老人ホームへの入居を考えているものの、入居後の生活をうまくイメージできない方は少なくありません。
せっかく老人ホームを利用するのなら、少しでも楽しみながら過ごしたいものです。
ここでは老人ホームでの過ごし方や楽しみ方について詳しく解説していきます。
老人ホームでの楽しみはさまざま!どのような過ごし方がある?
老人ホームには、高齢者が楽しめる時間となる企画などが数多く設定されています。
自分なりの楽しみ方で、充実した生活を送っていきましょう。
レクリエーションに参加する
老人ホームでの楽しみの一つとしてレクリエーションが挙げられます。
レクリエーションとは、日々の生活に楽しみやゆとりを創造するための多多彩な活動のことです。
体操やストレッチといった体を動かすレクリエーションには、身体能力の向上効果が期待できます。
例えば、風船バレーや室内でのパターゴルフなど、ゲーム感覚で体を動かせるレクリエーションなどがあります。
折り紙や手芸など、手を使ったレクリエーションは指先を刺激し活性化させる目的で行われます。
また、しりとりや文字ゲーム、クイズ、脳トレとようなレクリエーションには脳を刺激する効果が期待できます。
レクリエーションの多くは身体能力や認知機能の維持、向上のために実施されますが、その多くは高齢者にとって楽しめる内容となっています。
レクリエーションは希望者のみが参加となるので、希望しない方で部屋や共有スペースでゆっくり過ごすことも可能です。
イベントに参加する
日々のレクリエーションとは異なる、特別なイベントが開催されることもあります。
多くの老人ホームでは季節の移り変わりを実感するために、月ごとのイベントを設定しています。
節分やお花見、夏祭り、クリスマスといったイベントに参加すれば、他の入居者と一緒に楽しいひとときを過ごせます。
さらに、入居者の誕生日会や母の日、父の日、コンサート、観劇会、日々のレクリエーションで作った作品の展示会のようなイベントが開催されるケースもあります。
近隣の保育園や幼稚園の園児が老人ホームを訪問する異世代交流のイベント、バザーなどのイベントも楽しいものです。
他の老人ホームではなかなか体験できない独自のイベントを設定している老人ホームも少なくありません。
充実した毎日を過ごすためにも、特徴的なイベントが開催されている老人ホームを探してみましょう。
クラブ活動に参加する
クラブ活動を設定している老人ホームを選べば、多種多様な活動に参加できます。
学校の部活動や社会人向けサークルのようなイメージで気軽に参加し、運動や文化活動を楽しんでみましょう。
老人ホームのクラブ活動にはカラオケクラブや手芸クラブ、ゲームクラブなどがあります。
園芸や散歩クラブ、ゲートボールクラブなどアウトドアでの活動ができるクラブも楽しいものです。
好きな趣味に集中したい方や特技を披露したい方、運動や文化活動を通して交流を楽しみたい方は、ぜひクラブ活動に参加してみましょう。
交流の時間を過ごす
リハビリやレクリエーションがない時間帯には、他の入居者との交流の時間を過ごしてみましょう。>
仲のよい入居者とともに共有スペースや屋外、お部屋などで過ごせば、それだけで楽しい時間になります。
じっくりとおしゃべりをしたり、散歩をしたりと充実した交流を楽しみましょう。
居室でのんびり過ごす
老人ホームでは個室または複数人で使う大部屋で眠ったり、休んだりすることになります。
居室で過ごす時間を自分なりの方法で楽しむのもおすすめです。
趣味の手芸品やゲームなどを持ち込めば、1人の時間を充実させられます。
テレビを見たり、読書をしたり、音楽を聴いたりするのもよいでしょう。
もちろん、暇な時間にはお昼寝をしていても問題ありません。
自分のペースでのんびりと過ごせば、楽しいリラックスタイムになるでしょう。
面会
老人ホームへの入居後には、面会という形で家族や親族と交流できます。
普段離れて暮らしている子どもや孫との面会交流は、わくわくする時間になります。
多くの老人ホームでは、朝から夕方まである程度自由に面会ができます。
ときには面会の約束をし、周囲に気兼ねない家族団らんの時間を過ごしたいものです。
食事
老人ホームでは毎日の朝食や昼食、夕食、おやつの食事の時間も楽しみの一つです。
老人ホームによって食事の内容は異なりますが、毎食おいしいメニューが用意されているので心配はいりません。
日々の食事の内容は和食や洋食、中華などさまざまです。
入居者が抱える症状に応じて、嚥下しやすいペースト状の食事、減塩食や糖尿病食を用意してもらえることもあります。
おやつの時間には素敵な和菓子や洋菓子をおいしくいただきましょう。
職員と一緒に食事やおやつを作るレクリエーションを定期的に開催している老人ホームもあります。
こういったレクリエーションに参加すれば、作って食べる楽しみを堪能できます。
リハビリ
身体機能が低下している入居者に対しては、個別や集団のリハビリが実施されます。
リハビリを担当するのは理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、看護師などです。
立ち上がったり歩いたりといった日常動作のリハビリの他、マッサージや家事動作、言語訓練などのリハビリが行われることもあります。
リハビリというと大変そうなイメージがあるかもしれませんが、老人ホームのリハビリは無理のない範囲で進められます。
楽しみながらリハビリを続け、心身機能の維持や改善を目指しましょう。
老人ホーム生活を楽しむためのポイントと注意点
老人ホームで開催されるレクリエーションやイベントは基本的に参加自由となっています。
気乗りしないときや好みに合わないと感じるときには参加しなくても問題ありません。
とはいえ、多くのレクリエーションやイベントは単なる娯楽ではなく、認知機能や身体機能の維持、向上、周囲との交流など多彩な意味を持っています。
レクリエーションやイベントにほとんど参加しない場合、部屋にこもりっぱなしになってしまう懸念があります。
日々の楽しみが少ない状態が続いてしまうと、心身の機能が大きく低下するリスクが高まります。
また、他の入居者との関係がうまく構築できず、孤立してしまったことが原因で、老人性うつなどの症状が進行したりするかもしれません。
せっかく老人ホームでケアやサポートを受けるなら、日々の生活を楽しむよう工夫してみましょう。
あらゆる活動を楽しむ気持ちを持っていれば、快適で充実した毎日を過ごせます。
【まとめ】老人ホームの楽しみ方はさまざま!マイペースに楽しんでみよう
老人ホームのスタイルによって異なりますが、多くの施設ではレクリエーションやイベント、クラブなど楽しめる活動を多数提供しています。
また、食事の時間や休憩時間にもわくわくする出来事があるでしょう。
心身の機能を維持しながら楽しい毎日を過ごすためにも、さまざまな活動に参加してみましょう。
老人ホーム探しを始めるのなら、あなたらしくのご利用がおすすめです。