要介護1でも施設入所は可能?利用できる施設と介護サービスを紹介

2025年9月17日

要介護1でも施設入所は可能?利用できる施設と介護サービスを紹介

「要介護1と認定された親でも施設に入所できるのかな」
「要介護1はどのようなサービスを受けられるの?」

 

このように家族が要介護1と認定され、将来を見据えて施設に入所したいものの、利用できるのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

比較的介護の必要性が軽いとされる要介護1でも、施設への入所は可能です。

 

この記事では、要介護1でも入所できる8つの施設についてくわしく解説します。

 

「どの老人ホームがいいのかしら」「サービス付き高齢者住宅ってなに?」と、施設選びでお悩みの方には、あなたらしくの活用がおすすめです。

 

地域に根付いた情報をもとに、介護に精通したプロのスタッフが1人ひとりのニーズに最適な施設を選定し、入居後まで一貫してサポートします。

 

 

 

要介護1でも入所できる8つの施設

要介護1でも入所できる8つの施設
 
要介護1と認定された方が入所できる施設は、以下の「8つ」です。

 

種類 概要
介護付き有料老人ホーム ・対象:自立〜要介護の高齢者
・介護を必要とする高齢者が介護や生活支援サービスを受けられる施設
住宅型有料老人ホーム ・対象:自立〜要介護の高齢者
・食事の提供や清掃、洗濯などの生活支援や、見守り、緊急時のサポートなどを受けられる居住施設
サービス付き高齢者住宅 ・対象:60歳以上の高齢者、または要支援・要介護認定を受けている40歳以上
・生活相談や安否確認のサービスを受けられるバリアフリー構造の賃貸住宅
グループホーム ・対象:要支援2以上の認知症の高齢者
・認知症の高齢者が共同生活を送る施設
特別養護老人ホーム ・対象:65歳以上かつ要介護3以上の高齢者(特別な事情を持つ要介護1〜2も入所できるケースがある)
・常に介護を必要とする高齢者を入居対象とし、日常生活における支援のほか機能訓練などを受ける施設
介護老人保健施設 ・対象:入院治療が必要ない要介護1〜5の高齢者、または特定疾病により要介護認定を受けた40〜64歳
・要介護認定を受けた高齢者が在宅復帰を目的に、リハビリや介護サービスを受けられる施設
軽費老人ホーム ・対象:60歳以上の高齢者
・経済的な事情や家庭環境が原因で、自宅における日常生活の継続が困難な60歳以上の高齢者が日常生活に必要なサービスを、比較的安価な料金で受けられる施設
シニア向け分譲マンション ・対象:自立した生活を送れる高齢者
・高齢者が住みやすいようにバリアフリー設計された分譲マンション

 

以下の記事では高齢者住宅の種類や選び方についてくわしく解説しています。

 

高齢者住宅とは|種類や特徴・選び方について解説

 

それぞれの施設の特徴を、順に解説します。

 

①介護付き有料老人ホーム

 
介護付き有料老人ホームは、介護を必要とする高齢者が日常生活における支援や、身体介護サービスを受けられる施設です。

 

自立〜要介護と認定された幅広い高齢者を対象としているため、要介護1でも入居できます。

 

介護スタッフが24時間常駐しており、食事・入浴・排泄における介助のほか、日常生活に必要な支援を受けられます。

 

利用料は要介護度別に定額で、費用を抑えながら将来の要介護度上昇に備えて施設に入所したい方におすすめです。

 

有料老人ホームに入居するまでの流れは、以下の記事を参考にしてください。

 

有料老人ホームに入居するには?条件や流れを徹底解説

 

②住宅型有料老人ホーム

 
住宅型有料老人ホームは、清掃や洗濯、食事の提供をはじめとする生活支援サービスのほか、見守り、緊急時のサポートなどを受けられる居住施設です。

 

受け入れ条件は一律で決まっておらず、自立から要介護まで幅広い高齢者を対象としている施設が多い傾向にあります。

 

介護サービスの提供はなく、必要なタイミングで外部の訪問介護や通所介護などを個別に契約し、利用します。

 

必要な介護サービスだけ利用でき、要介護1の方をはじめ、現状介護の必要性が軽い方は費用を抑えられる点がメリットです。

 

以下の記事では、住宅型有料老人ホームについてくわしく解説しています。

 

住宅型有料老人ホームの費用や入居条件ってどうなの?徹底解説!

 

③サービス付き高齢者住宅

 
サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認をはじめ生活相談サービスを受けられる、バリアフリー構造の賃貸住宅です。

 

60歳以上の高齢者、もしくは要支援・要介護認定を受けている40歳以上の方を対象としているため、要介護1でも利用できます。

 

自立した日常生活の営みが可能な一般型、要介護度が高くても入居できる介護型の2種類に分けられます。

 

サービス付き高齢者住宅については、以下の記事でもくわしく解説しています。

 

サービス付き高齢者向け住宅とは?有料老人ホームとの違いを徹底解説!

