個室の老人ホームを選ぶべき?メリット・デメリットを詳しく解説

2024年7月26日

サテライト型グループホームのメリット

老人ホーム選びの際には、個室を希望するか、それとも相部屋を希望するかを決めておきましょう。

 

老人ホームというと、かつては4人部屋などの相部屋が主流でしたが、最近では大半の老人ホームが個室を提供しています。

 

これは、プライバシーの確保や個人の生活リズムの尊重など、入居者の要望の多様化に応えることも関係しているでしょう。

 

個室型の老人ホームを選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

例えば、自分のペースで生活できることや、家族との面会時にプライベートな空間を確保できることなどが考えられます。

 

今回は、「個室型老人ホームについて」詳しく解説します。

 

個室のタイプや設備、費用面での比較など、具体的な情報をお伝えしていきます。

 

 

個室型老人ホームのメリット

個室型老人ホームのメリット
 

まずは、個室型老人ホームを選ぶメリットについて見ていきましょう。

 

自宅のような気分で過ごせる

 
個室型老人ホームを選ぶ大きなメリットは、自宅とそれほど変わらない雰囲気の中で過ごせるという点です。

 

相部屋の老人ホームでは周囲の人の生活音がどうしても気になってしまいますし、就寝時間や起床時間がほかの人と合わないおそれもあります。

 

しかし、個室のある老人ホームを選べば、周囲に気兼ねする必要がなくなり、自分の生活スタイルを保つことも可能となります。

 

自宅と同じようなイメージで自分らしい生活を送りたいとお考えなら、個室型老人ホームを選ぶのがおすすめです。

 

プライバシーを守れる

 
老人ホームで過ごすにあたっては、個人のプライバシーを重視したいものです。

 

相部屋の場合、服薬の状況や食の好みといったプライバシー情報がほかの入居者に筒抜けになってしまいます。

 

面会に訪れた家族との会話を聞かれてしまい、家庭の事情が明るみになってしまうケースもあるでしょう。

 

また、介護されている姿をほかの入居者に見られるのを恥ずかしいと感じる方もいると思います。

 

プライベートな部分を人に知られたくないという方は、個室型の老人ホームを選んだほうがよいでしょう。

 

人間関係のストレスがない

 
相部屋の老人ホームを選んだ場合、慣れない集団生活に疲れてしまうことがあるかもしれません。

 

ほかの人の話し声やいびきの音がストレスになったりすることもあるでしょう。

 

また、同じ部屋で過ごす人との相性がよくなかったことがきっかけで、大きなストレスを抱えてしまうおそれもあります。

 

個室型老人ホームを選べば、人間関係のストレスを感じにくくなり、より快適に生活できます。

 

家族が面会しやすい

 
老人ホームへの入居後には、ご家族との定期的な面会の機会を設けたいものです。

 

しかし、相部屋の老人ホームの場合、ご家族と長時間の会話をしているとほかの入居者に迷惑がかかってしまうかもしれません

 

また、ほかの入居者に気を使い、ご家族が訪問を遠慮してしまう可能性も考えられます。

 

入居者ごとに個室が用意されている老人ホームであれば、面会にあたって周囲に気兼ねする必要はなくなります。

 

プライベートな空間でゆっくりと家族の時間を過ごせるのも、個室型老人ホームを選ぶ大きなメリットです。

 

建物が比較的新しい

 
最近建てられた老人ホームの多くは個室型を採用していますが、一時代前の老人ホームは相部屋が主流でした。

 

つまり、現在でも相部屋を採用しているという老人ホームは、建物がやや老朽化しているおそれがあるということになります。

 

新しい建物で快適に暮らすためにも、ぜひ築年数の浅い個室型老人ホームを選んでみましょう。

 

個室型老人ホームのデメリット

個室型老人ホームのデメリット
 

個室型老人ホームには多くのメリットがありますが、以下のようなデメリットも考えられます。

 

費用が高くなることがある

 
個室型老人ホームは、相部屋と比較して料金が高くなるのが一般的です。

 

個室を使用する場合、それぞれの部屋に光熱費がかかりますし、清掃や管理などの手間も増えてしまいます。

 

これに対して相部屋は設備投資の費用やランニングコストを抑えられるため、入居費用がかなり安めに設定されています。

 

老人ホームに入居するにあたって費用面が気になる場合には、個室と相部屋の価格の違いをじっくりと比較したほうがよいかもしれません

 

コミュニケーションの機会が減る

 
相部屋であれば話し相手がすぐ近くにいますし、人の気配も感じられるため、寂しさは自然と和らぐでしょう。

 

しかし、個室型老人ホームを選んだ場合には一人で過ごさなければならなくなるため、日々の生活に寂しさを感じやすくなります。

 

また、人とコミュニケーションを取る機会が減って孤立しやすくなったり、刺激が減って元気をなくしてしまったりすることもあるかもしれません

 

とはいえ、老人ホームには共用スペースが設置されているのでそれほど心配はなさそうです。

 

寂しいときや人との会話を楽しみたいときには部屋を出て共用スペースへ行ってみるとよいでしょう。

 

また、レクリエーションや食事の時間に積極的に会話をするのも、寂しさを軽減する良い方法です。

 

老人ホームの個室を選ぶときのポイント

老人ホームの個室を選ぶときのポイント
 

ここからは、個室型の老人ホームを選ぶにあたって知っておきたいポイントをご紹介します。

 

施設ごとの特徴を比較し、自分に合った個室型老人ホームを選びましょう。

 

個室の広さをチェックする

 
老人ホームの個室の広さは施設ごとに異なります。

 

介護老人保健施設や介護医療院といった施設の場合、1室あたりの面積は8平方メートルほどになるのが一般的です。

 

しかし、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームを選べば、10平方メートル以上という広々とした居室を使える可能性が高まります。

 

ただし、個室が広すぎるとかえって移動がおっくうになる可能性もあるため十分気をつけましょう。

 

老人ホームの個室の広さを具体的にイメージするためにも、入居前には必ず個室を見学しておきたいものです。

 

老人ホームの設備やサービスについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ。

 

「老人ホームの生活とは?必要なサービスや設備、1日の流れについて」
⇒  ご参照ください。

 

個室での過ごしやすさを考えておく

 
老人ホームを選ぶ際には部屋の広さに加え、使いやすさや過ごしやすさもチェックしておきたいものです。

 

例えば、個室にトイレがあれば共用のトイレまで行く手間が省けるため、より快適に生活できます。

 

移動しやすいか、必要なものを取り出しやすいかといった生活導線も重要なポイントです。

 

生活導線があまりよくない場合、足腰が不自由になったときに不便を感じたり、車椅子を使っての移動に支障が出たりするおそれがあります。

 

実際の生活をイメージしながら個室のスタイルをチェックすれば、ミスマッチが起きる可能性を減らせます。

 

従来型個室とユニット型個室の違いを把握しておく

 
老人ホームの個室には、従来型個室ユニット型個室といった種類があります。

 

「従来型個室」は、廊下の左右に多くの個室を設置した、ホテルのようなイメージの完全個室のことです。

 

これに対して「ユニット型個室」は、各個室がリビングルームなどの共用スペースにつながっているという特徴を持ちます。

 

広々としたパブリックスペースの周りに個室を作ったような独特の形式になっているので、部屋を出ればすぐにほかの入居者やスタッフとの交流を楽しめます。

 

老人ホームの選びの際には、従来型にするかそれともユニット型にするかを検討しておきましょう。

 

老人ホーム探しの効率をアップさせるためにも、「あなたらしく」をぜひご活用ください。

 

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