介護型ケアハウスとは?特徴やサービス内容を詳しく紹介

2025年1月28日

介護型ケアハウスとは?特徴やサービス内容を詳しく紹介

介護型ケアハウスとは、介護を必要とする高齢者に対し、介護サービスや生活支援サービスなどを提供する福祉施設のことです。

 

ケアハウスは介護型の他に自立型がありますが、両者には提供されるサービスや入居条件に大きな違いがあるので注意しましょう。

 

本記事では、介護型ケアハウスの基礎知識や自立型との違い、介護型ケアハウスに入所するメリット・デメリットについて解説します。

 

 

介護型ケアハウスとは要介護者に介護や生活支援を行う施設のこと

介護型ケアハウスとは要介護者に介護や生活支援を行う施設のこと
 
介護型ケアハウスとは、要介護1以上の高齢者に対し、介護サービスや生活支援サービスなどを提供する施設のことです。

 

介護サービスでは、食事や排泄、入浴などの介助に加え、機能訓練や通院の付き添いなどの支援を受けられます。

 

施設によっては看取りやターミナルケアに対応しているところもあり、終身利用することも可能です。

 

また、生活支援サービスでは食事の提供や掃除、洗濯、緊急時の対応などを行っています。

 

介護型ケアハウスの入居条件

 
介護型ケアハウスに入居できるのは、65歳以上で要介護認定を受けている方です。

 

自立した生活を送れる方はもちろん、要支援の方も介護型ケアハウスには入居できないので、あらかじめ注意が必要です。

 

介護型ケアハウスの費用

 
介護型ケアハウスに入居するには、初期費用として入居一時金が必要になる他、毎月の利用料金が発生します。

 

初期費用は施設が独自に定めており、数十万円のところもあれば、百万円以上かかるところもあります。

 

一方の月額費用も施設によって開きがありますが、「16~30万円程度」がおおよその相場です。

 

実際の費用は施設によって異なるので、入居を検討する際は施設ごとに保証金や利用料金について問い合わせておきましょう。

 

介護型ケアハウスの利用期間

 
介護型ケアハウスは特に利用期間が設けられておらず、長期に亘って利用することが可能です。

 

特に看取りやターミナルケアなどに対応している施設は終身で利用できます。

 

自立型ケアハウスとの違い

自立型ケアハウスとの違い
 
同じケアハウスでも、自立型と介護型には入居条件や費用面、サービス面などに違いがあります。

 

ここでは自立型と介護型の違いを「4つのポイント」に分けて解説します。

 

入居条件の違い

 
「介護型」は65歳以上かつ要介護認定を受けた方のみ入居できる施設です。

 

一方、「自立型」は60歳以上で、自立した生活を送れる方が入居対象です。

 

施設によっては要支援・要介護認定を受けた方の入居にも対応していますが、要介護度が重い場合は入居できない可能性があります。

 

なお、自立型は夫婦で入居することも可能です。

 

その場合、夫婦のどちらか一方が60歳以上であれば入居条件を満たすと見なされます。

 

サービス内容の違い

 
「自立型」は一人暮らしに不安があるものの、基本的に自立した生活を送れる方を対象とした施設です。

 

そのため、施設内で常時受けられる介護サービスは提供されておらず、基本的に食事の提供や掃除、洗濯といった生活支援サービスが主なサービス内容です。

 

希望する方は施設内で介護サービスを受けることも可能ですが、その場合、外部の訪問介護・看護サービスやデイサービスを利用しなければなりません。

 

一方、「介護型ケアハウス」は介護も基本サービスに含まれているところが大きな特徴です。

 

費用の違い

 
介護型ケアハウスには保証金や入居一時金が必要ですが、自立型ケアハウスの中には保証金なしで入居できるところもあります。

 

保証金が必要なケースでも、介護型に比べると費用が比較的低額に設定されていることが多く、介護型より初期費用を安く抑えられます。

 

また、月額費用についても介護サービスが付帯していないぶん、介護型よりもやや少なく、おおよその目安は8~18万円程度です。

 

ただ、前述の通り、自立型で介護を受けるには外部サービスを利用しなければならず、別途費用が発生します。

 

介護サービスを多く利用すればするほど月額費用に上乗せされるため、場合によってはトータルの月額費用が介護型を上回ることもあるでしょう。

 

利用期間の違い

 
介護型ケアハウスは要介護1~5の人の受け入れを行っているため、将来的に要介護度が高くなったとしても、退去を要求される心配はありません。

 

特に看取りに対応しているところは終身利用が可能で、終の棲家として利用を希望する方も多いようです。

 

一方の自立型は、介護サービスを常設していないため、要介護度が重くなると退去させられることがあります。

 

将来的に要介護度が上がる可能性があり、かつ終身利用を希望しているのなら、自立型ではなく介護型を検討した方がよいでしょう。

 

介護型ケアハウスのメリット

介護型ケアハウスのメリット
 

介護型ケアハウスを利用した場合のメリットは大きく分けて「3つ」あります。

 

介護度が上がっても利用できる

 
介護型ケアハウスは要介護1の方から、最も介護度が重い要介護5の方までを対象とした施設です。

 

前述の通り、自立型の場合は、要介護度が重くなると途中で退去させられることがあり、別の転居先を検討しなければなりません。

 

すぐに転居先が見つかれば問題ありませんが、要介護度が重い利用者の受け入れ先は空きがないケースが多く、入居までにかなり待たされる可能性があるでしょう。

 

その点、介護型なら要介護5になったとしてもそのまま利用し続けられるので、退去や転居のリスクが少ないところが利点です。

 

費用が比較的安い

 
ケアハウスは、自宅で生活することが困難な高齢者に対し、無料または低額な料金で日常生活に必要な支援を提供する軽費老人ホームの一種です。

 

利用料金が比較的安めに設定されているため、有料老人ホーム等に比べるとあまりコストを掛けずに入所できます。

 

特に介護型ケアハウスは終身利用を希望する方も多いため、費用負担が少ないところは大きなメリットです。

 

24時間対応で安心

 
介護型ケアハウスは、夜間帯の職員1人以上の設置を義務づけている特定施設入居者生活介護の対象施設です。[注1]

 

24時間体制でスタッフが常駐しているため、必要なときにいつでも支援を受けられる他、緊急時の対応も迅速に行われます。

 

利用者本人はもちろん、家族も安心して任せられる体制が整っているところが介護型ケアハウスの魅力です。

 

>>[注1]厚生労働省「特定施設入居者生活介護」p2

 

介護型ケアハウスのデメリット

介護型ケアハウスのデメリット
 
介護型ケアハウスのデメリットは、入居を希望してから実際に入居できるまでかなりのタイムラグが発生することです。

 

介護型ケアハウスは終身利用が可能であるぶん、一人あたりの利用期間が長くなりやすく、なかなか空きが出ないためです。

 

実際の待機期間は施設によって異なりますが、人気があるところは入居まで数年待たされることも珍しくありません。

 

そのため、介護型ケアハウスの利用を希望する場合は、いつ入居を申し込むか、入居するまでの対応はどうするか、などを考えておくことが大切です。

 

施設への申し込みのタイミングや、入居までの流れについて知りたい方は、以下のページを参考にしてください。

 

『親を施設に入れるタイミングっていつ?入居手順や相談方法を解説』
⇒  ご参照ください。

 

「介護型ケアハウスに入居したいけれど、どこを選べば良いか分からない」「地元にどのような介護型ケアハウスがあるのか知らない」という方は、ぜひあなたらしくをご利用ください。

 

>>「あなたらしく」を利用して希望の施設を探す