老人ホームへの入所手続きの流れや必要書類をわかりやすく解説

2024年3月22日

老人ホームへの入所手続きの流れや必要書類をわかりやすく解説

老人ホームに初めて入所する際、どのように手続きを進めたらよいかとお悩みの方も多いようです。

 

老人ホーム入所にあたっては、必要書類の準備契約の締結といった手続きが必要となるので、ひとつひとつ確実に進めていきましょう。

 

この記事では、「老人ホームへの入所手続きについて」詳しく紹介していきます。

 

 

老人ホームへの入所手続きの流れ

老人ホームへの入所手続きの流れ
 
老人ホームとの契約をスムーズに進めるためにも、準備について詳しく把握しておきましょう。

 

「老人ホーム選び」や「入所の手続き」は以下のような流れで行われます。

 

入所にあたっての事前準備をする

 
老人ホームに入所する前には、いくつかの事前準備が必要ですが、中でも重要なのは要介護認定を申請しておくことです。

 

基本的に介護老人保険施設は「要介護度1以上の高齢者」、特別養護老人ホームは「要介護度3以上」の方が入居の対象となります。

 

要介護認定をされていない方は、住宅型有料老人ホームの利用が可能です。

 

要介護認定を受けるためには、主治医意見書を用意した上で市区町村の担当窓口に届け出る必要があります。

 

要支援または要介護の認定を受けた場合には、老人ホームなどの介護保険サービスの利用対象者となります。

 

入所したい意思を伝える

 
施設の見学や体験入所をして入りたい施設が見つかったら、老人ホームに対して入所したい旨を連絡しましょう

 

施設によっては、見学や体験入所の際に仮予約や仮申し込みができることもあります。

 

一方で、施設の定員などの事情で、入所申し込みをしても断られてしまうケースもあるので注意が必要です。

 

入所が可能な場合には、契約の意思を伝えた段階で具体的な手続きの方法を案内してもらえます。

 

まずは入所にあたっての事前面談の日時を決め、契約の準備を進めていきましょう。

 

老人ホーム入所に必要な書類を準備する

 
老人ホームに入所する際にはいくつかの書類が必要です。

 

健康診断書介護保険被保険者証など、必要となる書類の種類は施設ごとに異なります。

 

契約の際にはどのような書類が必要なのかをしっかり確認し、早めに発行の手続きをしておきましょう。

 

老人ホームの面談を受ける

 
書類の準備ができたら施設に足を運び、面談を行います。

 

面談というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、普段の様子や体の状態などを知ることが面談の主な目的なので、それほど緊張する必要はありません。

 

面談時には入所予定者の健康状態の把握や希望条件の確認などが行われます。

 

ときにはケアマネジャーが同席し、普段の状況や利用しているサービスなどについて整理することもあります。

 

入所予定者が外出できないなどの事情があるときには、施設スタッフが自宅や入院先を訪問してくれるケースもあるので相談してみましょう。

 

老人ホーム入所の審査を受ける

 
面談の内容を元に、老人ホーム内で審査が実施されます。

 

審査では入所予定者の健康状態や要介護度に加え、他の入居者との共同生活が可能かといったポイントも検討されます。

 

認知症の症状があり周囲に迷惑をかけるおそれがあるときや、他の施設でトラブルを起こした経歴があるときには、入所を断られる可能性もあるでしょう。

 

また、審査の際には入所予定者やその家族の経済状況についても確認されます。

 

審査では身元保証人の有無が重視され、身元保証人がいる場合には問題なく審査に通ることがほとんどです。

 

とはいえ最近では、身元保証人がいない場合でも審査に通るケースが増えてきました。

 

身元保証人がおらず不安な場合には、後見人制度を活用したり民間の保証会社を使ったりといった工夫をしてみましょう。

 

本契約を済ませ、入所日を決める

 
審査に通って無事に入所が決まったら、実際の入所日を決定していきます。

 

契約の際に、施設での生活ルールなどを細かく確認しておきましょう。

 

気になることがあるときにはそのままにせず、その場で質問して解決しておくことが大切です。

 

老人ホームへの引越しを行う

 
入所契約を済ませたら、いよいよ老人ホームへの引越しを行います。

 

収納棚やベッドなどがあらかじめ用意されている老人ホームを選んだ場合には、持ち込むものを最小限におさえられます。

 

持ち込む物品が少ないのなら、自家用車などを使って引越しを行うことも十分可能です。

 

ベッドやタンスなど大きなものを持ち込みたいときには、引越し業者への依頼をしておきましょう。

 

なお、老人ホームには持ち込みが禁止されているアイテムなどもあるので、入所前に詳しく確認しておくことが大切です。

 

老人ホーム入所時に必要となる書類

老人ホーム入所時に必要となる書類
 
老人ホームへの入所契約をスムーズに進めるためにも、必要となる書類をあらかじめ用意しておきましょう。

 

ここからは、老人ホームの契約時に求められる「一般的な書類を」ご紹介します。

 

健康診断書や診療情報提供書

 
老人ホームでは、入居者の体調や感染症の有無、服薬状況などを把握するために健康診断書の提出を求めることがあります。

 

病院で健康診断を受ければ、詳細を記載した健康診断書を発行してもらえます。

 

健康診断書が発行されるまでの期間は、一般的に「1~2週間ほど」です。

 

ただし、健康診断書の有効期限は「90日」とされているので、早すぎず遅すぎないタイミングで健康診断を受けることが大切です。

 

また、医師が発行する診療情報提供書の提出が必要となるケースもあるので、提出を求められた場合には主治医に相談しましょう。

 

介護保険被保険者証

 
一般的に、老人ホーム入所にあたっては、介護保険の有無や要介護認定の確認のために介護保険被保険者証の提出が求められます。

 

介護保険被保険者証は、健康保険証とは別に交付されている書類です。

 

介護保険被保険者証の交付を受けられるのは、第一号被保険者に該当する「65歳以上の方」か、「40歳以上65歳未満の医療保険加入者」で「要介護または要支援の認定を受けた第二号被保険者に該当する方」です。

 

介護保険被保険者証を交付されている方のうち、要介護認定を受けている方は介護サービスの利用が可能となります。

 

住民票または戸籍謄本

 
住民票は、住民登録している市区町村の窓口で交付申請できます。

 

また、老人ホームから戸籍謄本を求められたときには、本籍地のある市区町村の役所で書類の交付を申請しましょう。

 

マイナンバーカードを持っていれば、コンビニなどで住民票や戸籍謄本を取得できることもあります。

 

所得証明書

 
老人ホームへの入所後に利用費を支払い続けられるかを確認するために、多くの施設では所得証明書の提出を求めています。

 

入所時には収入や預貯金額、資産などの審査が行われ、審査に通らなければ入所できないのが一般的です。

 

契約書、重要事項説明書

 
老人ホームへの入所契約をする際には、契約書を交わし重要事項説明書の説明を受けることになります。

 

「契約書」や「重要事項説明書」には老人ホーム入所後の生活やサービスに関する内容が細かく記載されているので、詳しく確認しておきましょう。

 

重要事項説明書については「老人ホームの重要事項説明書をチェックするときの10のポイント」でも詳しく説明しています。

 

「老人ホームの重要事項説明書をチェックするときの10のポイント」
⇒  ご参照ください。

 

老人ホームによって、提供している運動メニューはさまざまです。

 

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