認知症対応型デイサービスはどんな人に最適?種類や特徴を解説

2024年9月25日

小規模多機能型居宅介護のサービス内容やメリット・デメリットを紹介

認知症対応型デイサービスは、認知症の症状を抱える方を対象とした施設です。

 

認知症の方が一般のデイサービスを利用することも可能ですが、最適なケアを受けたいのなら認知症対応型の施設を選んでみましょう。

 

今回は、「認知症対応型デイサービスの特徴」を詳しくご説明します。

 

また、ほかのデイサービスとの違いについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

認知症対応型デイサービスの特徴や種類

認知症対応型デイサービスの特徴や種類
 
認知症対応型デイサービス(人視聴対応型通所介護)は、認知症の症状を抱える方を対象としたサービスです。

 

サービスの内容は一般的なデイサービスとそれほど変わりません。

 

送迎や健康チェック、食事や入浴の介助、レクリエーションなど数多くのサービスを受けることが可能です。

 

認知症対応型デイサービスの中でも、病院や老人ホームと隣接している施設は併設型と呼ばれます。

 

また、グループホームの食堂やリビングを使う形でサービスを提供するものは、共用型と呼ばれます。

 

最近では、認知症デイサービスを単独で運営する単独型の施設も増えつつあります。

 

どのタイプの認知症デイサービスも、「利用定員は12名以下」に定められていることが特徴的です。

 

なお、認知症対応型デイサービスには、認知症の症状やケア方法に詳しいスタッフが多数在籍していることが一般的です。

 

認知症を抱える方にとって、デイサービスという慣れない環境は大きなストレスになることがあります。

 

しかし、少人数制できめ細やかなサービスを受けられる認知症対応型デイサービスを選べば、快適に過ごせるでしょう。

 

老人ホームとデイサービスの違いについては、こちらの記事でも詳しくご説明しています。

 

『老人ホームとデイサービスの違いは?特徴やサービス内容を徹底比較』
⇒  ご参照ください。

 

認知症対応型以外のデイサービス

認知症対応型以外のデイサービス
 
デイサービス施設には、認知症対応型以外にもさまざまな種類があります。

 

自身に合ったデイサービスを選ぶためにも、それぞれの施設の特徴をチェックしておきましょう。

 

一般型デイサービス

 
現在多くの事業所で提供しているのが、一般型と呼ばれるデイサービスです。

 

一般型デイサービスでは、食事や排泄の介助、入浴サポート、健康状態のチェックなど日常的なケアを実施します。

 

また、ほかの利用者とともにレクリエーションやイベントに参加することも可能です。

 

一般型デイサービスは、自立した日常生活を送るためのサポートを目的とした日帰りサービスです。

 

なお、一般型デイサービスのうち定員が18名以下のものは、地域密着型デイサービスと呼ばれることもあります。

 

地域密着型デイサービスは、居住地エリアの方のみが利用できる仕組みになっています。

 

お泊りデイサービス

 
お泊りデイサービスとは、日中に一般型デイサービスを利用し、そのまま施設に宿泊できるというサービスです。

 

老人ホームに入所していない方が一時的に施設に宿泊したい場合には、ショートステイを利用するのが一般的です。

 

しかしショートステイは予約が取りにくいため、代替サービスとしてお泊りデイサービスを利用する人が増えつつあります。

 

お泊りデイサービスの利用方法は一般型デイサービスとそれほど変わりません。

 

ただし一般のデイサービスとは異なり、夕方に帰宅するのではなくそのまま一泊して翌日に帰宅するという形で利用します。

 

療養型デイサービス

 
療養型デイサービスは、医療ケアや看護ケアを必要とする方を対象としています。

 

難病を抱える方や脳疾患の後遺症を抱える方、末期がんを抱える方などは、介護ケアに加えて医療ケアも欠かせません。

 

常時医療ケアを必要とするうえ、体調の悪化で外出機会が制限されると、自宅にこもりがちになってしまう方もいます。

 

