介護の悩みはどう解決すべき?よくある悩みや相談先を紹介

2024年3月4日

介護の悩みはどう解決すべき?よくある悩みや相談先を紹介

介護に関する悩みがあるときには、自分だけで抱え込まず周囲の人に頼りましょう。

 

介護は身体的にも精神的にも負担がかかりやすいため、どうしても疲れやストレスが溜まってしまいがちです。

 

介護疲れから共倒れが起きてしまうようなケースもあるので、困ったときには無理をせず早めに対処しましょう

 

今回は、介護に関する「悩みの相談先」や「お困りごとの対処法」について解説します。

 

 

介護に関するよくある悩み

介護に関するよくある悩み
 
まずは、介護に関するお悩みについてみていきましょう。

 

家族を介護する方は、以下のような悩みを抱えがちです。

 

体力が続かない

 

 
身体介護では、要介護者の身体を持ち上げたり支えたりといった動作を頻繁に行います。

 

立ち上がりの補助や排泄補助、移動の介助、入浴の介助など、負担の大きい介護もあります。

 

毎日の介護で介護する側の身体に負担がかかり、膝や腕、腰などを痛める方は少なくありません。

 

介護は日中だけでなく夜間にも求められます。

 

トイレに付き添ったりおむつを交換したりと、真夜中の介護を続けていると十分な睡眠を確保できなくなり、身体にどんどん疲れが溜まってしまいます。

 

精神的に参ってしまう

 

 
介護を続ける中で、精神的な負担を抱える方も少なくありません。

 

特に、認知症の介護には大きな精神的ストレスが伴います。

 

認知症の方の中には、常に同じような言動を繰り返す一方、何度同じことを伝えても理解してもらえないなどのことが起こりえます。

 

急な暴力を振るったり、夜中に騒ぎ始めてしまうこともあるかもしれません。

 

認知症の症状がない方の介護でも、毎日の忙しさに負担を感じ、介護する側は精神的に参ってしまうケースは多いものです。

 

介護のことを周囲に相談できず孤立する方や、親族が介護に非協力であることにストレスを溜めたりする方もいます。

 

責任感が強い方や完璧主義の方ほど、長い介護においては精神的に参ってしまいがちです。

 

介護の精神的ストレスは介護うつなどの症状にもつながる可能性もあるため、十分な注意が必要です。

 

経済的な不安がある

 

 
家族を介護していると、出費はどんどん増えていきます。

 

介護サービスを利用する際には介護保険を使えますが、自己負担額も決して低額ではありません。

 

介護ベッドやポータブルトイレなどを導入したり、自宅のバリアフリー化のためのリフォームをしたりした場合、金銭面の負担はさらに大きくなります。

 

介護の際にはおむつや防水シート、要介護者向けの食事など、細かい出費も無視できません。

 

介護に伴うさまざまな費用を工面するのが難しく、困っている方は少なくありません。

 

介護の悩みの相談先

介護の悩みの相談先
 

介護の悩みを抱えているときには、周囲の人に相談してみるのがおすすめです。

 

また、必要に応じて以下のような窓口を選んで相談してみましょう。

 

自治体

 

 
市区町村にはそれぞれ、介護に関する相談ができる窓口が設けられています。

 

自治体の窓口は、「要介護認定の申請事務」や「介護保険制度の手続き」なども担っています。

 

自治体の相談窓口には介護に詳しい職員が常駐しており、介護の悩みをじっくりと相談できます。

 

また、窓口では介護に関する情報提供を受けることも可能です。

 

地域包括支援センター

 

 
地域包括支援センターとは、介護や福祉に関する悩みを相談できる窓口です。

 

全国に約5000カ所以上設置されている地域包括支援センターは、近隣の方がすぐに相談できる頼れる窓口となっています。

 

地域包括支援センターは社会福祉法人や医療法人などによって運営されているため信頼できるでしょう。

 

