老人ホームで提供されるおやつの種類や役割を詳しく紹介

2024年3月8日

老人ホームで提供されるおやつの種類や役割を詳しく紹介

老人ホームでは、一般的に、食事の時間とは別で「おやつの時間」が設けられています。

 

バリエーション豊かなおやつを日々の楽しみにしている入居者も多いようです。

 

なお、老人ホームで提供されるおやつには、さまざまな役割があります。

 

入居者本人が楽しく過ごせるよう、老人ホームで提供されるおやつについて、詳しく確認していきましょう。

 

今回は、老人ホームの「おやつの種類」や「提供方法」について解説します。

 

 

老人ホームで提供されるおやつの種類

老人ホームで提供されるおやつの種類
 
老人ホームの栄養士や調理担当者は、工夫しながらステキなおやつを提供しています。

 

まずは、老人ホームでよく出される「おやつの種類」をチェックしていきましょう。

 

フルーツ類

 
さっぱりと食べられるフルーツ類は、高齢の入居者を中心に人気のあるおやつです。

 

果物には糖分やビタミンなど豊富な栄養素が含まれており、体に必要な栄養を上手に補えます。

 

調理いらずで簡単に食べられる上、水分を補給できる点もメリットです。

 

高齢者の場合、バナナや柿、みかんなどの軟らかいフルーツが好まれる傾向にあります。

 

ゼリーやプリン、ヨーグルト

 
つるんとした食感のゼリープリンヨーグルトなどもおすすめのおやつです。

 

喉ごしがよいゼリーやプリンは、食欲がない日でも気軽に食べられます。

 

また、これらのおやつは嚥下障害がある方や歯が悪い方でも、比較的食べやすいでしょう。

 

ゼリーやプリンにはビタミンやミネラルなどの栄養素がバランスよく含まれており、手軽に栄養補給できます。

 

フルーツやクリームを添えたり、ゼラチンの量を調整したりすれば、食感や見た目の変化を出しやすいところも魅力です。

 

おかき、せんべい

 
おかきせんべいを好む高齢者も少なくありません。

 

歯ごたえがあるおかきやせんべいを噛んで食べると、脳に良い刺激をもたらすとされています。

 

歯やあごを動かすことで、老化の予防にもつながります。

 

とはいえ、歯の状態が悪い方はかえって口腔内を傷めることもあるため、注意が必要です。

 

和菓子

 
和菓子は、自然な甘みを感じられるおやつです。

 

おはぎ、水まんじゅう、ようかんといった適度な柔らかさのある和菓子であれば、高齢の方でも食べやすいでしょう。

 

どらやきや大福のような和菓子も、多くの方から喜ばれます。

 

蒸しパン、パンケーキ

蒸しパン、パンケーキ
 
おやつに、蒸しパンパンケーキを出す施設もあるようです。

 

蒸しパンやパンケーキは柔らかく、食べやすいところが魅力的です。

 

フルーツや豆類が入ったものなら味に変化が出やすく、栄養も補いやすいでしょう。

 

なお、蒸しパンやパンケーキを食べると口の中の水分が奪われるため、お茶などの飲み物と一緒にいただくのがおすすめです。

 

クッキーやブラウニー

 
甘いクッキーやブラウニー、ビスケットなどの洋菓子をおやつとして提供する老人ホームもあります。

 

また、マドレーヌやカステラなども高齢者から高い人気を集めています。

 

これらの洋菓子は盛り付けを華やかにすることで、特別感を演出しやすいところも魅力です。

 

行事に関するおやつ

 
老人ホームでは、季節の行事に合わせてスペシャルなおやつを提供することがあります。

 

例えばひな祭りのひし餅やひなあられ、端午の節句の柏餅、中秋の名月の月見団子など、日本には季節を感じられるおやつがたくさんあります。

 

最近では、ハロウィンやクリスマスに合わせて特別なおやつが用意されるケースも多いようです。

 

春の時期にはお団子を用意し、屋外でお花見をしながらおやつを食べるのも楽しい時間になるでしょう

 

老人ホームで出されるおやつの役割

老人ホームで出されるおやつの役割
 
老人ホームのおやつにはさまざまな意味合いがあります。

 

ここからは、おやつがもつ「役割」について考えていきましょう。

 

食事の栄養を補助できる

 
老人ホームのおやつには食事補助の役割があります。

 

高齢の方は食欲の衰えや胃腸機能の低下によって、十分な食事を摂れない日もあるでしょう。

 

しかし、あまり食欲がない日でも、ゼリーやスイーツなら意外と食べられる場合があります。

 

食事だけで十分な栄養を摂取できないときには、おやつで栄養を補うのが効果的です。

 

水分を補える

 
ゼリーやフルーツといったおやつには、水分補給ができるという良さがあります。

 

また、和菓子やクッキーなどを食べるとのどが渇くので、おやつと一緒にお茶などの水分を補給できます。

 

時間の区切りになる

 
老人ホームの部屋で一日を過ごしていると時間の感覚があいまいになってしまうこともあります。

 

日中に昼寝をする方は、生活リズムが崩れてしまう可能性も考えられます。

 

しかし、15時頃におやつの時間を設ければ生活リズムが整いやすくなります。

 

おやつには、時間を区切って一日のメリハリをつける役割もあるのです。

 

コミュニケーションの機会になる

 
コミュニケーションの機会になる
 

共用スペースでおやつを食べるひとときは、周囲の方とコミュニケーションを取るよい機会になります。

 

仲のよい入居者と会話しながらおやつを食べれば、充実した楽しい時間を過ごせます。

 

また、普段あまり交流しない入居者や施設スタッフと話をするきっかけにもなるでしょう。

 

リラックスタイムを過ごせる

 
おやつを食べる時間は高齢者にとってやはり楽しいものです。

 

おいしいおやつは、日頃のストレスを和らげ心を穏やかにしてくれるでしょう。

 

また、おやつという楽しみがあることで、日々の生活にメリハリが生まれるかもしれません。

 

落ち着いた雰囲気の中でおやつを食べ、リラックスできるひとときを過ごしましょう。

 

楽しいレクリエーションの時間を過ごせる

 
おやつの時間は、レクリエーションの一環としても活用できます。

 

中には、入居者が周囲の方と協力し、自分たちでおやつを作るレクリエーションを実施している老人ホームもあるようです。

 

おやつ作りに集中しながら手先を動かすことは、よい刺激となります。

 

そのため、「脳トレーニング」や「身体機能の向上」効果も見込めるでしょう。

 

また、ケーキバイキングやフルーツバイキングで自由におやつを選べるようなイベントを提供する老人ホームもあります。

 

充実した毎日を楽しむためにも、入所前に、おやつに関するレクリエーションをチェックしてみてもよいでしょう。

 

老人ホームでのおやつの提供方法

 
老人ホームのおやつは、15時前後に提供されるのが一般的です。

 

おやつの時間が早すぎると、昼食後にゆっくり過ごす時間が少なくなってしまいます。

 

かといって遅くなりすぎると夕食に影響するため、ちょうどよい時間を選んで提供されているのです。

 

なお、おやつは喉に詰まらせてしまうリスクを軽減するため、食べやすい大きさのものや、小さく切り分けられたものが提供されます。

 

加えて、華やかな盛り付けにこだわっている老人ホームもあるようです。

 

おやつは入居後の楽しみとなる要素の一つです。

 

毎日提供されるものだからこそ、おやつの種類や、レクリエーションの有無をチェックしておくことをおすすめします。

 

老人ホームを探す際は、おやつの内容や提供の仕方などを確認し、比較してみてもよいでしょう。

 

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