療養型デイサービスは、こういった方にとってまたとない外出機会になります。

 

また、身体機能の維持や回復を目指せるのも、療養型デイサービスを利用するメリットです。

 

リハビリ特化型デイサービス

 
リハビリ特化型デイサービスとは、身体機能維持や回復のための訓練を実施する施設です。

 

歩行訓練や筋力トレーニングなどの機能訓練がメインで提供され、入浴や昼食などの提供は最小限となっています。

 

利用時間も半日ほどなので、ほかのデイサービスに比べて介護費用を抑えられます。

 

認知症対応型デイサービスはどんな方に最適?

認知症対応型デイサービスはどんな方に最適?
 

ここからは、認知症対応型デイサービスの利用が向いている方の「特徴」についてご紹介します。

 

一般のデイサービスの利用に抵抗がある方

 
一般的には、認知症の症状をもつ方が一般のデイサービスを利用することも可能です。

 

しかし、ほかの利用者の迷惑になってしまったり、介護スタッフに負担をかけたりすることが気になる方もいるかもしれません。

 

そのような場合には、認知症対応型デイサービスがおすすめです。

 

認知症対応型デイサービスなら認知症ケアに特化しているので、専門的なサポートを安心して受けられます。

 

また、ほかの利用者も認知症を抱えているため、同じ悩みをもつ仲間との交流も促進されるでしょう。

 

認知症の進行を和らげたい方

 
認知症の症状を和らげたり遅らせたりしたい方にも、認知症対応型デイサービスが最適です。

 

認知症対応型デイサービスでは、食事の配膳など自身でできることはできるだけ本人が行うよう促されます。

 

また、周囲の人とコミュニケーションを取りながらのレクリエーション、プロのサポートつきの機能訓練などを受けられるのも特徴的です。

 

これらのケアには、認知症の症状を遅らせる効果が十分に期待できます。

 

介護者の負担を和らげたい方

 
認知症介護は、ご家族にとって大きな負担となります。

 

特に、認知症の症状が進行すると24時間365日の見守りが必要となるため、休む時間すら確保できなくなるおそれがあります。

 

こういった場合には無理をしすぎず、認知症対応型デイサービスを上手に活用しましょう。

 

日中の時間をデイサービスで過ごしてもらえば、介護をする家族の負担は大きく軽減されます。

 

また、認知症ケアに特化している施設職員に悩みを相談する機会も得られるなど、多くのメリットがあります。

 

外出の機会を増やしたい方

 
認知症の症状が重くなるにつれ、外出の機会が減ってしまう方もいます。

 

引きこもりがちになると新たな刺激を得る機会も減ってしまうため、認知症の症状がますます進行してしまうかもしれません。

 

認知症対応型デイサービスを利用すれば、日々の生活にハリや刺激が生まれやすくなります。

 

マイペースに過ごしたい方

 
認知症対応型デイサービスの「定員は12名まで」と定められています。

 

利用者がそれほど多くないデイサービスなので、認知症の症状が比較的重い方でもマイペースに過ごせるでしょう。

 

また、個人に合わせたメニューが提供されるのも、少人数のデイサービスならではの魅力です。

 

住み慣れた地域でサービスを受けたい方

 
認知症対応型デイサービスは地域密着型の施設となっており、そのエリアに居住する方のみが利用可能です。

 

認知症の方は環境の変化が苦手なことが多いため、住み慣れていない地域での生活に大きなストレスを抱えることがあります。

 

地域密着型のデイサービスであれば、環境の変化によるストレスも起こりにくいでしょう。

 

住み慣れた地域で顔なじみの人とともにサービスを受けられるのは、認知症対応型デイサービスならではのメリットです。

 

近隣で認知症対応型デイサービスをお探しなら「あなたらしく」をご活用ください。

 

>>「あなたらしく」を利用して希望の施設を探す