サービス付き高齢者向け住宅の選び方を5つのポイントで徹底解説

2025年1月27日

サービス付き高齢者向け住宅の選び方を5つのポイントで徹底解説

サービス付き高齢者向け住宅は、原則60歳以上の高齢者が入居できる福祉施設です。

 

要支援や要介護の認定を受けた方だけでなく、自立して生活できる方も対象で、安否確認や生活相談のサービスを受けたり、介護型なら介護サービスを利用したりすることができます。

 

ただ、実際のサービス内容や設備の充実度は施設によって異なるため、入居する際は選び方のポイントをしっかり押さえることが大切です。

 

今回は、サービス付き高齢者向け住宅を選ぶときのポイントや、施設の特徴、入所する際の注意点について解説します。

 

 

サービス付き高齢者向け住宅の選び方

サービス付き高齢者向け住宅の選び方
 
サービス付き高齢者向け住宅は全国各地に複数あるので、どれを選べば良いか悩んでしまう方は多いでしょう。

 

施設選びで何を重視するかは人それぞれですが、基本的には以下のポイントを押さえて検討するのがおすすめです。

 

部屋や共用部分をチェック

 
入居する部屋や共用部分の面積、設備、レイアウトなどは施設によって大きく異なります。

 

特に車いすを利用している方は、部屋・共用部分ともにゆとりのある設計になっている施設を選んだ方が移動しやすく、生活でストレスを感じにくくなります。

 

また、日当たりは良いか、娯楽スペースやサロンなどの設備が充実しているか、などもチェックしておきましょう。

 

娯楽を重視したいのなら、シアタールームや温泉などの設備が整っているところを選ぶのも一つの方法です。

 

サービス内容をチェック

 
サービス付き高齢者住宅では、安否確認や生活相談サービスなどが標準で付帯されていますが、施設によっては生活をより安全・豊かにするためのサービスを独自に提供しているところもあります。

 

例えば、体調が急変した際、連携している医療機関の医師や看護師が迅速に対応してくれる緊急時対応サービスや、食事提供サービス、掃除や買い物の代行サービス(生活支援サービス)などです。

 

これらのサービスは施設によって提供の有無が異なるので、利用者のニーズや要望に合ったサービスが提供されているかどうか、きちんと確認しましょう。

 

一般型か介護型かをチェック

 
サービス付き高齢者向け住宅は、大きく分けて「一般型」と「介護型」の2種類に区分されます。

 

一般型は安否確認や生活相談サービスがメインですが、介護型は一般型と同じサービスに加え、介護サービスを受けられることが特徴です。

 

一般型でも、外部サービスを利用すれば施設内で介護を受けることが可能ですが、都度サービス料が発生するため、費用の負担がかなりかさんでしまいます。

 

その点、介護型は介護サービスが月額料金に含まれているため、いくら利用しても介護サービス料が上乗せされることはありません。

 

そのため、日常的に介護が必要な方は一般型ではなく、介護型を選ぶのが理想です。

 

ただし、介護型は人員配置や部屋の広さ、サービス内容などに一定の基準があり、厚生労働省から特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設である必要があります。

 

そのぶん、一般型よりも数が少なく、入居を希望しても長い待機期間が発生する可能性があるので要注意です。

 

費用をチェック

 
サービス付き高齢者向け住宅の費用は、入居時に発生する「初期費用」と、毎月発生する「月額費用」の2つに分かれています。

 

初期費用は入居一時金や敷金・保証金などで、数十万円~数百万円までと、費用相場には大きな幅があります。

 

初期費用は入居時のみ必要となる費用ですが、そのぶんまとまった支出になる可能性が高いので、予算オーバーにならないよう、あらかじめ施設に問い合わせておくと良いでしょう。

 

一方の月額費用は、水道光熱費や家賃、管理費などを含む居住費と食費、その他日常生活で必要な費用などで構成されるものです。

 

介護型の場合はさらに介護サービス費用が発生します。

 

こちらも初期費用同様、施設による差が大きく、かつ受けるサービスによって変動することもあります。

 

