老人ホームのショートステイを利用するメリット・デメリットを徹底解説

2024年5月1日

老人ホームのショートステイを利用するメリット・デメリットを徹底解説

普段はご家族による在宅介護を受けている方が、必要に応じて老人ホームのショートステイのサービスを利用するケースがあります。

 

ショートステイとは、介護を必要とする方が一時的に施設に入所し、宿泊しながら介護サポートを受けられるサービスです。

 

この記事では、ショートステイの利用シーンや利用のメリットについて解説します。

 

 

ショートステイを利用したい場面5つ

ショートステイを利用したい場面5つ
 

老人ホームのショートステイ(短期入所生活介護)は、1泊から最大30日間にわたって入所できる福祉サービスです。

 

施設では日常生活の介助のほか、リハビリやレクリエーションなどにも参加できます。

 

そのようなショートステイは、さまざまな場面で多くの方に活用されています。

 

1.介護をしている家族が不調を抱えているとき

 
日々の在宅介護に体力的、精神的な負担を感じている方は少なくありません。

 

家族で介護しなければと根を詰めるあまり、体を壊してしまったり調子を崩してしまったりする方もいます。

 

また、介護ストレスが溜まりうつ状態になってしまうこともあるでしょう。

 

こういった場合には無理をしすぎず、ショートステイを併用しながら上手に介護を続けていきましょう。

 

2.介護をしている家族に用事があるとき

 
介護をしているご家族に急な用事があるときには、ショートステイを気軽に活用してみましょう。

 

冠婚葬祭などで数日間留守にしなければならないタイミングにも、ショートステイを利用できます。

 

また、平日にはショートステイを利用し、休日には家族の時間を過ごすといった形で仕事を続けている方もいます。

 

3.介護をしている家族がリフレッシュしたいとき

 
介護をするご家族に特別な事情や都合がない場合にも、ショートステイの利用は可能です。

 

休みなく介護を続けていると、気づかないうちに心の余裕がなくなってしまい、優しい対応ができなくなることもあります。

 

ときにはご家族の休息やリフレッシュのためにショートステイを利用するのもおすすめです。

 

リフレッシュ目的でショートステイを併用すれば、家族の心理的な負担やストレスも和らぎやすくなるでしょう。

 

4.快適に療養したいとき

 
介護を受ける方の健康状態があまり良くないものの、入院をするほどではないというときにはショートステイの利用が最適です。

 

ショートステイでは医療ケアは行われませんが、身の回りの介助を受けられるため、快適に療養できます。

 

また、入院期間が終わり退院したものの、まだまだ調子が戻らないときにもショートステイを頼ってみましょう。

 

ショートステイを利用すれば生活リズムが整いやすくなり、心身の調子も次第に好転していくことでしょう。

 

5.老人ホームの雰囲気を体験してみたいとき

 
今後老人ホームへの入居を考えているのなら、施設の雰囲気を体感するためにまずショートステイを利用してみましょう。

 

ショートステイをすれば、数日間から1カ月弱という期間にわたって老人ホームで過ごせます。

 

お試し入所のようなイメージで、気軽にショートステイを使ってみるのがおすすめです。

 

在宅介護にお悩みを抱えている方はこちらの記事も参考にしてみてください。

 

「在宅介護に限界を感じたら?無理なく続けるコツや対処法を紹介」
⇒  ご参照ください。

 

老人ホームのショートステイを利用するメリット

老人ホームのショートステイを利用するメリット
 

ショートステイの利用は、介護するご家族と介護を受ける方の双方に大きなメリットをもたらします。

 

介護するご家族が休息できる

 
ショートステイを利用する大きなメリットの一つは、介護するご家族の負担が和らぐという点です。

 

近年では、ご家族の介護を行う方が増加傾向にあり、これに伴って介護疲れが問題となっています。

 

介護疲れによって余裕がなくなったり、精神的なストレスを溜めたりするケースは少なくありません。

 

また、疲れや寝不足によって体調を崩しやすくなったり、腰痛や肩こりを発症したりすることもあるでしょう。

 

こういった問題を防ぐために、介護をする方は適切に休息を取る必要があります。

 

在宅介護は何年も続くことがあり、終わりが見えないためにご家族がどんどん疲弊してしまう可能性も否めません。

 

「疲れたときや体調を崩したときにはショートステイがある」と意識しておくだけでも、きっと気持ちが楽になります。

 

介護を抱えるご家族が円満に生活するためにも、ショートステイを上手に取り入れることが肝心です。

 

心身機能の維持や向上の効果が見込める

 
ショートステイでは、入居型の老人ホームと同じようなリハビリを受けたりレクリエーションに参加したりできます。

 

自宅で生活する場合、個人でリハビリや運動をするのは難しいものの、ショートステイを利用すればプロの指導を受けながら体を動かすことが可能です。

 

また、レクリエーションやイベントに参加すれば、ワクワクする楽しい時間を過ごすことができます。

 

ショートステイを定期的に利用することは、心身機能の維持向上効果を高めることにつながります。

 

社会とのつながりを感じられる

 
社会とのつながりが生まれやすいのも、ショートステイを利用する大きなメリットです。

 

ショートステイの間には、施設のスタッフやほかの利用者とコミュニケーションを取る機会が自然と増えます。

 

家族以外の人との交流は、介護を受ける方にとって新鮮で刺激的な機会となるでしょう。

 

ショートステイは、介護をするご家族だけでなく、介護を受ける方にも良い気分転換になります。

 

家族による介護のマンネリを解消するためにも、ときにはショートステイを申し込んで環境を切り替えてみてはいかがでしょうか。

 

老人ホームのショートステイを利用するデメリット

老人ホームのショートステイを利用するデメリット
 

ショートステイにはたくさんのメリットがありますが、以下の「2点」のデメリットには注意が必要です。

 

人気があり予約を取りづらい

 
ショートステイは人気が高いにも関わらず、提供する施設はそれほど多くありません。

 

需要が多いエリアでは、利用したいタイミングでうまく予約が取れない可能性もあります。

 

特に、連休や週末はショートステイの利用希望者が多く、すぐに予約がいっぱいになってしまいます。

 

ショートステイを利用したいときには早めに空き状況を確認しておくのがおすすめです。

 

ショートステイを嫌がられることもある

 
ショートステイでは、普段過ごしている自宅ではなく、多くの方が過ごす施設で寝泊まりをすることになります。

 

環境が変わることによって不安を抱えたりストレスを感じたりする可能性がある点には、注意が必要です。

 

老人ホームへの入居とは異なり、ショートステイは短期間のみの利用なので環境に馴染みにくい傾向にあります。

 

施設スタッフに人見知りしてしまったり、なかなか知り合いができなかったりといった理由で、ショートステイを嫌がる方もいます。

 

嫌がるショートステイを無理に利用し続けると、ご家族は罪悪感を抱えてしまうこともあるかもしれません。

 

定期的にショートステイを利用する場合には、介護を受ける方の心理的なケアを意識したいものです。

 

ショートステイを嫌がられてしまう場合には、通院している病院に併設されているショートステイを選んだり、デイサービスを利用したりと工夫しましょう。

 

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