「父親がデイサービスに行きたがらない…」
「母がデイサービスを嫌がるけど理由を話してくれない」
高齢の両親がデイサービス(通所介護)に通いはじめたものの、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
行きたがらない理由を聞いても答えてくれないと対処法がわからず、毎回の送り出しが大変ですよね。
そこで、この記事ではデイサービスに行きたがらない理由を「5つ」紹介します。
前向きに通うための対処法も解説するため、施設に行きたがらない高齢の家族に頭を悩ませている方はぜひ参考にしてください。
これからデイサービスの利用を検討している方や、施設選びで苦戦している方は、老人ホーム検索サイトの「あなたらしく」を活用してみましょう。
地域に根付いた情報を豊富に持つ専門スタッフに、あなたのニーズに適した施設の選定から見学の同行、入居後までサポートしてもらえます。
デイサービスに行きたがらない5つの理由
高齢者がデイサービスに行きたがらない理由は、以下の「5つ」です。
- 新しい環境に不安を感じている
- スタッフやほかの利用者との関係性をストレスに感じている
- 外出を面倒に感じている
- 介護される必要がないと感じている
- 認知症や記憶障害などで状況理解が難しい
①新しい環境に不安を感じている
高齢者がデイサービスに行きたがらない理由のひとつは、新しい環境に不安を感じていることです。
とくにデイサービスに通いはじめて日が浅い場合、これまでの生活スタイルが崩れてしまうことに強い不安を感じている可能性があるでしょう。
通いはじめの行き渋りは、家族が一緒に通所したり、利用時間を短くしたりして本人の気持ちに寄り添いながら新しい生活に慣れるのがおすすめです。
②スタッフやほかの利用者との関係性をストレスに感じている
施設の介護スタッフやほかの利用者との関係性をストレスに感じていることも、デイサービスに行きたがらない理由のひとつです。
ほかの利用者で相性の合わない人がいる場合、必要以上に気を遣うために心が疲れてしまう高齢の方もいます。
なるべく本人の気持ちを尊重し、行きたがらないときは無理に通わせず、適度に休ませてみるのもひとつの手段です。
行きたがらない頻度が多くなってきた場合は、担当のケアマネージャーに相談して別のデイサービスを探してみましょう。
③外出を面倒に感じている
外出を面倒に感じているために、デイサービスに行きたがらない高齢者もいます。
自宅で生活することに慣れている高齢者は、新しい環境に出かけること自体を面倒に感じてしまう方が多いからです。
また、人と接するよりも1人で過ごすことを好んでいる方であれば、デイサービスそのものを煩わしく感じる可能性があります。
その日の体調や心の状態によっても行きたくないと感じることがあるため、本人の意思を尊重しながら休ませるなど対応しましょう。
④介護される必要がないと感じている
「自分は介護される必要がない」と感じていることも、デイサービスに行きたがらない理由のひとつです。
本人が「自分はまだ若いし健康だから」「身のまわりの世話も自分でできる」など、介護される必要性を感じていないケースも少なくありません。
デイサービスはお年寄りが通うところ、と偏ったイメージを持っている可能性もあります。
本人のプライドを尊重しつつ、デイサービスは運動やレクリエーションをとおして日々の楽しみを見つけられる場所だと伝えることが大切です。
⑤認知症や記憶障害などで状況理解が難しい
認知症や記憶障害を抱えている高齢者の場合、デイサービスに行くことを理解できずに行きたがらないケースがあります。
デイサービスがどのような場所で、何をしに行くか理解できないために、行き渋ってしまう方が多いでしょう。
認知症や記憶障害の高齢者には、施設の特徴(例:木々が綺麗なところ、見晴らしがいいところなど)を伝えたり、写真を見せたりするのが効果的です。
前にも行ったことがある場所だと理解してもらえれば、本人も納得してデイサービスに行く気持ちになるでしょう。
デイサービスに前向きに通うための対処法
「デイサービスに前向きに楽しく通ってもらえたらうれしい」と考えているご家族の方も多いでしょう。
行きたがらない本人を無理に通わせるのではなく、自ら積極的に通ってもらうことで家族も安心して施設へ送り出せますよね。
ここでは、デイサービスに前向きに通うための対処法を「3つ」紹介します。
- 本人の気持ちに寄り添い尊重する
- 本人の性格や趣味に合ったデイサービスを検討する
- 契約する前に施設見学をする
それぞれの対処法を実践して、無理なくデイサービスに通える環境を整えましょう。
①本人の気持ちに寄り添い尊重する
まずは、本人の気持ちに寄り添い尊重する意識を持ってください。
「ほかの人はちゃんと通っているのに」「今日も行きたくないの?」と、行きたがらない気持ちを否定するような声かけは逆効果です。
デイサービスに行きたくない理由を教えてもらえないと、じれったくなる家族の気持ちもわかりますが、怒ったり責めたりするのは控えましょう。
「行きたくないんだね」「たまに休まないと疲れちゃうよね」など、本人の気持ちに寄り添った声かけをするのが大切です。
共感してもらえることで「自分の気持ちを理解してもらえている」と高齢者本人も安心して、デイサービスに通えるようになるでしょう。
②本人の性格や趣味に合ったデイサービスを検討する
本人の性格や趣味に合ったデイサービスを検討するのも、前向きに通うための対処法のひとつです。
デイサービスは、施設によって提供しているレクリエーションやサービス内容が異なります。
手芸や料理、囲碁・将棋など趣味に特化した施設や、筋力・体力の向上をメインとするマシントレーニングに特化した施設など、さまざまな種類があります。
お住まいの地域にどのような施設があるかを調べて、本人が好きなことや趣味を考えながら施設を選ぶのがおすすめです。
デイサービスの選び方について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
『デイサービスの選び方を5つのポイントでわかりやすく解説』
⇒ ご参照ください。
なお、施設を選ぶ際は地域包括支援センターや担当のケアマネージャーのほか、老人ホーム検索サイトの「あなたらしく」を活用しましょう。
あなたらしくでは、介護福祉施設選びのプロが1人ひとりのニーズに合った施設を探し、入居まで一貫してサポートしています。
③契約する前に施設見学をする
前向きに通うための対処法として、デイサービスを契約する前に施設見学をすることも有効です。
実際に施設を訪れることで、事前の情報だけではわからない施設やスタッフの雰囲気、利用者同士の空気感を把握できます。
職員や利用者と触れ合える機会でもあるため、通う際のイメージが湧きやすいメリットもあります。
複数の施設見学をして、最終的に通う施設を本人の意思で決めると、自分で納得して選んだ背景から前向きに楽しく通える可能性が高まるでしょう。
デイサービスに行きたがらない理由に寄り添って対処法を実践しよう
高齢者がデイサービスに行きたがらない理由には、新しい環境に不安を感じていたり、外出を面倒に感じていたりとさまざまな原因があります。
高齢の親がデイサービスに毎回行きたがらないと「どうして行きたくないの」と、つい本人を責めてしまうような声かけをしてしまうこともあるでしょう。
しかし、本人が前向きに施設へ通うために、なるべく気持ちに寄り添い、尊重してあげる対応が大切です。
また、性格や趣味に合った施設選びも、楽しく通い続けるための重要なポイントです。
「どこのデイサービスを選べばいいかわからない」と、施設選びで悩んでいる方には「あなたらしく」の活用をおすすめします。
老人ホーム検索サイトである「あなたらしく」では、介護に精通した専門スタッフが地域に根付いた情報をもとに、あなたにぴったりな施設を選定します。
サポートは完全無料のため、プロに相談しながらデイサービスを決めたい方はぜひ「あなたらしく」で相談してみてください。