老人ホームに適した服装選びのポイントを詳しく解説

2024年5月29日

老人ホームに適した服装選びのポイントを詳しく解説

老人ホームへの入居準備の際にどのような衣類を用意すべきかと悩む方は少なくないでしょう。

 

老人ホームで過ごすときの服装は基本的に自由ですが、気をつけたいポイントもいくつかあります。

 

そこでこの記事では、「老人ホームでの服装選び」について解説していきます。

 

 

老人ホームに服装のルールはある?

老人ホームに服装のルールはある?
 
老人ホームで過ごす際の服装は基本的に自由で、入居者ご本人のお気に入りの服を選ぶことができます

 

病院に入院する場合には、治療や療養に適した「パジャマ」や「ジャージ」といった衣類を選ぶのが一般的です。

 

しかし老人ホームは日常生活を送るための場なので、衣服選びが制限されることはありません。

 

施設内は必要に応じて空調を使うなどして温度を調整しているので、厚着や薄着をしなくても快適な生活を送れます。

 

軽い素材の衣服や、締め付けが少なく動きやすい衣服を選んで身に着ければ、特に不便は感じないでしょう。

 

老人ホームへの入居時に、普段から着ているお気に入りの服を選んで持ち込む方は多いものです。

 

好きな服を持ち込んで身に着ければ、自宅と同じような感覚でリラックスしながら過ごせます。

 

とはいえ、老人ホームでは必要に応じて介護サービスやケアを受けることになります。

 

衣服の選び方によっては、ケアに時間がかかったりうまくサポートを受けられなかったりすることもあるので気をつけましょう。

 

あらかじめ用意した服装ではケアに支障が出るという場合、施設側が適切な服装を提案することもあります。

 

老人ホームのルールや規則について不明点がある方は以下の記事もご覧ください。

 

「老人ホームのルールは厳しい?規則や注意点を詳しく解説」
⇒  ご参照ください。

 

老人ホームに適した服装の選び方

老人ホームに適した服装の選び方
 

ここからは、「老人ホームに持ち込む衣服の選び方」について解説していきます。

 

動きやすい服を選ぶ

 
老人ホームで着用する服は動きやすさにこだわって選びましょう

 

素材が硬い服や布地が伸びず着脱が難しい服は、老人ホームでの着用にあまり向いていないかもしれません。

 

動きに支障が出る服を選んだ場合、日々の生活に支障が出るおそれがあります。

 

また、介護やサポートを受ける際に服が破れてしまったり、引っかかってケガをしてしまったりする可能性も考えられます。

 

脱ぎ着がしやすい服や伸縮性のある服を選んで身に着ければ、安心して老人ホームでの生活を楽しめるでしょう。

 

洗濯の手間がかからない衣類を選ぶ

 
多くの老人ホームでは、衣類の洗濯を施設に一任できます。

 

洗濯は施設内で行われるのが一般的ですが、クリーニング業者に洗濯を依頼している老人ホームもあります。

 

施設で洗濯する場合は業務用洗濯機・乾燥機を使用することが多い上に、服の種類で洗い分けることは稀です。

 

装飾が多いものや手洗いが必要なものなど、本来は洗濯に手間のかかる服を選ぶと傷みやすくなるおそれがあります。

 

また、施設では手間を省くために洗濯のあとに乾燥機を使うのが一般的ですが、ニット類は乾燥機で縮んでしまうこともあります。

 

洗濯の際に特別な対処が必要なセーターやニット、ドライクリーニング必須のおしゃれ着などは、できるだけ老人ホームに持ち込まないほうがよいでしょう。

 

洗いやすい服や乾きやすい服を選べば、手早くキレイに洗濯してもらえるので安心して着回せます。

 

なお、共同生活の場である老人ホームでは、衣服への記名が必要です。

 

油性ペンでの記名がしやすい素材の服を選べば、衣服の管理がしやすくなり紛失のリスクを減らせます。

 