入居を検討する際は、毎月どこにどのくらいの費用が掛かるのか、きちんと下調べしておくことが大切です。

 

立地をチェック

 
一般型のサービス付き高齢者向け住宅の場合、普段の買い物や医療機関への通院などは基本的に入居者自身が行う必要があります。

 

もちろん生活支援サービスを提供しているところを選べば、買い物代行や病院への付き添いなどを頼むこともできますが、そのぶん費用の負担が大きくなってしまいます。

 

なるべく費用負担を減らしたいのなら、施設の近くに商業施設や医療機関などがある立地の良い施設を選んだ方が良いでしょう。

 

また、家族の方が頻繁に行き来する場合は、自宅からのアクセスが良いかどうかもチェックすることが大切です。

 

一般的なサービス付き高齢者向け住宅の特徴

一般的なサービス付き高齢者向け住宅の特徴
 
一般的なサービス付き高齢者向け住宅の特徴は、大きく分けて「2つ」あります。

 

1つ目は、提供されるサービスが比較的シンプルなところです。

 

施設によっても異なりますが、基本的なサービスは、スタッフが定期的に部屋を訪問して利用者の状態をチェックする安否確認サービスと、生活上の悩みや不安を専門家(介護福祉士や看護師など)に相談する生活相談サービスです。

 

サービス内容がシンプルなぶん、有料老人ホームなどの施設に比べて費用が割安に設定されているところが多いでしょう。

 

2つ目の特徴は、生活の自由度が比較的高いところです。

 

自立した生活を送れる方なら、外出・外泊をしたり、外部からお客さんを招いたりすることも可能なので、自宅にいるときと同じような生活を送れます

 

「ルールに縛られず自由に暮らしたいけれど、万一のときの支援を受けたい」と考えている方におすすめの施設でしょう。

 

サービス付き高齢者向け住宅と他の福祉施設との違いについては、以下のページでも解説しているのでぜひ参考にしてください。

 

『サービス付き高齢者向け住宅とは?有料老人ホームとの違いを徹底解説!』
⇒  ご参照ください。

 

サービス付き高齢者向け住宅に入所するときの注意点

サービス付き高齢者向け住宅に入所するときの注意点
 

サービス付き高齢者向け住宅に入居する際は、以下の点に注意しましょう。

 

利用者の希望や性格などを踏まえて選ぶ

 
サービス付き高齢者向け住宅に何を求めるかは、利用者の希望や性格、健康状態などによって異なります。

 

まずは施設の情報を収集する前に、利用者にどのようなサービスを受けたいか、どういった雰囲気の施設が良いのか、などの希望をきちんと尋ねておきましょう。

 

利用者の希望や要望を明確化しておけば、条件をある程度絞り込んで施設を探せるので、手間や時間も省けます。

 

見学では資料だけで分からない部分をチェックする

 
入居候補の施設をある程度絞り込んだら、実際に現地へ見学に行ってみましょう。

 

特に部屋や共有スペースの広さ、施設の雰囲気、スタッフの対応などは、実際に現地に行ってみないと分かりにくいので、より注意して観察します。

 

また、施設の使い勝手やサービスなどについて分からないことがある場合は、その場でスタッフに質問し、疑問や不安をしっかり解消しておくことが大切です。

 

夫婦で入居する際の注意点

 
サービス付き高齢者向け住宅は、夫婦で入居することも可能です。

 

ただ、夫婦同室可の部屋の有無や数は施設によって異なります。

 

同室不可、あるいは夫婦部屋に空きがなかった場合は別々の部屋に入居することになり、費用も同室よりも割高になるケースが多いので注意しましょう。

 

以上が入居時の注意点ですが、数ある施設から利用者の希望や条件に適したところを探すのはかなりの手間と時間が掛かります。

 

施設選びに失敗すると余計な費用が掛かってしまう上、急いで転居先を探さなければなりません。

 

施設選びで後悔したくないのなら、プロの力を借りて入居先を探してみてはいかがでしょうか。

 

サービス付き高齢者向け住宅をお探しの方は、ぜひ「あなたらしく」をご利用ください。

 

>>「あなたらしく」を利用して希望の施設を探す