老人ホームでお酒を飲んでも大丈夫?一般的なルールについて解説

2024年4月25日

老人ホームでお酒を飲んでも大丈夫?一般的なルールについて解説

「毎日の晩酌が人生の楽しみ」、「高齢になってもお酒はやめたくない」という方は少なくないと思います。

 

お酒好きの方にとって、老人ホームへの入所後にお酒を飲めるかどうかは重要なポイントでしょう。

 

そこでこの記事では、老人ホームに入ってからもお酒を続けられるのかについて詳しく解説します。

 

 

老人ホームではお酒を飲める?

老人ホームではお酒を飲める?
 

まずは、老人ホームで「お酒を飲めるのか否か」についてチェックしていきましょう。

 

お酒が禁止されている老人ホームは多い

 

老人ホームの入居者の飲酒が可能かどうかは施設によって異なり、中には飲酒が禁止されている老人ホームもあります。

 

特に、要介護度が高い方を対象とした老人ホームには飲酒禁止のルールが設けられやすい傾向にあります。

 

お酒を禁止している老人ホームで隠れて飲酒した場合、退去を求められるなどトラブルに発展する可能性も考えられるので気を付けましょう。

 

お酒を飲んでもよい老人ホームもある

お酒を飲んでもよい老人ホームもある
 

お酒を全面的に禁止している老人ホームがある一方、飲酒を許可している老人ホームもあります。

 

特に、自立した方を対象としている老人ホームは生活の自由度が比較的高く、お酒を飲むことも問題ないとしているケースが多いものです。

 

また、ご家族の許可があればお酒を飲んでもよいというルールを設けている老人ホームもあります。

 

お酒が好きで長年飲み続けてきた方にとっては、飲酒習慣は既に生活の一部になっていると思います。

 

こういった方の場合、老人ホームに入るからといって急にお酒を止めるのは難しいことかもしれません。

 

お酒が好きであるにもかかわらず飲酒禁止の老人ホームに入居してしまった場合、日々の生活に強いストレスを感じるようになる可能性があります。

 

老人ホームに入ってからもお酒を飲み続けたいという方は、飲酒OKの施設を探してみましょう。

 

とはいえ、お酒は飲みすぎると人体に悪影響をおよぼすおそれもあるので、量を守って楽しくたしなむことが大切です。

 

イベント時のみ飲酒OKという施設もある

 

普段の飲酒を許可してはいないものの、老人ホームでのイベントのときだけお酒を解禁するという施設もあります。

 

お酒を飲めるイベントは、老人ホームで開催される夏祭りやクリスマス会、お花見の会などが代表的です。

 

老人ホームが飲酒自体をイベントにしているケースもあります。

 

飲酒イベントとは、入居者同士で語り合える飲み会のような催しや、簡単なバーを設置してお酒を用意してもらえる会などのことです。

 

また、お酒の好きな方同士で交流できるサークルを設けている老人ホームも増えつつあります。

 

こういったイベントや会合に参加すれば、お酒好きの方同士で交流する楽しい時間を過ごせそうです。

 

老人ホームでの楽しみ方についてはこちらの記事もおすすめです。

 

「老人ホームでの楽しみとは?楽しみ方のポイントを徹底解説」
⇒  ご参照ください。

 

一般的な老人ホームの飲酒ルール

一般的な老人ホームの飲酒ルール
 
多くの老人ホームでは、お酒を飲んでよい場所や時間に一定のルールを設けています。

 

老人ホームでお酒を飲むときには、事前にルールを確認しておきましょう。

 

お酒の量

 
飲酒可能な老人ホームのほとんどは、お酒の量に関するルールを設けています。

 

例えば、ビールであれば缶で◯本、日本酒であれば◯杯といったように量を明確に規定されることがほとんどです。

 

お酒を飲みすぎてしまうと体調不良を起こしたり足腰が不安定になったりと、健康状態に影響が出るおそれがあります。

 

