件費が安いため、施設利用料も安い傾向にあります。
夫婦部屋がある施設を選ぶ
1人ずつ個室に入るよりも、2人で1部屋を利用するほうが家賃や管理費を抑えられます。
公的な費用負担軽減制度を調べる
所得に応じて利用料が軽減される「特定入所者介護サービス費」や、医療費・介護費の自己負担額が高額になった場合に払い戻しが受けられる「高額介護サービス費」などの制度があります。
【要注意】老人ホームの月額費用に含まれない追加費用一覧
提示された月額費用だけで判断するのは危険です。
実際には、以下のような費用が別途かかることを想定しておく必要があります。
- 介護保険サービスの自己負担分：利用した介護 サービスの1～3割
- 医療費：通院や往診、薬代など
- 消耗品費：おむつ代やティッシュペーパーなどの日用品費
- 個人の費用：理美容代、電話代、嗜好品購入費など
- その他：レクリエーションの材料費やイベント参加費
これらの費用も考慮したうえで、無理のない老人ホーム 費用相場を把握し、資金計画を立てることが大切です。
夫婦ならではの施設選びのチェックポイント
費用は重要ですが、それだけで決めると後悔につながることも。
2人らしい生活を続けるために、費用以外の点もしっかりチェックしましょう。
夫婦部屋の広さと設備
プライバシーは保てるか、ミニキッチンや個別のトイレはあるかなど、2人で快適に過ごせる空間かを確認します。
将来、どちらか1人が亡くなったら？残された方の住まいと費用
残された一方がそのまま住み続けられるのか、部屋の移動や費用の変更はあるのか、入居前に必ず確認しましょう。
夫婦で介護度が違う場合は？
一方が自立、もう一方が要介護といった場合でも、一緒に入居できるか、また、それぞれに必要なケアを受けられるかを確認します。
食事のクオリティやレクリエーションの内容は2人で楽しめるか
毎日の食事が楽しみになるか、夫婦で一緒に参加できるイベントがあるかなど、生活の質に直結する部分も重要な老人ホーム 選び方のポイントです。
まとめ
本記事では、夫婦の老人ホーム費用について、徹底解説してきました。
夫婦の老人ホーム費用は、1人入居の1.5～1.8倍が目安となります。
ただし、施設によって費用は大きく異なるので注意しましょう。
もし、数多くの施設の中から、最適な1つを見つけるのが大変と思った場合は、ぜひ私たちにご相談ください。
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夫婦 老人ホーム 費用についてよくある質問
ここでは、夫婦 老人ホーム 費用についてよくある質問をまとめています。
老人ホーム2人部屋の費用平均はいくらですか？
施設の種類や地域によって大きく異なりますが、月額で20～60万円程度が目安となります。
家賃・管理費は1部屋分ですが、食費やサービス費は2人分かかるのが一般的です。
夫婦で入れる安い老人ホームは月額いくらくらいですか？
特別養護老人ホームやケアハウスであれば、夫婦で月額15～30万円程度で入居できる場合があります。
ただし、所得や資産などの入居要件があり、待機期間が長いこともあります。
夫婦で入れる介護施設は認知症でも大丈夫ですか？
はい、多くの施設で対応可能です。
特に介護付き有料老人ホームやグループホームは、認知症ケアに特化したサービスを提供しています。
入居を検討する際は、老人ホーム 見学などを利用して、受け入れ体制をしっかり確認しましょう。
2人部屋や夫婦部屋はどんな設備がありますか？
多くの施設では、リビングと心室が一体化した約25～40㎡の2人部屋（夫婦部屋）が用意されています。
トイレやミニキッチン、収納付きのタイプもあり、自立した生活がしやすいのが特徴です。
夫婦で入居する場合、年齢制限や入居条件はありますか？
多くの施設では、おおむね60歳以上または要介護支援・要介護認定を受けた方が対象です。
夫婦の一方が条件を満たしていれば入居可能なケースもあります。
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