趣味を持つと、生活に楽しみや張りが生まれ、イキイキとした毎日を送れるようになります。
ただし、これまで仕事や家事、育児などで多忙な生活を送ってきた方の中には「趣味がない、見つからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「高齢者におすすめの趣味」と、「趣味を選ぶときのポイント」についてわかりやすくまとめました。
高齢者が趣味を楽しむことのメリットについても解説しているので、これから趣味を見つけようとされている方はぜひ参考にしてください。
高齢者におすすめの趣味6選
高齢者からでも気軽に始めやすく、気軽に楽しめるおすすめの趣味を「6つ」ご紹介します。
映画鑑賞
映画鑑賞は、屋内にいながら気軽に楽しめる趣味の一つです。
テレビやDVDデッキがあれば自宅で鑑賞することもできますし、散歩がてら映画館に通うという楽しみ方もできます。
今は動画のサブスクリプションサービスもあるため、インターネットに接続できるテレビやパソコン等があれば、いつでも好きなときに好きなだけ映画鑑賞ができるでしょう。
映画鑑賞にはリラックス効果がある他、認知機能の維持・向上などに役立つといわれています。
読書
読書は、時や場所を選ばず楽しめる手軽な趣味です。
自宅でくつろいでいるときや眠る前に読んでも良いですし、屋外の公園やカフェなどでゆったりと読むのも良いでしょう。
必要なのは本一冊だけなので費用もあまりかかりませんし、図書館を利用すればコストをゼロに抑えることも可能です。
中には本の感想をノートなどに記述し、後から見返して二度楽しんでいる方も多いようです。
創作活動
俳句、川柳やちぎり絵、絵画など、何らかの創作活動を始めてみるのもおすすめです。
俳句や川柳なら紙とペンだけで始められますし、絵画も簡単な水彩道具を準備するだけならさほどコストや手間はかからないので、初心者でも手軽に始められるでしょう。
創作活動は脳の刺激になるので認知症予防になりますし、数をこなして上達してくれば、成長の喜びを感じてやりがいも生まれるでしょう。
カラオケ
カラオケは、好きな歌を歌えることと、大きな声を出してストレス発散できるという「2つのメリット」を併せ持った趣味です。
以前はカラオケ=集団で楽しむものというイメージが定着していましたが、近年では一人でカラオケをする人も増えているため、自分一人で楽しめる趣味として普及しつつあります。
一方、カラオケ教室などに通えば、一緒に歌う友人や仲間を作りやすく、交流が生まれるでしょう。
ウォーキング・ジョギング
家のまわりをウォーキングすると、運動不足の解消になる他、景色を楽しんで気分転換できるというメリットがあります。
高齢者になると足腰や心肺機能が衰えてくるため、ウォーキングを趣味にすれば、健康維持・増進にも役立ちます。
慣れてきたらジョギングにステップアップするのもおすすめです。
歩く速度と変わらないスロージョギングなら、体に大きな負担をかけず、筋肉や心肺機能を効果的に鍛えられます。
ガーデニング
庭やベランダなどで草花や野菜を育てるガーデニングは、心をリラックスさせる効果があるといわれています。
土をいじったり、水をやったりする作業では適度に手足を動かすため、運動不足の解消にもなります。
また、育てた花を観賞したり、野菜を調理したりすれば、心が浮き立って日常生活に張りが生まれるでしょう。
高齢者が趣味を楽しむメリット
高齢者が日々の生活で趣味を楽しむようになると、以下のような「メリット」を期待できます。
脳の活性化
脳が活性化されれば認知機能の維持・向上につながるため、認知症の予防に役立つでしょう。
趣味を通じて頭を働かせたり、手先を使ったりすると、脳に適度な刺激がもたらされます。
実際、60歳以上で認知機能に問題のない方を対象に実施した調査では、余暇の時間に趣味をして過ごしていると、認知機能を維持できる可能性が高いという結果が報告されています。[注1]
>>[注1]国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「“趣味活”でイキイキした毎日を 【認知症予防】」
健康増進
ウォーキングやスロージョギング、ガーデニングなどで適度に体を動かすと、運動不足の解消になり、生活習慣病のリスクを軽減できます。
また、足腰に筋肉が付きやすくなるため、歩行や階段の昇降でつまずいたり、転倒したりするリスクが低減されるというメリットもあります。
定年退職や子育てが一段落したシニア層は外出の機会が少なくなり、運動不足に陥ってしまいがちですが、体を動かす趣味を取り入れれば楽しみながら運動不足を解消できるでしょう。
やりがい・楽しみが見つかる
仕事や子育てに注力してきた方の中には、退職や子どもの巣立ちを機に、やりがいや生きがいを失ってしまう方も少なくありません。
趣味を持てば、日々の生活で楽しみや喜びを感じるようになり、イキイキとした毎日を送れるようになります。
人によっては趣味が生きがいになり、第二の人生を楽しむきっかけになるかもしれません。
他人とコミュニケーションを取る機会が増える
趣味を楽しむようになると、同じ趣味を持つ人とコミュニケーションを取れるようになり、新たな友人や仲間を作れるでしょう。
家族以外の人との交流を深めれば、視野が広がって、より趣味活動を楽しめるようになります。
コミュニケーションの活性化は認知症予防にもつながるため、一石二鳥の効果を期待できるでしょう。
高齢者が趣味を選ぶときのポイント
高齢者がこれから始める趣味を選ぶときは、以下の「ポイント」をチェックしてみましょう。
無理なく続けられるか
趣味は細く長く続けられるものが理想とされているため、無理なく継続できるかどうかを最初に検討しましょう。
多額のコストがかかるものや、ある程度の運動神経・体力が求められるものは、人によっては継続するのが難しくなるため、予算や体の状態によっては控えた方が良いかもしれません。
興味・関心を持てるか
「初心者でも始めやすそうだから」「お金がかからないから」といった理由でなんとなく趣味を選んでしまうと、興味や関心を持てず、途中で挫折してしまうこともあります。
自分が好きなものや関心を持てるものでないと、活動していてもやりがいや生きがい、楽しみを感じにくくなるため、興味・関心を持てるものの中から選ぶようにしましょう。
やりたいことが思いつかない場合は、若い頃に取り組んでいたものを再開してみるのも一つの方法です。
かつて興味を持ったものであれば、年月が経っても再び関心を持てるようになる可能性が高いですし、多少なりとも経験があれば挑戦するハードルも低くなるでしょう。
一人でも活動できるか
遠方の絵画教室やカラオケ教室などに通う場合、現地に行くまでの手段が必要になりますが、自分で移動できないときは家族に送迎を頼んだり、タクシーを使ったりすることになります。
ご家族への遠慮や、交通費が気になると趣味を心から楽しめず、挫折してしまう原因となります。
誰かの力を借りず、自分一人でも行える趣味かどうか、あらかじめシミュレーションしておくと良いでしょう。
以上、高齢者の趣味の選び方について説明してきましたが、趣味を一生涯のものにしたいのなら、老人ホームに入居した後も続けられるかどうか考えることも大切です。
現代の老人ホームはレクリエーション活動に力を入れているところが多いですが、活動内容や設備は施設ごとに異なります。
自分の趣味を続けるのに適した環境を求めるのなら、老人ホームを選ぶ際、必要な設備・サービスを提供してくれるかどうかをしっかり調べることがおすすめです。
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