ショートステイの種類別の特徴や選び方をわかりやすく解説

2024年11月6日

ショートステイの種類別の特徴や選び方をわかりやすく解説

ショートステイを利用したいものの、利用条件がわからず困っている方もいるでしょう。

 

実際、ショートステイの利用には一定の条件が設定されており、誰もが利用できるというわけではありません。

 

安心してショートステイを利用するためにも、施設ごとの違いを把握しておくことが大切です。

 

この記事では、「ショートステイの種類やそれぞれの利用条件」について詳しくご紹介します。

 

 

一般的なショートステイの利用条件や特徴

一般的なショートステイの利用条件や特徴
 
ショートステイとは、施設に短期間宿泊しながら介護や生活支援を受けられるサービスです。

 

普段は在宅介護をしているものの、家庭の都合で自宅を空けなければならないというケースは少なくありません。

 

こういったときにショートステイを利用すれば、ご本人もご家族も安心できるでしょう。

 

また、介護者の休息(レスパイトケア)としても活用されているのもショートステイの特徴の一つです。

 

なお、ショートステイには介護保険が適用されるものと適用されないものがあります。

 

介護保険適用のショートステイは、要支援または要介護の認定を受けている65歳以上の方が対象です。

 

ただし例外として、特定疾病によって要介護と判断された40~64歳の方も利用できます。

 

また、介護保険適用のショートステイを利用する場合には、ケアマネージャーに相談してケアプランを作成しなければなりません。

 

一方、自立の方でショートステイサービスを利用したい場合は、介護保険適用外の有料サービスを選択することになります。

 

有料老人ホームなどで提供されているこうしたサービスは、ご本人やご家族からの直接申し込みが可能です。

 

老人ホームの選び方にお悩みの方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

「【一覧表あり】老人ホームの種類とそれぞれの特徴」
⇒  ご参照ください。

 

ショートステイの種類は大きく3つに分けられる

ショートステイの種類は大きく3つに分けられる
 
ショートステイは大きく、短期入所生活介護と短期入所療養介護、そして有料ショートステイの3種類に分けられます。

 

ここからは、「それぞれのショートステイの特徴や違い」についてチェックしていきましょう。

 

短期入所生活介護

 
要支援や要介護の認定を受けている方は、短期入所生活介護(ショートステイ)を利用できます。

 

サービス内容は主に食事、入浴、トイレなどの日常生活の介助やケアです。

 

さらに施設が企画するレクリエーションやリハビリなどにも参加できます。

 

また、利用期間は最短1日から最長30日までとなっており、介護者の休息や急な用事の際に活用されているのも特徴です。

 

なお、短期入所生活介護は、特別養護老人ホームに併設された「併設型」と、ショートステイ専門の「単独型」施設で提供されています。

 

単独型では、個々の利用者に合わせたきめ細かなサービスが提供されるのが特徴です。

 

一方、併設型は、特別養護老人ホームへの入居を検討している方が事前に施設環境に慣れるための利用に適しています。

 

ただし、受けられるサービス内容自体に、単独型と併設型で大きな違いがあるわけではありません。

 

短期入所療養介護

 
短期入所療養介護は医療型ショートステイとも呼ばれるサービスです。

 

対象となるのは要支援や要介護の認定を受けている人のうち、医療ケアを必要としている方に限られます。

 

インスリンの自己注射やたん吸引といった医療ケアが必要な方は、一般的な短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することができないため、このサービスを選ぶ必要があります。

 

サービスの特徴は以下の通りです。

 

  • 食事や入浴などの生活援助
  • 病状確認や療養上のケア
  • 機能訓練やリハビリ

 

なお、提供施設は介護老人保健施設または介護療養型医療施設となります。

 

これらの施設では、医師や看護職員による管理が24時間体制で行われており、充実した医療サポートのもとで療養生活を送ることができます。

 

有料ショートステイ

 
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅で提供されるショートステイは、介護保険の適用外のため、利用費用はやや高めです。

 

また、サービス内容は短期入所生活介護とほぼ同じで、日常的な生活援助を中心に提供しています。

 

なお、有料ショートステイは、要介護認定を受けていない自立した方でも利用可能です。

 

そのため、自立の方がショートステイを利用する際の選択肢として適しています。

 

利用条件は施設によって異なるため、具体的な内容については各施設に直接問い合わせることをおすすめします。

 

また、介護保険の手続きが不要なため、必要なときに柔軟に利用できるのも特徴の一つです。

 

ショートステイの種類を選ぶときのポイント

ショートステイの種類を選ぶときのポイント
 
ショートステイには複数の種類があるため、施設選びに悩む方も少なくないと思います。

 

ここからは、どんなショートステイを選ぶべきかお悩みの方に向け、「選び方のポイント」をご紹介します。

 

医療ケアが必要かどうかを考える

 
医療ケアが必要か不要かによって、選ぶべきショートステイの種類は変わってきます。

 

日常生活の介護ケアのみで問題がないという方であれば、短期入所生活介護タイプのショートステイを選べば問題はありません。

 

一方、胃ろうやたん吸引、インスリン注射といった医療ケアを必要としているのなら、短期入所療養介護タイプのショートステイを選びましょう。

 

短期入所療養介護は、ほかのショートステイと比べてレクリエーションなどのサービスの時間が少なくなりますが、そのぶん手厚い医療ケアを受けられるのが特徴です。

 

要支援・要介護の認定に応じて選ぶ

 
すでに説明したとおり、介護保険適用のショートステイは主に要支援や要介護の認定を受けている方を対象としています。

 

そのため、要介護度が高い方や寝たきりの方は、短期入所生活介護や短期入所療養介護のショートステイを利用することが可能です。

 

一方、要支援や要介護の認定を受けていない方は介護保険適用内でショートステイを利用することができないため、有料ショートステイを検討する必要があります。

 

費用面をチェックする

 
ショートステイには介護保険が適用されるため、自己負担を大きく抑えることが可能です。

 

例えば、介護保険適用のショートステイを1泊2日で利用した場合には、一般的に「1,000~2,500円」ほどの利用料金が発生します。

 

ショートステイは最長で30日利用できますが、連続で長期間利用すると費用は高めとなってしまう点には注意しましょう。

 

なお、短期入所療養介護は医師や看護師による医療ケアが提供されるため、短期入所生活介護と比較してやや料金が高くなりがちです。

 

有料ショートステイは介護保険適用外となっており、利用費用は全額が自費となります。

 

施設の雰囲気やケアの内容を確認する

 
施設の雰囲気やサービスの内容を確認することも大切です。

 

居室や共同スペースが清潔か、スタッフや利用者の雰囲気が良いか、食事やおやつが適切に提供されているかなど、見るべきポイントはさまざまです。

 

そのため、ショートステイを選ぶ際には、事前に見学に出かけたり短時間のお試し利用をしたりすることをおすすめします。

 

実際に施設の様子や雰囲気をチェックすることで、自分に合った施設かどうかを判断しやすくなるでしょう。

 

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