老人ホームを選ぶにあたって意識したいポイントの1つに立地条件があります。
立地の悪い老人ホームや周辺環境の悪い老人ホームを選ぶと、生活の質が大きく下がってしまうかもしれません。
そこで今回の記事では、「老人ホームの立地条件を考えるときのポイント」をご紹介します。
また、立地にこだわって老人ホームを選ぶべき理由についても解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
老人ホームの立地条件は重要？
老人ホームはショートステイのようなサービスとは異なり、入居後には基本的に施設内での生活を続けていくことになります。
「毎日通うわけではないから立地にはこだわらない」と考える方も少なくないでしょう。
しかし、立地条件は入居後の生活に大きな影響を与えます。
例えば遠方の老人ホームを選んだ場合、ご家族の面会や入居者の一時帰宅に手間がかかってしまうでしょう。
また、交通アクセスの悪い場所では、買い物や通院がしにくくなるケースもあります。
立地条件を軽視して老人ホームを選ぶと、後悔する可能性があるため、十分な検討が必要です。
立地の良い老人ホームであれば、ストレスの少ない快適な生活を送ることができるでしょう。
老人ホーム選びにお悩みならこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
「老人ホームの探し方は？相談先や探す手順について解説」
⇒ ご参照ください。
老人ホームの立地を選ぶときのチェックポイント
老人ホームの立地条件はさまざまなので、気になる施設を比較しながら選びましょう。
ここからは、「老人ホーム選びで大切にしたい条件」についてご紹介します。
自宅からの近さ
老人ホームを選ぶにあたっては、これまで暮らしていた自宅から近い位置に絞って探すのがおすすめです。
入居者にとって、慣れ親しんだ地域での生活を続けられることは大きな安心につながります。
土地勘があれば散歩や買い物などの外出時も不安なく過ごせるでしょう。
また、近隣の老人ホームを選ぶことは、ご家族にも大きなメリットがあります。
なぜなら施設が近ければ面会がしやすく、緊急時にもすぐに駆けつけられるからです。
さらに、ご家族の都合で入居者が一時帰宅する際も、施設が近くにあれば移動の負担が少なく済むでしょう。
一方で、自宅から遠い老人ホームを選んでしまうと、移動時間や交通費の負担が大きくなり、面会頻度の低下にもつながりかねません。
快適な施設生活を送るためにも、できるだけ自宅から近い場所を選ぶことをおすすめします。
利便性
近隣にさまざまな施設があるような、利便性のいい老人ホームを選ぶのもおすすめです。
老人ホームの近くに商業施設がいくつもあれば、買い物に出かけるのが楽しみになるでしょう。
また、美術館や博物館、図書館、公園などがあるエリアを選べば生活が充実しやすくなります。
ただし、利便性の良いエリアは人も多いため、かなり賑やかな環境で生活することになる可能性もあります。
静かな環境で生活したい方には、賑やかなエリアの施設はあまり向いていないかもしれません。
また、利便性の良いエリアの老人ホームは入居費用も高くなりやすいので、費用面を十分に確認しておきましょう。
自然環境
賑やかな街中のエリアから離れた郊外の老人ホームを選ぶ方もいます。
郊外や閑静な地域の老人ホームは静かでゆったりとしており、のんびりとした暮らしを実現できます。
特に、自然に囲まれた立地の老人ホームを選べば、安らぎや精神的安定を得られるでしょう。
さらに、自然豊かな老人ホームは、園芸や畑仕事を好む方にも向いています。
加えて、郊外エリアは地価が安いことが多いため、入居費用をかなりリーズナブルに抑えられるというメリットも得られます。
しかしながら、こういったエリアの老人ホームは交通の便が悪いため、買い物や通院の際に不便を感じることがあるかもしれません。
また、家族の面会も難しくなる可能性があります。
立地条件以外に確認すべきこと
ここまで、老人ホームの立地条件について詳しくご紹介してきました。
老人ホーム選びの際には、立地条件以外にも以下のような「ポイント」にこだわるのがおすすめです。
老人ホームの種類と入居条件
老人ホーム選びの際にはまず、施設の種類を確認しましょう。
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウスなど、老人ホームにはさまざまな種類があります。
これらの施設は、それぞれ異なる入居条件を設けており、要介護度によっては入居が認められない可能性もあります。
例えば、特別養護老人ホームは要介護度が高い方を対象としているため、自立の方の入居は難しいでしょう。
一方で、有料老人ホームには自立の方が多く入居しています。
ただし、有料老人ホームでも要介護度が上がると退去しなければならないケースもあるので注意が必要です。
したがって、老人ホーム入居の条件を細かく確認しておくことが重要です。
これにより、ご本人の状態と施設のミスマッチを防ぐことができます。
また、将来的な介護度の変化も考慮に入れて施設を選ぶことをおすすめします。
設備の充実度
老人ホームに入居する際には必ず事前に見学に出かけ、設備をチェックしておきましょう。
まず、居室や廊下に広い通路が確保されているかを確認します。
十分な導線が確保されていれば、車椅子での生活でもスムーズな移動が可能になります。
また、開きやすいドアや傷つきにくい床材の採用も重要なポイントです。
さらに、トイレや浴室の使いやすさ、共同スペースの清潔さにも注目しましょう。
設備が整っている老人ホームを選べば、介護が必要になってからも快適に生活できるでしょう。
加えて、緊急時の対応設備や、リハビリテーション設備の有無もあわせて確認しておくとよいでしょう。
食事の内容
老人ホーム生活の楽しみの1つに日々の食事があります。
食事の質があまり高くない老人ホームを選んでしまうと、生活の満足度が下がってしまうかもしれません。
献立の内容やメニューの種類はもちろんのこと、介護食や療養食などへの対応がしっかりしていることも大切なポイントです。
老人ホームによっては、見学時に食事の試食ができることもあります。
実際に出されている食事を試食できれば、自分に合っている老人ホームかどうかを見極めやすくなるでしょう。
雰囲気
老人ホームの雰囲気は住み心地を大きく左右します。
中には、活気のない施設やスタッフの対応に温かみがない施設もあるでしょう。
こういった老人ホームを選んでしまうと、気持ちよく生活できなかったり、適切なサービスを受けられなかったりするリスクが高まります。
人の多い時間帯を選んで老人ホームに見学に出かけ、普段の生活の様子を詳しくチェックしてみましょう。
スタッフや入居者が和気あいあいと交流している、温かい雰囲気の老人ホームを選べば、安心して生活できます。
費用面
老人ホームに入居するにあたって、費用面が気になる方は少なくないでしょう。
老人ホーム入居後には、入居一時金（前払い金）や月額費用のほか、日用品代や医療費などさまざまな費用がかかってきます。
初期費用がほとんどかからない老人ホームがある一方で、入居一時金だけでも数千万円が必要となる老人ホームもあります。
まずは資金計画を立て、無理のない範囲で入居できる施設を見極めることが重要です。
これから老人ホームを探そうとお考えなら「あなたらしく」をぜひご活用ください。
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