また、お酒に酔って騒いだり暴力的になったりする方もいるため、多くの施設ではお酒の量に関するルールを定めているのです。

 

「自分は大丈夫」と過信せず、必ず飲酒量のルールを守りましょう。

 

お酒を飲む場所

 
老人ホームではお酒を飲む場所についても制限されるのが一般的です。

 

「夕食時に食堂で提供されるお酒のみ飲んでよい」と規定する老人ホームは少なくありません。

 

居室での飲酒を許可した場合、ついお酒が多くなってしまうリスクが考えられるからです。

 

また、薬とお酒を一緒に服用してしまうケースがあるため、居室での飲酒を禁止していることも考えられます。

 

一方で、他の方がいる場所での飲酒を禁止し、自室のみ飲酒OKとしている老人ホームもあります。

 

特に、自立者を対象とした施設では飲酒を個々の裁量に任せるケースが多いため、自室での飲酒が許可されやすい傾向にあるようです。

 

また、施設内にお酒の自動販売機を設置するなど、比較的飲酒の自由度が高い老人ホームも増えています。

 

自室での飲酒が可能な老人ホームを選ぶのなら、お酒を適量に留めるなど自身でルールを定めておくのがおすすめです。

 

お酒を飲む時間

 
老人ホームではお酒を飲んでよい時間についてのルールが定められることもあります。

 

朝から深夜まで好きな時間にお酒を飲んでよいという老人ホームはほとんどなく、多くの場合は夕食の前後くらいの時間に飲酒を許可されます

 

ゆっくりとお酒を飲みたい方もいるかもしれませんが、老人ホームの飲酒時間のルールを破らないよう十分気を付けたいものです。

 

老人ホームでお酒を飲むときの注意点

老人ホームでお酒を飲むときの注意点
 

飲酒OKの老人ホームでお酒を飲むときには、以下のような「ポイント」に気を付けましょう。

 

健康リスクを十分に考えておく

 
一部の老人ホームで飲酒が許可されていないのは、高齢者の健康リスクを管理するためです。

 

年齢を重ねるとアルコールの分解能力が落ちたりアルコール耐性が低下したりするため、どうしてもお酒の影響は大きくなってしまいます。

 

すると、血圧が上昇するなど体への負担がかかりやすくなり、さらに酔って転倒するようなリスクも高まります。

 

老人ホームでは健康管理のために毎日の健康観察を行い、必要に応じて医師の診察を勧めるのが一般的です。

 

健康観察や診察のタイミングで「お酒を控えた方がよい」と言われた場合には、飲酒量を減らしたりお酒を止めたりする判断も必要となるかもしれません。

 

薬との飲み合わせに注意する

 
持病があり薬を服用しているという場合には、飲み合わせに十分注意しましょう。

 

薬の成分によっては、アルコールとの飲み合わせが悪い可能性も考えられます。

 

特に、糖尿病の治療薬にはアルコールと一緒に摂取することで低血糖を引き起こすものがあるので気を付けたいものです。

 

お酒をたしなむ方は、薬を処方された際に医師や薬剤師に相談するのが安心です。

 

他の入居者に迷惑をかけない

 
老人ホームでお酒を飲むときには、他の入居者に迷惑をかけないようにしましょう

 

特に、お酒に酔いやすい方は酔って大声を出したり問題行動を起こしたりしないよう、十分気を付けたいものです。

 

また、入居者の中にはアルコールのニオイが苦手な方もいるかもしれないので、共用部分で過ごすときにも配慮が必要となります。

 

周囲に迷惑をかけてしまった場合、お酒を禁止されてしまうおそれもあるので注意しましょう。

 

老人ホーム入居前にルールを確認しておく

 
飲酒のルールは施設ごとに異なっているため、施設に問い合わせたり見学のタイミングで質問したりと工夫し、お酒を適切な範囲で楽しめるかどうかを確認する必要があります。

 

まずは、老人ホームの「ウェブサイト」や「口コミ」をチェックしながら、飲酒可能な老人ホームを探してみましょう。

 

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