ミドルステイの特徴やショートステイとの違いを詳しく解説

2025年3月4日

ミドルステイの特徴やショートステイとの違いを詳しく解説

よく使われる介護サービスの一つにショートステイがありますが、近年ではミドルステイと呼ばれるサービスを活用する方も増えてきました。

 

ミドルステイとは、ショートステイの期間よりも長く施設を利用できるサービスです。

 

在宅介護を続けるのが難しいときには、選択肢の一つとしてミドルステイの利用を視野に入れてみましょう。

 

この記事では「ミドルステイとはどのようなサービスなのか」、詳しく解説していきます。

 

 

ミドルステイとは数カ月にわたって施設に入居できるサービスのこと

ミドルステイとは数カ月にわたって施設に入居できるサービスのこと
 
ミドルステイは、数カ月にわたって介護施設に宿泊できるサービスです。

 

ショートステイのように介護サービスとして定義されているわけではありませんが、近年ではミドルステイの形式でサービスを実施する施設が増えてきました。

 

ショートステイは1~30日間にわたって施設に宿泊できるサービスです。

 

一方、ミドルステイであればそれよりも長い期間を施設で過ごすことが可能です。

 

ミドルステイは、介護する家族が病気になった場合などによく利用されます。

 

また、介護する家族の仕事の都合、自宅のリフォームといった事情で一時的にミドルステイを利用するケースもあります。

 

ミドルステイは全ての自治体で実施されているわけではないため、エリアによっては利用できないかもしれません。

 

また、多くの自治体では利用条件に一定の制限を設けているため、利用を希望しても断られてしまう可能性があります。

 

ミドルステイを利用したい方はまず、お住いの地域にミドルステイ提供施設があるかどうかをチェックしてみましょう。

 

老人ホームや介護サービスを比較して選びたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

 

『【一覧表あり】老人ホームの種類とそれぞれの特徴』
⇒ ご参照ください。

 

ショートステイとミドルステイの違い

ショートステイとミドルステイの違い
 
ミドルステイとショートステイはよく似たサービスですが、入居期間やサービス内容が多少異なります。

 

ここからは、ショートステイとミドルステイの違いを「3つ」、紹介していきます。

 

入居期間の違い

 
ショートステイとミドルステイの大きな違いは入居できる期間です。

 

ショートステイの連続利用日数は「30日まで」と定められており、30日が経過したら一度自宅に戻る必要があります。

 

ただし、自宅で一泊すれば、翌日以降にはまたショートステイを30日利用できます。

 

これに対してミドルステイは、「1カ月以上」という長期間にわたって利用することが可能です。

 

自治体が事業として実施しているミドルステイのほとんどは、利用期間を1~3カ月程度に定めています。

 

有料老人ホームなどが提供するミドルステイはさらに期限が長く、半年以上、1年以上にわたって施設を利用できることもあります。

 

利用事由による制限の違い

 
ショートステイの利用には基本的に、利用事由による制限がありません。

 

介護サービスの一環として提供されているショートステイは、条件が合えば誰もが利用可能です。

 

これに対し、自治体が提供するミドルステイには制限が設けられることがあります。

 

具体的な利用条件は自治体ごとに異なりますが、介護者の病気などやむを得ない事情がある場合にのみ利用できると定めている自治体は少なくありません。

 

また、障害を持つ方のみが入居できるといったように、身体状況に応じて利用を制限している自治体もあります。

 

条件に合わない場合には、ミドルステイの利用を断られてしまうケースもあります。

 

ただし、有料老人ホームなど民間で運営されている施設のミドルステイは、制限なく利用できることがほとんどです。

 

費用の違い

 
ショートステイは原則として介護保険の適用サービスのため、利用料金の自己負担額は「1~3割程度」となります。

 

ただし、食費や日用品代、滞在費などには介護保険が適用されないため、一部費用は負担しなければなりません。

 

ミドルステイは基本的に介護保険適用外サービスであり、ショートステイと比べると費用はやや高くなります。

 

自治体が提供するミドルステイの料金設定は自治体ごとに異なるため、事前に調べておくことが大切です。

 

なお、有料老人ホームなどが実施するミドルステイでは、1カ月以上滞在すると介護サービスの部分に介護保険が適用されます。

 

ミドルステイを利用できる施設の選び方

ミドルステイを利用できる施設の選び方
 
介護者の病気などの事情でミドルステイを利用する場合には、施設選びに時間をかけられないこともあります。

 

しかし、ミドルステイは数カ月にわたって居住するサービスのため、良し悪しを見極めておくことが大切です。

 

ここからは、「ミドルステイ施設の選び方」について解説していきます。

 

居室のスタイルをチェックする

 
ミドルステイを提供する施設を選ぶ際には、居室のスタイルをチェックしておきましょう。

 

近年では多くの施設が個室を提供するようになりましたが、多床室が提供されるケースもあります。

 

ほかの人とともに過ごす多床室には孤独が和らぐというメリットがある一方、プライバシーを確保しにくいというデメリットも考えられます。

 

快適に過ごすためにも、居室のスタイルは必ず確認しておきましょう。

 

料金体系を確認する

 
自治体が提供するミドルステイは、費用が細かく設定されているため、ある程度安心して利用できます。

 

しかし、有料老人ホームなどが提供するミドルステイの中には、価格がかなり高いものもあるため注意しましょう。

 

民間の施設が提供するミドルステイは料金体系がそれぞれ異なるため、十分に比較して選ぶことが大切です。

 

申し込みの際には料金を細かくチェックし、不明な費目があるときには詳しく尋ねて疑問を解消しておきましょう。

 

食事の様子をチェックする

 
ミドルステイの利用前にはできれば見学に足を運び、食事介助の様子などを細かく見ておきましょう。

 

食事のメニューだけでなく、食事介助の様子についてもチェックしておくと安心です。

 

建物の状態を見ておく

 
ミドルステイ施設が清潔な状態に保たれているか、古くなっていないかも事前に確認しておきましょう。

 

建物が古くなっていたり不衛生な状態になっていたりすると、日々を快適に過ごすことが難しくなります

 

快適な毎日を送るためにも、施設内がしっかりと清掃されているか、設備が十分に揃っているかなどを見ておくことが大切です。

 

スタッフの様子をチェックする

 
ミドルステイ施設を見学する際には、スタッフの様子や雰囲気を見ておきましょう

 

入所者が不安を抱いて過ごしているような施設の場合、スタッフの雰囲気や対応に問題がある可能性が考えられます。

 

しっかりとあいさつをしているか、言葉遣いに問題はないか、イライラした雰囲気で入所者に接していないかなど、チェックすべきポイントはいくつもあります。

 

また、スタッフ同士で情報を共有するなど、適切なコミュニケーションを取っているかどうかも確認しましょう。

 

極端にスタッフが少ない施設を選ぶと、十分なサービスを受けられない可能性があります。

 

利用者の人数とスタッフの人数のバランスが取れているかを確認しておくことも重要です。

 

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