 

④グループホーム

 
グループホームは、要支援2以上で認知症の高齢者が共同生活を送る施設です。

 

認知症の初期症状が現れ、理解力や判断力が低下していると判断された要介護1の方であれば利用できます。

 

炊事や洗濯など、できる限り自宅と近い環境で日常生活を送ることで、認知症の進行を遅らせる目的があります。

 

グループホームの選び方を知りたい方は、以下の記事も参考にしましょう。

 

グループホームの選び方を7つのポイントで徹底解説

 

⑤特別養護老人ホーム

 
特別養護老人ホームは、原則として65歳以上かつ要介護3以上の高齢者が入居し、日常生活における支援や機能訓練を受ける施設です。

 

要介護1〜2と認定された方でも、認知症の進み具合や家庭環境など、特別な事情がある場合は「特別入所」として入所できるケースがあります。

 

費用が安価で人気なため、入居にあたって一定期間待たなければならない場合もあります。

 

特別養護老人ホームの種類について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

 

特別養護老人ホームは3種類に分けられる!それぞれの特徴を解説

 

⑥介護老人保健施設

 
介護老人保健施設は、要介護認定を受けた高齢者が病院から退院後、在宅復帰を目指すための施設です。

 

入居期間は原則3ヶ月で、終身利用はできません。

 

医療的ケアやリハビリ、介護サービスを受けながら、入居期間中に基本的な日常生活を送れる状態を目指します。

 

以下の記事では、介護老人保健施設の特徴や入居条件についてくわしく紹介しています。

 

介護老人保健施設の特徴・費用・入居条件をまとめて解説

 

⑦軽費老人ホーム

 
軽費老人ホームは、家庭環境や経済的な事情が原因で、自宅における日常生活の継続が困難な60歳以上の高齢者が対象です。

 

自立〜要介護まで幅広い高齢者を対象としており、要介護1の方でも利用できます。

 

軽費老人ホームは、以下のA型とB型に分類されます。
 

種類 特徴 対象
A型 食事の提供、見守り 自炊が困難な60歳以上の高齢者
B型 見守り 自炊はできる60歳以上の高齢者

 

施設によって所得制限や利用条件が異なるため、気になる方は直接問い合わせてみるかケアマネージャーに相談するなどして確認してみましょう。

 

なお、軽費老人ホームの詳細については、こちらの記事でもくわしく解説していますので参考にしてください。

 

軽費老人ホームとは?入居条件や受けられるサービスを紹介

 

⑧シニア向け分譲マンション

 
シニア向け分譲マンションは、高齢者が住みやすいようにバリアフリー設計された住宅です。

 

基本的に自立した日常生活を送れる高齢者を対象としているため、要介護1と認定された方でも家族やケアマネージャーと相談したうえでの購入をおすすめします。

 

介護施設への入所と異なり、マンションの購入となるため、所有財産として購入後に売却や譲渡、子どもへの相続が可能です。

 

こちらの記事でも、シニア向け分譲マンションのメリットや費用相場について紹介しています。

 

シニア向け分譲マンションとは?メリットや費用相場を詳しく紹介

 

「要介護1の親に最適な施設がどれか選べない」と悩んでいる方は、あなたらしくのサポートを活用した施設の選定がおすすめです。

 

インターネットの情報にはない地域に根付いた情報をもとに、 知識の豊富なスタッフが1人ひとりのニーズに適切な施設を選んで、入居後までサポートしてくれます。

 

 

そもそも要介護1とは?3つの基本知識

そもそも要介護1とは?3つの基本知識
 
そもそも、要介護1とはどのような身体状態を指すのでしょうか。

 

要介護1の基本的な情報を把握しておくと、家族に最適な介護サービスや施設の選定のために必要な知識が身につきます。

 

ここでは、要介護1についてくわしく解説します。

 

①身体の状態

 
要介護1とは、日常生活の基本的な動作を1人で行えるものの、一部動作に支援や見守りが必要な状態です。

 

1日あたり32分以上50分未満の介護を必要とする程度と定められており、立ち上がりや歩行、家事動作に手助けを必要としている状態を指します。

 

※参照:介護保険制度における要介護認定の仕組み

 

②利用できる介護サービス

 
要介護1と認定された方が利用できる介護保険サービスは、以下の通りです。

 

  • 訪問介護
  • 訪問入浴介護
  • 訪問看護
  • 訪問リハビリ
  • 夜間対応型訪問介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
  • 通所介護(デイサービス)
  • 通所リハビリ
  • 地域密着型通所介護
  • 療養通所介護
  • 認知症対応型通所介護
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)
  • 短期入所生活介護(ショートステイ)
  • 短期入所療養介護
  • 福祉用具貸与
  • 特定福祉用具販売

※参照:公表されている介護サービスについて|介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報システム」

 

デイサービスやショートステイをはじめ、訪問介護などさまざまな介護サービスの利用が可能です。

 

ケアマネージャーに相談しながら、要介護1の家族に最適な介護サービスを選びつつ、施設への入所も検討してください。

 

③支給限度額

 
要介護1の場合、1ヶ月あたりの支給限度額は167,650円です。

 

支給限度額の範囲内で介護サービスを利用した場合、原則1割※が自己負担となります。※所得によって2〜3割負担になる

 

そのため、自己負担額は最大で16,765円と想定されます。

 

支給限度額を超えた分は全額自己負担となるため、ケアマネージャーと相談したうえで利用する介護サービスを検討しましょう。

 

※参照:サービスにかかる利用料|介護保険の解説|介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報システム」

 

要介護1でも施設入所できる!種類を把握して自分に合った施設を選ぼう

要介護1でも施設入所できる!種類を把握して自分に合った施設を選ぼう
 
要介護1は、基本的な日常生活を送れるものの、立ち上がりや歩行、家事動作に一部支援や見守りが必要な状態を指します。

 

比較的介護の必要性が低いとされる要介護1でも、入所できる施設は「8つ」あります。

 

施設によって入居条件や目的、受けられるサービスが異なるため、まずは担当のケアマネージャーに相談することが大切です。

 

「どの有料老人ホームがいいのかわからない」とお悩みの方は、ベルコライフサポートプランニングが運営する「あなたらしく」の利用を検討してみましょう。

 

地域に密着した情報をもとに、施設の選定から見学、入居後まで一貫してフォローしてもらえます。