グループホームの選び方を7つのポイントで徹底解説

2024年10月30日

グループホームの選び方を7つのポイントで徹底解説

グループホームとは、正式名称を認知症対応型共同生活介護と呼ぶ専門施設です。

 

一般的な老人ホームとは異なり、グループホームでは認知症を抱える方を対象として生活の場を提供しています。

 

施設入居にあたってグループホームを選ぶことには多くのメリットがある一方、デメリットも考えられます。

 

そこで今回は、グループホームの選び方について詳しく紹介します。

 

 

グループホームを選ぶときの7つのポイント

グループホームを選ぶときの7つのポイント
 
地域にいくつものグループホームがある場合、どのグループホームを選んだらいいかと悩んでしまうこともあるかと思います。

 

そこで以下では、グループホームを選ぶ際の「チェックポイント」を紹介します。

 

施設の雰囲気は良好か

 
グループホームを選ぶ際には、実際に施設に足を運び、その雰囲気をチェックするのがおすすめです。

 

活気のない施設や雰囲気の悪い施設を選んでしまうと、入居後にストレスを感じることがあるかもしれません。

 

入居者やスタッフが笑顔で穏やかに過ごしているグループホームを選べば、快適に生活できる可能性が高まります。

 

また、入居者とスタッフの会話やコミュニケーションをチェックし、信頼関係が築けているかどうかを把握することも重要です。

 

入居後に後悔しないためにも、明るい雰囲気の施設を選びましょう。

 

施設内に生活感はあるか

 
グループホームを見学したときに、雑然としているように感じられることがあるかもしれません。

 

しかし、グループホームは生活の場なので、雑然としていること自体にはそれほど問題はないでしょう。

 

反対に、新設の施設ではないにも関わらず施設内が過度に整然としているという場合は、入居者が自分らしい日常生活を送れていない可能性があります。

 

グループホームを見学する際には、生活感があるかどうかに着目することも重要です。

 

設備は充実しているか

 
グループホームの中には、生活するために必要最低限な設備のみを揃えているところもあります。

 

一方で、娯楽設備を整えている施設や、リハビリ器具など多彩な設備を揃えている施設も少なくありません。

 

より快適に生活したいとお考えなら、設備が充実しているグループホームを選びましょう。

 

手厚いサポートを受けられるか

 
グループホームには、スタッフの配置基準が細かく定められています。

 

法律上は、日中には入居者3人に対して1人、夜間は1ユニットごとに1人以上のスタッフ配置が必要です。

 

施設によっては、この基準以上の人数を配置し、より手厚いサポートを行っていることもあります。

 

スタッフが調理を適切にサポートしているか、衛生的な調理環境が確保されているかなど、見ておきたいポイントはたくさんあります。

 

また、丁寧な食事介助が行われているか、ミキサー食などの介護食に対応しているかも確認しておきましょう。

 

立地はいいか

 
グループホームを選ぶ際には、立地条件も考慮しておくのがおすすめです。

 

自宅の近くのグループホームを選べば、家族がすぐに訪問でき便利です。

 

また、周囲に幹線道路などの危険な場所がない施設なら、散歩などに出かけた際も安心できます。

 

グループホームでは医療ケアが受けにくいため、近隣に協力医療機関があるかどうかもチェックしておきましょう。

 

費用はいくらか

 
グループホームを選ぶ際、費用も重要なポイントです。

 

一般的に、グループホームの月額費用には、「賃料、共益費・管理費、食費、水道光熱費」などが含まれ、具体的な金額は施設によって大きく異なります。

 

立地や提供されるサービスの内容、部屋のタイプなどが費用に影響します。

 

そのため、グループホームを選ぶ際は、月々の基本料金に加えて、追加で発生する可能性のある費用についても事前にチェックしておきましょう

 

グループホームの費用についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

『【料金一覧表あり】高齢者が入居するグループホームの費用はいくらかかる?』
⇒  ご参照ください。

 

グループホームとその他の老人ホームの違い

グループホームとその他の老人ホームの違い
 
一般的な老人ホームは、自立している方から要介護度の高い方までを幅広く受け入れています。

 

入居者定員も施設によって異なり、中には100名以上を受け入れている大きな施設もあります。

 

一方で「グループホーム」は、認知症を抱える高齢者を対象とした施設です。

 

その定員は1フロア9人以下、施設全体で18~27人と定められており、比較的小規模な環境でゆっくりと過ごせるのが特徴的です。

 

また、入居者が少人数のユニットを作り、協力しながら生活していくのもグループホームの特色です。

 

ユニット型の生活には、なじみの関係を築きやすく心身の状態を穏やかに維持しやすいという良さがあります。

 

グループホームのメリット

グループホームのメリット
 

以下では、「グループホームのメリット」について紹介します。

 

認知症ケアに特化している

 
グループホームは認知症を抱える方を対象とした施設です。

 

そのため、施設内には認知症ケアに特化したスタッフが在籍しており、個々の症状に応じた適切なケアを受けられます

 

また、それぞれの役割を果たしながら自立した生活を送れるのも、グループホームの魅力です。

 

適切なケアを受けながら自立した生活を続ければ、認知症の進行を遅らせることも十分可能となります。

 

アットホームな雰囲気

 
グループホームでは、少人数のユニットを作って共同生活を送ります。

 

認知症の発症をきっかけに、人が多い環境に対して苦手意識を持ってしまう方は少なくありません。

 

しかし、少人数で生活するグループホームであればストレスがかかりにくくなり、快適に生活できるでしょう

 

プライベート空間を確保できる

 
グループホームは共同生活の場ですが、プライバシーへの配慮がまったくないというわけではありません。

 

入居者には個室または準個室が与えられるため、プライベートな空間を確保することも可能です。

 

一人で過ごしたいときには居室で、誰かと一緒に過ごしたいときには共用スペースでといったように、気分に合わせて好きな場所で過ごせるのがグループホームの良さの1つです。

 

グループホームを選ぶデメリット

グループホームを選ぶデメリット
 

前述のように、グループホームには多くのメリットがありますが、一方で以下のような「デメリット」があることも把握しておきましょう。

 

遠方の施設を選ぶことはできない

 
グループホームに入居できるのは、その施設と同じ地域に住民票がある方のみとなっています。

 

これは、グループホームが地域密着型のサービスとして提供されているためです。

 

また、グループホームの設置数やサービス内容は地域によって異なるため、事前に見学するなどの工夫をして良し悪しを見極めましょう。

 

医療ケアを受けるのは難しい

 
グループホームには医師や看護師といった医療スタッフを配置する義務がありません。

 

そのため、多くのグループホームでは医療ケアを受けることができず、診療や治療が必要な場合には医療機関を訪れる必要があります。

 

そのため、日々の生活で医療ケアが欠かせない方には、グループホームはあまり向いていないと言えるでしょう。

 

施設に空きがないことがある

 
グループホームは少人数制のサービスとなっており、1つの施設の定員は18名と定められています。

 

しかし、少子高齢化が進むにつれてグループホームの需要は急速に高まっています。

 

エリアによっては、グループホームの定員が既に埋まっており、入居できないこともあります。

 

そのため、グループホームへの入居をお考えなら、早めに申し込みを行うのがおすすめです。

 

近隣エリアでグループホームをお探しの方は、「あなたらしく」をご活用ください。

 

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