高価な服を持ち込むのは避ける

 
ブランドの衣類など高価な服を老人ホームに持ち込むのはできるだけ避けましょう。

 

高価な衣類が破れてしまったり汚れてしまったりした場合、スタッフやほかの入居者を巻き込むトラブルに発展するおそれがあります。

 

また、洗濯に出した服がそのまま紛失してしまうリスクもゼロではありません。

 

施設側も衣服の取り扱いには十分気をつけていますが、トラブルを未然に防ぐためにも高価な服を持ち込むのは避けたほうがよいでしょう。

 

身体の状態に合わせて服を選ぶ

 
身体の状態に合わせて普段着を選ぶことも重要なポイントです。

 

例えば体に麻痺がある場合、伸縮性のない衣服を選ぶと着脱にかなりの手間がかかってしまいます。

 

また、拘縮のある方がかぶるタイプの服を選ぶとうまく着られない可能性があるため、前開きの服を用意しておくと安心です。

 

指先が自由に動きにくい方はボタンや留め具をうまく動かせないことがあります。

 

こういった場合にはスナップボタンやマジックテープを取り付けてある服を選ぶのがおすすめです。

 

スカートやワンピースの選び方に気をつける

 
女性が衣類を選ぶ際には、裾の長さやデザインに十分配慮しましょう

 

裾が長すぎるスカートやワンピース、ひらひらとした素材の服などは、歩行中に裾を踏んで転んでしまうリスクがあります。

 

また、車椅子の車輪に裾が巻き込まれるようなトラブルも起こりやすいので、十分な注意が必要です。

 

とはいえ、老人ホームでスカートやワンピースといった服装が禁止されているわけではありません。

 

スカートやワンピースを着るのなら、事故のリスクが少ないものや動きやすいものを選ぶのがおすすめです。

 

外出用の衣類を用意しておく

 
老人ホームへの入居後には施設内で過ごすことが多くなりますが、ときには外出する機会もあります。

 

医療機関に通ったり、お買い物やイベントのために街中に足を伸ばしたりすることを考え、外出用の衣類を用意しておきましょう。

 

老人ホームの施設内は空調が効いており快適ですが、屋外の気温は季節ごとに大きく異なります。

 

暑い夏場には、熱がこもりにくい涼しい服を用意しておきたいものです。

 

また寒い冬の時期には、体を冷えから守るためのアウター、手袋やマフラーなどの小物類もあったほうがよいでしょう。

 

シーズンごとに使える衣服を用意しておき、暑い夏や寒い冬を快適に過ごしましょう。

 

準備すべき服装の枚数やパジャマの必要性は?

準備すべき服装の枚数やパジャマの必要性は?
 
老人ホームの居室の広さは限られているため、衣服を多く持ち込むとスペースが圧迫されてしまいます。

 

おしゃれをするのが好きな方は手持ちの服をたくさん持ち込みたいと考えるかもしれませんが、できるだけ厳選したほうがよいでしょう。

 

老人ホームでは、洗い替えを含めて5セットくらいの部屋着を準備しておけば十分生活できます。

 

ときには汚れて着替えが必要となることもあるので、少し多めに7セットくらいを用意しておけば安心できます。

 

下着も部屋着と同じくらいの量を用意しておきましょう。

 

靴下は滑りにくい素材のものや冷えにくいタイプのものを選ぶのがおすすめです。

 

室内用の上着と外出用の上着が各1枚あれば、シーンに応じて体温調整ができ便利です。

 

レクリエーションやイベントの際に着る少しおしゃれな服を用意する方もいます。

 

おしゃれ着が1枚あれば特別な日の気持ちが華やぐので、ぜひ用意しておきましょう。

 

寝るときにパジャマに着替えるという方は、3セットほどのパジャマを用意しておきましょう。

 

なお、パジャマではなく、普段から使っている寝衣やジャージを持ち込んでも特に問題はありません。

 

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