デイサービスとショートステイの違いを3つのポイントで解説

2024年6月7日

デイサービスとショートステイの違いを3つのポイントで解説

デイサービスショートステイはどちらも、高齢の方が必要としているケアが提供される福祉サービスです。

 

共通点が多いデイサービスとショートステイはたびたび混同されますが、それぞれのサービスには違いがあります。

 

そこで今回は、「デイサービスとショートステイの違い」について解説します。

 

また、デイサービスとショートステイそれぞれのメリットやデメリットについてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

デイサービスとショートステイの違い

デイサービスとショートステイの違い
 

デイサービスとショートステイには、以下の「3つの違い」があります。

 

サービスを受けられる時間の違い

 
デイサービスとショートステイの最も大きな違いは利用できる時間帯です。

 

どちらのサービスも午前中に送迎車を使って、施設を訪れるという点では共通しています。

 

しかし、デイサービスでケアを受けられるのは日中のみとなっており、夕方になると再び送迎車を使って自宅に戻ることになります。

 

これに対しショートステイは、サービスを受けながら施設に宿泊が可能です。

 

宿泊できる期間は1日から利用可能で、連続して使いたいときには「最大30日まで」申し込みができます。

 

数週間にわたってショートステイを利用した場合、老人ホームに入居した方と同じような生活を送れます。

 

サービス内容の違い

 
ショートステイとデイサービスでは、ケアやサービスの内容も多少変わってきます。

 

デイサービスでは、基本的に治療や医療ケアは行われません。

 

ただし、機能訓練につながるレクリエーションや体操などが実施されるため、適度に体を動かしてリフレッシュできます。

 

ショートステイのうち、短期入所療養介護を選んだ場合には、理学療法士によるリハビリテーションや看護師による医療的ケアを受けられます。

 

ケガや疾患を抱えている場合には、短期入所療養介護に対応しているショートステイを選べば安心できるでしょう。

 

なお、ショートステイには生活のサポートを行う短期入所生活介護というスタイルもあります。

 

短期入所生活介護では医療的ケアが行われないため、サービス内容はデイサービスとほぼ同じような形になります。

 

費用面の違い

 
日中のみ利用できるデイサービスと宿泊を伴うショートステイでは、利用の際の費用が変わってきます。

 

デイサービスの費用は要介護度と滞在時間によって決められており、要介護度が低い方が3~5時間程度滞在する場合の費用は400円前後に抑えられています。

 

要介護度が高い方が長時間にわたってデイサービスを利用する場合にも、費用は1,000円前後に収まるのが一般的です。

 

ショートステイの場合には多床室や個室などを利用するため、料金はやや高めとなります。

 

とはいえ、要支援1~2の方が短期入所生活介護を受ける場合なら、費用は1泊500円前後に収まるので、それほど利用しにくいわけではありません

 

医療ケアを受けられる短期入所療養介護の場合、要支援1~2の方の利用費用は600円~700円前後です。

 

デイサービスと同じく、ショートステイも要介護度が上がるほど利用費用は高まります。

 

老人ホームとデイサービスの違いを知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

 

老人ホームとデイサービスの違いは?特徴やサービス内容を徹底比較
⇒  ご参照ください。

 

デイサービスのメリット

デイサービスのメリット
 

デイサービスの利用には以下のような「メリット」が考えられます。

 

生活にハリが出やすくなる

 
自宅でずっと過ごしていると、気分がふさいだり孤独を感じたりすることがあるかもしれません。

 

デイサービスは、スタッフや他の利用者とともに過ごせる良い機会なので、ぜひ積極的に利用してみましょう。

 

他者とコミュニケーションを取れば、生活にハリが出やすくなったり、孤独感も次第に和らいだりするでしょう。

 

日常生活のケアを受けられる

 
デイサービスの施設にはプロの介護スタッフが在籍しており、入浴や排泄介助といった丁寧なケアを受けられます。

 

また、自宅では受けられない機能訓練やリハビリテーションを受けられるのも、デイサービスの大きなメリットです。

 

デイサービスを上手に利用すれば、より快適に生活できる可能性が高まります。

 

デイサービスのデメリット

デイサービスのデメリット
 

デイサービスには、以下のような「デメリット」も考えられるため注意が必要です。

 

夜間の介護は受けられない

 
デイサービスは日中のみのサービスとなっており、夜間にケアを受けることはできません。

 

夜に家を空けなければならない場合などには、不便を感じることもあるでしょう。

 

とはいえ最近では、夕方から夜にかけてサービスを提供するナイトデイなどのデイサービスも増えつつあるので、必要に応じて利用してみましょう

 

施設に馴染めないことがある

 
デイサービスは日中の数時間のみのサービスなので、なかなか施設に馴染めないという方もいます。

 

消極的な方は、スタッフや他の利用者といつまでも仲良くなれず、ストレスを溜めてしまうこともあるでしょう。

 

デイサービスの利用がストレスになっている場合には、小規模の施設やゆったりした雰囲気の施設を選ぶといった工夫をしてみましょう。

 

ショートステイのメリット

ショートステイのメリット
 

ショートステイを利用することで得られる「メリット」は以下のとおりです。

 

ご家族がしっかりと休息できる

 
ショートステイは施設に宿泊できるサービスなので、宿泊中にはご家族は介護から解放され、ゆっくりと過ごせます。

 

在宅介護を続ける中で、身体的にも精神的にも大きな負担を抱える方は少なくありません。

 

中には、介護疲れからストレスを溜めてしまったり、体調不良を起こしたりする方もいます。

 

介護疲れを和らげるためにも、ときにはショートステイを利用して数日間の休息を取るのがおすすめです。

 

数日間留守にするときにも安心できる

 
介護をするご家族が、冠婚葬祭の用事などで数日間留守にするときなどに、ショートステイを利用できれば安心です。

 

また、ご家族が急に入院しなければならないときに、ショートステイを利用する方もいます。

 

宿泊型の施設でプロに介護を任せれば、留守にしなければならないときにも安心です。

 

ショートステイのデメリット

ショートステイのデメリット
 

ショートステイには介護疲れを和らげられるという大きなメリットがありますが、一方で「デメリット」も挙げられます。

 

予約を取りにくい

 
ショートステイは、需要が高いにもかかわらず提供する施設がそれほど多くないため、予約を取りにくいのが現状です。

 

利用したいタイミングで空きがなく、予約できないケースもあるので注意しましょう。

 

前もって空き状況を確認しておき、空きがない場合には別の施設に申し込むなどの工夫をしてみましょう。

 

利用を嫌がられることがある

 
ショートステイは宿泊を伴うため、介護を受ける方は長時間にわたって自宅から離れることになります。

 

自宅で過ごしたがっている方や環境の変化が苦手な方は、ショートステイに不安やストレスを感じ、利用を嫌がることもあります。

 

ショートステイを利用する際にはご本人としっかり話をしたり、施設スタッフやケアマネジャーに相談したりしてみましょう。

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