老人ホームでも訪問介護を利用できる?メリットや注意点を詳しく紹介

2024年5月1日

老人ホームでも訪問介護を利用できる?メリットや注意点を詳しく紹介

老人ホームへの入居後は原則として、その施設で提供されるサービスのみを受けることになります。

 

しかし、施設によっては老人ホームでのサポートと訪問介護を併用することも可能です。

 

そこでこの記事では、老人ホームで訪問介護を利用する「メリット」や「ポイント」について詳しく紹介していきます。

 

 

老人ホームでも訪問介護を利用可能?

老人ホームでも訪問介護を利用可能?
 
一般的な老人ホームでは、施設の職員が専属のような形で介護サービスを提供しているため、入居者が外部の訪問介護を選んで利用することはできません

 

しかし、住居型有料老人ホームを選べば、必要に応じて訪問介護を利用することが可能となります。

 

外部の介護事業者が提供する訪問介護を利用するケースの他、入居している住居型有料老人ホームの運営元企業や運営団体の系列の訪問介護サービスを選べるケースもあります。

 

もちろん、系列のサービスがあるからといって、併設の介護事業者を必ず利用しなければならないということはないので、希望に合わせてサービスを選びましょう。

 

訪問介護のサービス:身体介護

 
訪問介護で提供されるサービスには、身体介護や生活援助などの種類があります。

 

身体介護とは、排泄に関する介助、清拭や入浴の介助、食事介助など、利用者の体に接触して行われるサービスのことです。

 

訪問介護を利用するにあたっては、サポートを受けたい身体介護サービスの内容を事前に相談しておくことになります。

 

例えば、食事の介助は必要ないものの入浴のサポートは受けたいという方もいるでしょう。

 

また、自立支援のために移動介助や体位交換の介助を受けたいという方もいると思います。

 

住居型有料老人ホームのサービスと訪問介護のサービスを併用するときには、提供されるサービス内容についてケアマネージャーに詳しく確認しておくとよいでしょう

 

訪問介護のサービス:生活援助

 
訪問介護では、生活援助のサービスを受けることも可能です。

 

生活援助とは掃除や洗濯のような家事、洋服の整理、買い物代行、食事の準備、ベッドメイクなど幅広い作業を指します。

 

生活援助の内容は事前にケアプランで定められており、状況によってサービス内容を変えてもらうなどの対応はできません。

 

他に、通院の際の乗車や降車の介助、医療機関からの薬の受け取りや服用のサポートなどを受けられることもあります。

 

外部の医療機関にかかる際の不安がある場合には、こういったサポートを申し込んでおくのもおすすめです。

 

老人ホームとデイサービスを併用することも可能です。詳しくは下記の記事をご覧ください。

 

「老人ホームとデイサービスの違いは?特徴やサービス内容を徹底比較」
⇒  ご参照ください。

 

住宅型有料老人ホームで訪問介護を利用するメリット

住宅型有料老人ホームで訪問介護を利用するメリット
 

住居型有料老人ホームと訪問介護の併用には、以下のように数多くのメリットが考えられます。

 

自分に合った介護サービスを選択できる

 
一般的な老人ホームで提供されるのは、その施設が定めた介護サービスに限られます。

 

しかし、住居型有料老人ホームで訪問介護を利用するスタイルなら、サービス内容を入居者が自由に選ぶことが可能です。

 

例えば、住居型有料老人ホームへの入居前から利用していた訪問介護のサービスがある場合には、同じサービスを使い続けられるので安心できます。

 

また、介護度が変化したときや健康状態が気になるときでも、なじみの訪問介護サービスを利用していれば細やかにサポートしてもらえるでしょう。

 

介護を必要としているものの、その割合が軽度という場合なら、サービス内容を絞って自分に合うものだけを選ぶという方法もおすすめです。

 

費用を節約できることがある

 
住宅型有料老人ホームに入居した後には、施設が定めるサービスに応じた費用を支払います。

 

訪問介護を併用するときには、訪問介護の事業者に対しても費用の支払いが必要となるため、費用が高くなってしまうおそれがあります。

 

しかし、限られたサービスのみを利用すれば両方のサービスを利用してもある程度費用を節約することが可能です。

 

介護をそれほど必要としていないのであれば、介護サービスの利用料を抑えることもできるでしょう。

 

老人ホーム併設の事業所を利用できることがある

 
最近では、住居型有料老人ホームに訪問介護サービスの事業所を併設するケースが増えてきました。

 

民間企業や医療法人が同一の敷地内に複数の介護施設を作りサービスを提供することは、効率アップにつながります。

 

事業者同士で入居者の情報を共有するなど連携すれば、適切なケアができる可能性も高まるでしょう。

 

また、同じ施設内の介護サービスを利用すれば、緊急時にも迅速に対応してもらえます。

 

住居型有料老人ホームで訪問介護を利用しようと考えているのなら、敷地内で複数の業者が介護サービスを提供している施設を選ぶのも一つの方法です。

 

住宅型有料老人ホームで訪問介護を利用するときの注意点

住宅型有料老人ホームで訪問介護を利用するときの注意点
 

住居型有料老人ホームと訪問介護の併用には多くのメリットがある一方、「気を付けたいポイント」もいくつか考えられます。

 

利用時間が限られてしまう

 
訪問介護を利用する場合には、ケアプランに応じてあらかじめ介護サービスの時間を設定します。

 

訪問介護は多くの場合、日中の特定の時間に提供されており、24時間365日体制で提供している事業所はそれほど多くありません。

 

土日祝日が休みという訪問介護事業者もあり、サービスの提供時間には制限があります

 

また、訪問介護はケアプランに沿って実施され、その内容に応じて介護保険が適用となるサービスです。

 

そのため、決められた時間を超えてしまった場合に時間の追加希望を出すようなことは基本的にはできません。

 

訪問介護を利用する場合、好きな時間に好きなだけ介護サービスを利用するような使い方が難しい点に注意しましょう。

 

十分なサービスを受けられないことがある

 
住居型有料老人ホームは主に、自立の方や要介護度がそれほど高くない方を対象としています。

 

しかし、入居後に加齢の影響や病によって要介護度が上がるケースは少なくありません。

 

要介護度が高くなった場合、訪問介護のみでは対応しきれなくなる可能性があります。

 

また、その他の注意点で考えられるのは、住居型有料老人ホームへの入居後に認知症を発症し、十分なサポートを受けられなくなるケースです。

 

施設内でサポートできる範囲を超えてしまったときには、住居型有料老人ホームに住み続けることが難しくなります。

 

この場合には、より手厚い介護を受けられる施設への住み替えなどが必要となります。

 

費用が高くなってしまう心配がある

 
訪問介護を利用するときには介護保険が適用されることがほとんどです。

 

訪問介護のサービス利用が介護保険の負担額内に収まれば、費用を節約することも可能となります。

 

一方で、負担額の上限を超えてしまったときには、訪問介護の費用を全額負担しなければなりません。

 

住居型有料老人ホームに入居する際にも、入居一時金や敷金などの初期費用が必要となり、さらに月額の利用料もかかります。

 

これらをトータルすると経済的な負担がかなり大きくなることもあるので気を付けましょう。

 

両方のサービス利用にかかる費用をあらかじめ詳しく確認するなど、計画的に利用するのがおすすめです。

 

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