必要に応じて医療や介護、生活支援などのアドバイスを受けられるので、ぜひ足を運んでみましょう。

 

医療機関

 
医療機関
 
要介護者がケガや病気で通院をしているのなら、通っている医療機関の相談窓口を頼ってみましょう。

 

病院の相談窓口には、社会福祉士や精神保健福祉士といった医療ソーシャルワーカーが在籍しており、幅広い悩みに応じています。

 

医療や介護に関することの他、在宅での生活に関するアドバイスを受けられるのが特徴です。

 

医療機関の相談窓口では介護サービスを提案してもらえることもあるので、気になることがあればまずは相談してみましょう。

 

ケアマネージャー

 

 
ケアマネージャーとは、居宅介護支援事業所やケアプランセンターなどに在籍する、介護のプロフェッショナルです。

 

ケアマネージャーはケアプランの作成や介護相談など幅広い役割を担います。

 

要介護者が最適な介護サービスを利用できるよう、ケアマネージャーは老人ホームや医療機関などと連携しているので、状況に応じて最適な対応を受けられるでしょう。

 

介護施設にはさまざまな種類があります。

 

こちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒  ご参照ください。

 

介護の負担を軽減する方法

介護の負担を軽減する方法
 
介護の負担が続くと介護する側は心身のバランスを崩しやすくなってしまいます。

 

ここからは、介護の負担を軽くするための「ポイント」をみていきましょう。

 

しっかり眠る

 

 
介護による睡眠不足によって身体的、精神的な疲れを溜めてしまう方は多いものです。

 

眠れない日が続くと身体が十分に回復せず、うつ症状も進行しやすくなってしまいます。

 

深夜の介護があり眠る時間が確保できない場合には、日中などの眠れるタイミングで休むのがおすすめです。

 

また、ときには他の方に介護を任せて睡眠を取るのもよい方法です。

 

周囲の人に相談する

 

 
介護の悩みを一人で抱え込むのはおすすめできません。

 

悩みを抱えた状態が続くとストレスが溜まり、ネガティブ思考になってしまいます。

 

周囲の方に介護の話をするだけでも気持ちが軽くなり、ストレスが溜まりにくくなります。

 

家族や親族、友人、知人など、話しやすい方に介護の悩みを相談してみましょう。

 

そのことにより、家族や親族の助けを得られるかもしれません。

 

また、介護に関する有用なアドバイスをもらえる可能性もあります。

 

一人で抱え込まない

 

 
完璧主義の方や使命感の強い方は、介護をすべて自分でやらなければと思ってしまいがちです。

 

しかし、介護は一人きりで背負い込むものではありません。

 

頑張り過ぎたために限界を迎えてしまうケースもあるため、無理をし過ぎないようにしましょう。

 

家族内で介護の役割を分担するだけでも、個々の負担は軽くなります。

 

ときには「親類の手を借りる」のも方法の一つです。

 

もちろん、「介護施設の利用」も有効な方法です。

 

一人で介護を抱え込まず、周囲にうまく頼ってみましょう。

 

介護のプロの手を借りる

 

 
介護で、介護する側が参ってしまう前に、介護サービスの利用や介護施設などへの入居を検討しましょう。

 

要介護度が軽い場合には、デイサービスショートステイを利用するのがおすすめです。

 

デイサービスは日中に、「一日」もしくは「半日」程度の介助を受けられるサービスです。

 

また、ショートステイであれば施設で「最長30日」の介護サービスを受けられます。

 

要介護度が高くなった場合には、丁寧な介護を受けられる老人ホームを選択して申し込んでみましょう。

 

施設にはプロのスタッフが在籍しており、入居者の状態に応じた適切な介護をしてくれます。

 

施設を上手に活用し、家族介護の負担を和らげていきましょう。

 

これから老人ホームを探そうとお考えなら、まずは「あなたらしく」を使ってみてください。

 

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