老人ホームではさまざまなレクリエーションが行われますが、中でも入居者から人気を集めているのがカラオケレクです。
カラオケには、脳や呼吸器官を刺激してくれる効果やストレスの発散効果などが見込めます。
人気の曲を選んで思いっきり歌い、仲間とともに楽しいひとときを過ごしましょう。
今回の記事では老人ホームでカラオケレクに参加するメリットについて、また人気の楽曲について紹介します。
老人ホームではカラオケを楽しめる?
老人ホームには、レクリエーションやイベントなどのときに使えるカラオケ機器が設置されていることがあります。
大きな声を出して歌えば楽しい時間を過ごせますし、ストレス発散やリフレッシュにもつながります。
また、他の入居者とともに歌い、コミュニケーションを深めることもできます。
最近では、歌好きの人が集まるカラオケのクラブやサークルを作っている老人ホームも増えてきました。
とはいえ、すべての老人ホームでカラオケを楽しめるというわけではありません。
歌うのが好きな方やカラオケのレクリエーションに参加してみたい方は、カラオケ機器を設置している老人ホームを選んでみましょう。
レクリエーションでカラオケを歌うことによる効果
老人ホームで行われるカラオケのレクリエーションやイベントには、多くの嬉しい効果が見込めます。
ここからは、老人ホームの入居者がレクリエーションでカラオケを楽しむメリットについて解説します。
ストレスがなくなり気分が晴れやかになる
思いっきり歌うことでストレスがなくなり、すっきりした気分になる方は少なくありません。
歌うことを楽しめば、普段の悩みや閉塞感、寂しさやいらだちなどのネガティブな感情を癒すことができます。
普段、感情の整理がなかなかうまくいかないという方でも、歌を歌えば自然と笑顔になれることがあります。
ネガティブな感情を吹き飛ばして日々を明るく楽しむためにも、カラオケのレクリエーションに積極的に参加してみましょう。
呼吸器官が活性化しやすくなる
老人ホームでのカラオケレクリエーションには、入居者の呼吸器官を活性化させる効果も見込めます。
歌うときにはたっぷりと息を吸って深い呼吸をするため、肺機能が向上しやすくなります。
深い呼吸には、血行を促進させたり、全身に酸素を行き渡らせたりする嬉しい効果も期待できます。
また、歌うときや他の方の歌を聞くときには、体を揺らして手拍子をしたりすることもあるでしょう。
こういった動きによって筋肉運動が促されれば、筋力の維持もしやすくなります。
認知症の予防につながる
カラオケレクには認知症予防や、認知症の進行抑制の効果も期待できます。
歌を歌うときには、画面に表示された歌詞を声に出し、それに合わせてリズムや音程をとる必要が出てきます。
複数のことを同時に行う必要があるカラオケは意外と難しいため、脳トレと似たような効果が期待できます。
歌を通じてさまざまなことに頭を使えば、脳に良い刺激を与えられます。
認知症予防のためにも、ときにはカラオケで思いっきり歌を歌って脳を活性化させましょう。
コミュニケーションにつながる
カラオケのレクリエーションは、他の入居者とコミュニケーションを取るまたとない機会になります。
カラオケレクで人気を集める懐かしの曲に対して、ステキな思い出や記憶を持っている方もいるでしょう。
音楽には、過去の記憶を呼び覚まし、心を豊かにしてくれる効果も期待できます。
カラオケレクやカラオケのクラブ、サークルに参加するときには、ぜひ昔の出来事や思い出について周囲の方とゆっくり話してみましょう。
好きな音楽について自由に語らえば、会話の弾む楽しい時間を過ごせるでしょう。
音楽が心身にもたらす効果についてさらに知りたい方はこちらもご覧ください
「老人ホームの音楽療法とは?具体例や効果をわかりやすく解説」
⇒ ご参照ください。
老人ホームのカラオケで人気の曲
カラオケのレクリエーションに興味があるものの、どのような曲を選んだら良いのかわからず参加をためらっている方もいるかもしれません。
老人ホームのカラオケでは、どのような曲が人気を集めているのかを紹介します。
ここからはカラオケのレクリエーションで、ぜひ選びたい曲の一例をチェックしていきましょう。
人気のある歌謡曲
- 青い山脈(藤山一郎)
- 上を向いて歩こう(坂本九)
- 東京五輪音頭(三波春夫)
- 好きになった人(都はるみ)
- また君に恋してる(坂本冬美)
- さそり座の女(美川憲一)
- せんせい(森昌子)
- 瀬戸の花嫁(小柳ルミ子)
- 心の旅(チューリップ)
- 三百六十五歩のマーチ(水前寺清子)
- 川の流れのように(美空ひばり) など
老人ホームでは、懐かしさを感じる定番曲が特に人気を集めています。
中でも、多くの老人ホームで歌われる圧倒的人気ナンバーワンは、「青い山脈」です。
また「上を向いて歩こう」や「三百六十五歩のマーチ」といった曲も、幅広い世代の方が口ずさめる人気曲となっています。
カラオケレクでは多くの方から愛される不動の人気曲を選び、みんなで声を合わせて歌ってみると楽しいひとときを過ごせます。
複数人で歌えるデュエット曲
- 3年目の浮気(ヒロシ&キーボー)
- 男と女のラブゲーム(日野美歌&葵司朗)
- 別れても好きな人(ロス・インディオス&シルヴィア)
- 銀座の恋の物語(石原裕次郎&松村旬子)
- いつでも夢を(橋幸夫&吉永小百合)
入居者同士が一緒にカラオケを楽しむときには、デュエット曲を選ぶのもおすすめです。
こういったデュエット曲は、男性と女性で一緒に歌うだけでなく、女性同士で歌っても楽しいものです。
季節感のある楽曲
- 贈る言葉(海援隊)
- 北国の春(千昌夫)
- 学生時代(ペギー葉山)
- バラが咲いた(マイク真木)
- 雨の慕情(八代亜紀)
- リンゴの唄(並木路子)
- 津軽海峡・冬景色(石川さゆり)
- 雪国(吉幾三)
歌謡曲には季節の風物詩を織り込んだステキな歌がたくさんあるので、カラオケレクの選曲では季節感をぜひ意識してみましょう。
日本の豊かな四季を感じられる曲は、入居者の心を優しく癒してくれます。
最近流行している曲
- きよしのズンドコ節(氷川きよし)
- 涙そうそう(夏川りみ)
- 東京ブギウギ(笠置シヅ子)
老人ホームのカラオケでは、みんなが昔の曲ばかり歌うというわけではありません。
ときには、平成に入ってからヒットした曲や、最近流行っている人気の曲などを選ぶのも新鮮です。
最近のドラマやコマーシャルで使われたような曲は、入居者だけでなくスタッフにも耳馴染みがあるでしょう。
世代を超えて愛される名曲を歌い、楽しいひとときを過ごしましょう。
歌いやすい童謡
- 赤とんぼ
- ふるさと
- さくらさくら
- われは海の子
- 夕焼け小焼け
- 荒城の月
- たなばたさま
歌謡曲をあまり知らない方や歌うのが得意でない方でも、童謡であれば気軽に歌いやすいかもしれません。
どのような曲を歌おうかと悩んだときには、よく知られている童謡を選んで歌ってみましょう。
季節のイベントに合わせ、季節感のある童謡を選んで歌うのもおすすめです。
カラオケのレクリエーションを取り入れている老人ホームをお探しなら、「あなたらしく」をぜひ使ってみてください。