特別養護老人ホームは3種類に分けられる!それぞれの特徴を解説

2024年12月3日

特別養護老人ホームは3種類に分けられる!それぞれの特徴を解説

特別養護老人ホームの種類は広域型地域密着型、そして地域サポート型の「3種類」に分けられます。

 

施設ごとに定員や利用の条件、提供されるサービスなどは違っているため、施設選びの際には十分に比較を行いましょう。

 

この記事では、特別養護老人ホームの種類ごとに、「詳しいサービス内容」を紹介していきます。

 

 

特別養護老人ホームの種類別の特徴

特別養護老人ホームの種類別の特徴
 
特別養護老人ホームの種類は、大きく「3つ」に分けられます。

 

まずは、特別養護老人ホームの種類ごとの「特徴」をチェックしていきましょう。

 

広域型特別養護老人ホームとは

 
特別養護老人ホームでも最も多いのが、広域型と呼ばれる形態の施設です。

 

広域型特別養護老人ホームは、入所の定員30人以上の大規模な老人ホームとなっています。

 

広域型特別養護老人ホームでは、食事のサポート、入浴や排泄の介助のほか、リハビリテーションや健康管理といったケアも受けられます。

 

また、レクリエーションや趣味に充てる時間を充実させられるのも、広域型特別養護老人ホームの特徴です。

 

施設には介護ケアを担当する介護職員のほか、医師や看護師、介護支援専門員、機能訓練士、生活相談員といった人員が在籍しています。

 

申し込みにあたって居住地の制限はないため、日本中のどの施設に申し込むことも可能です。

 

都市部では広域型特別養護老人ホームへの入居希望者が多くなるため、待機者も増える傾向にあります。

 

地域にこだわりがないのなら、別エリアの空いている広域型特別養護老人ホームに申し込むのもおすすめの方法です。

 

地域密着型特別養護老人ホームとは

 
地域密着型特別養護老人ホームは、定員29名以下という小規模タイプの施設です。

 

2006年の介護保険法改正後、より地域に根ざした住まいを提供する目的で、地域密着型特別養護老人ホームが多く作られるようになりました。

 

地域密着型特別養護老人ホームは、施設がある市区町村に住んでいる方のみを入居対象としており、遠方からの入居は認められていません。

 

地域密着型特別養護老人ホームは、単独型サテライト型という「2つの種類」に分けられます。

 

単独型とは、広域型特養と同等の設備や介護サービスを提供する小規模な施設のことです。

 

施設定員29名以下とかなり少ない単独型は、少人数でアットホームな生活を送りたい方に向いています。

 

単独型のほとんどは、入居者それぞれの個室の前に共用のリビングルームを備えたユニット型のスタイルとなっています。

 

一方のサテライト型とは、本体施設と入居者の居宅を別々に配置するタイプの施設です。

 

入居者の居宅は、サテライト施設からおおむね20分以内の位置に設置されるのが一般的です。

 

入居後には、本体施設からのバックアップを受けながら一人暮らしに近い形で自立した生活を送ることになります。

 

地域サポート型特別養護老人ホームとは

 
地域サポート型特別養護老人ホームとは、在宅で過ごしている高齢者の見守りや生活支援を行うサービスです。

 

施設に入所するのではなく在宅介護生活を送りながらサポートを受けられるというのが、地域サポート型特別養護老人ホームの特徴です。

 

地域サポート型特別養護老人ホームは都道府県の認定を受けた事業所によって運営されています。

 

施設ごとに見守り対象区域が決まっているため、遠方の施設に申し込むことはできません。

 

地域サポート型特別養護老人ホームへの申し込み後には、生活援助員による日中の巡回訪問を受けられます。

 

また、看護師による夜間の相談対応、緊急時対応、在宅介護者の悩み相談といったケアも実施されます。

 

自宅に住み続けたい方、地域との結びつきを重視したい方には、地域サポート型特別養護老人ホームの利用がおすすめです。

 

特別養護老人ホームについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

 

『特別養護老人ホームとは?老人ホームとの違いや費用、申し込み方法について』
⇒  ご参照ください。

 

特別養護老人ホームを選ぶときのポイント

特別養護老人ホームを選ぶときのポイント
 
特別養護老人ホームにはさまざまなスタイルがあるため、どのような施設を選ぶべきかと悩んでしまうこともあると思います。

 

ここからは、どのような特別養護老人ホームを選んだらよいかお悩みの方に向けて、「チェックポイント」を紹介します。

 

早めに入居したい場合には広域型がおすすめ

 
すぐに入居できる特別養護老人ホームをお探しなら、「広域型」の施設をチェックしてみましょう。

 

定員の多い広域型特別養護老人ホームは多くの方を受け入れられるため、比較的早めに入居できます。

 

また、近隣の施設が満員になっている場合でも、別エリアの施設を選んで申し込むことが可能です。

 

家庭的な雰囲気を望む方には地域密着型がおすすめ

 
知らない方との交流に苦手意識がある方やアットホームな環境で過ごしたい方には、「地域密着型」の特別養護老人ホームがおすすめです。

 

地域密着型特別養護老人ホームは定員29名以下の施設なので、家庭的な雰囲気の中でゆったりと生活できます

 

自立した生活を送りたい方には地域サポート型がおすすめ

 
自立した生活を送りたい方には、「地域サポート型」の特別養護老人ホームを選択するのもよいでしょう。

 

24時間体制で見守りを実施してもらえるので、困ったときにはすぐ頼ることができて安心です。

 

また、サテライト型の地域密着型特別養護老人ホームも、利用者が長年住んで慣れ親しんだ地域で生活する機会を提供する目的で設置されており、環境を大きく変えずに生活を送れると評判です。

 

一般的な特別養護老人ホームで受けられるサービス内容

一般的な特別養護老人ホームで受けられるサービス内容
 
特別養護老人ホームの中でも特に多い広域型を選んだ場合、施設に居住する形で多彩なサービスを受けることができます。

 

ここからは、一般的な特別養護老人ホームで提供される「サービス」について紹介します。

 

生活支援

 
生活支援とは家事をはじめとした身の回りのサポートのことです。

 

生活していくためには掃除や洗濯、買い物などが欠かせませんが、高齢になるとこういった行動が難しくなりがちです。

 

特別養護老人ホームへの入居後には、専門のスタッフに掃除や洗濯、買い物代行などを任せられるので安心できます

 

食事の提供

 
特別養護老人ホームでは「毎日三食の食事」が提供されています。

 

栄養士が献立を作ってくれるので、栄養バランスの整った食事をいつでも美味しく食べることが可能です。

 

旬の食材を使ったメニュー、季節ごとの行事食やイベント食などを用意している施設も多くあります。

 

入浴介助

 
特別養護老人ホームでは介護保険法の規定によって「週2回以上の入浴サービス」が実施されます。

 

施設のバスルームには、寝たきりの方や車椅子の方でも入浴できるような専用設備が整っているため、入浴もスムーズです。

 

また、入浴が難しい場合には清拭で体を清潔にしてもらえます。

 

レクリエーション

 
特別養護老人ホームでは、ゲームや軽い運動、歌や手芸などの多彩なレクリエーションを楽しめます。

 

施設によっては、お祭りやクリスマス会といった季節ごとのイベント、ショッピングなどの外出イベントが企画されることもあります。

 

リハビリ

 
身体機能の維持や向上、自立支援を目的としたリハビリも多くの施設で行われています。

 

作業療法士や理学療法士といった専門家による本格的なリハビリを受けられる特別養護老人ホームもあります。

 

特別養護老人ホームへの入居をお考えなら、「あなたらしく」で探してみてください。

 

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