老人ホームにおけるオンライン面会のメリットや注意点を徹底解説

2024年4月30日

老人ホームにおけるオンライン面会のメリットや注意点を徹底解説

コロナ禍以降、入居者とそのご家族が遠隔でコミュニケーションを取れるようにと、オンライン面会を導入する老人ホームが増えてきました。

 

オンライン面会は、入居者やご家族に多くのメリットをもたらします。

 

そこでこの記事では、老人ホームの「オンライン面会」について詳しく紹介します。

 

 

介護施設でオンライン面会の導入が進んでいる理由

介護施設でオンライン面会の導入が進んでいる理由
 
老人ホームの面会というと、ご家族が老人ホームを訪れて居室や共用スペースなどで交流をするのが一般的です。

 

コロナ禍には感染対策の観点から、それまで面会を実施していた多くの老人ホームが面会の制限を行うこととなりました。

 

しかし、面会制限でご家族と会えなくなると、老人ホームに入居する高齢者は不安感や孤独感を抱えやすくなってしまいます

 

そこで一部の施設では、ガラス越しやアクリル板越しの面会、オンライン面会など、新たな面会方法を導入したのです。

 

中でもオンライン面会は、ご家族が老人ホームを訪れなくても遠隔で会話ができるという画期的なコミュニケーション方法です。

 

コロナ禍以降には直接の面会を許可する老人ホームも増えつつありますが、引き続きオンライン面会を行っている方も多くいます。

 

対面面会が可能な老人ホームでも、面会の時間や回数には制限が設けられていることがほとんどです。

 

せっかくご家族が老人ホームに足を運んでも、短時間しか面会ができないというケースもあります。

 

これに対してオンライン面会であれば、遠方などから老人ホームまで足を運ばなくても、面会時間を確保すれば気軽に入居者とご家族などがコミュニケーションを取れるので利便性が高いです。

 

こういった観点から、老人ホームにおけるオンライン面会の導入はどんどん進んでいます。
 

老人ホームを選ぶときには、どのような面会方法を採用しているのかを詳しく確認しておくのがおすすめです。

 

老人ホームの面会に関する情報をお探しなら、こちらの記事もご覧ください。

 

「老人ホームへの面会頻度はどのくらいが最適?注意点も詳しく解説」
⇒  ご参照ください。

 

老人ホームにおけるオンライン面会のメリット

老人ホームにおけるオンライン面会のメリット
 

老人ホームに入居している高齢者がご家族とオンライン面会をすることには、以下のような「メリット」が考えられます。

 

感染対策になる

 
オンライン面会の最も大きなメリットは、やはり感染対策になる点です。

 

高齢者は免疫力が低く、ウイルスなどに感染した際には重篤化してしまうケースもあるため、老人ホームでの感染対策は必須です。

 

しかし、対面での面会のために訪れたご家族がウイルスや細菌を持ち込んでしまい、老人ホームで感染が蔓延してしまうケースも実際に起きています。

 

オンライン面会であればご家族が老人ホームに足を運ばないので、病気を持ち込んでしまうリスクの心配もありません。

 

安心した状況でご家族との時間を持てるのが、オンライン面会の魅力です。

 

寂しさが和らぐ

 
オンライン面会には、高齢の入居者の寂しさを和らげる意味合いもあります。

 

ご家族と離れて老人ホームに入居する方が、寂しさや孤独感を抱えてしまうケースは少なくありません。

 

不安や落胆を抱え元気をなくしてしまったり、食欲不振になってしまったりする方もいます。

 

こういった方にとって、ご家族とのコミュニケーションは何よりの癒しになるでしょう。

 

オンライン面会には、高齢者の寂しさを和らげ精神的な安定感につなげる効果が期待できます。

 

手間がかからない

 
オンライン面会には、老人ホームに足を運ばなくても入居者とコミュニケーションを取れる良さもあります。

 

老人ホームが遠方にあり、なかなか面会に行けないとお悩みの方もいるでしょう。

 

こういった方にとってオンライン面会は、距離を気にせず入居者と会話ができる貴重な機会です。

 

また、仕事や子育てに忙しく時間が取れないとき、同居しているご家族も高齢などが理由で外出がしにくいときなどにも、オンライン面会を活用すれば、ご家族の時間を作れます。

 

オンライン環境を構築すれば老人ホームまで足を運ぶ必要がなくなるので、行き帰りにかかる時間を短縮できて、交通費の節約にもつながります。

 

脳の活性化につながる

 
ご家族との会話を通じて多くの刺激を受けられるオンライン面会には、入居者にとって認知症予防につながりやすいという良さもあります。

 

老人ホームへの入居後に、認知症の症状が大きく進んでしまう方もいます。

 

認知症の進行を遅らせるためには、日々の生活の中で脳に多くの刺激を与え、活性化させる手法が有効です。

 

親しい方との会話によって、忘れていたことを思い出したり、周囲のものに対する認識能力が向上したりするケースは多いものです。

 

ご家族との会話が活力になれば、リハビリへのモチベーションもアップしやすくなります。

 

老人ホームでオンライン面会を実施するときの注意点

老人ホームでオンライン面会を実施するときの注意点
 
老人ホームのオンライン面会には数多くのメリットがあるので、ぜひ積極的に取り入れたいものです。

 

オンライン面会をする際には、以下のような「ポイント」に注意しておきましょう。

 

機材や通信環境の準備が必要

 
老人ホームのオンライン面会を利用する際には、誰がツールを用意するのかを事前に確認しておきましょう。

 

老人ホーム側が、オンライン面会に使用できるパソコンや各種ツールを用意するケースは少なくありません。

 

一方で、ご家族がパソコンやマイクなどを準備しなければならないケースもあるので、事前に確認しておきましょう。

 

ツールの使い方を共有しておく

 
オンライン面会のためのツールの使い方を、前もって共有しておくことも大切なポイントです。

 

高齢の方の多くはパソコンやタブレットなどの操作に慣れておらず、オンライン環境でのコミュニケーションに手間取る場合もあります。

 

せっかくお互いにスケジュールを合わせたにもかかわらず、うまく通信ができないまま終わってしまっては意味がありません。

 

操作方法を詳しく説明しておいたり、操作しやすい簡単なツールを選んだりと工夫し、スムーズにオンライン面会を行いましょう。

 

スタッフに負担がかからないようにする

 
老人ホームによっては施設スタッフが付き添ってサポートしてくれる場合もあります。

 

特に、要介護度が高くサポートが必要な方の場合は、オンライン面会の際にもスタッフが付き添ってくれることがほとんどです。

 

しかし、施設スタッフは介護に関してはプロですが、機械の操作にはそれほど慣れていないかもしれません。

 

機器のセッティングを使い慣れていない施設スタッフに任せると、相手を困らせてしまうおそれもあります。

 

オンライン面会を行うときには、スタッフに過度な負担をかけないよう配慮したいものです。

 

面会時間が長引かないようにする

 
老人ホームのオンライン面会は気軽にコミュニケーションを取れる便利な面会形式です。

 

とはいえ、高齢の入居者がパソコンやタブレットを使って長時間会話をすると、疲れてしまうことがあるかもしれません。

 

オンライン面会では長時間会話するのは避け、ある程度の時間で切り上げた方が良いでしょう。

 

また老人ホームによっては、オンライン面会の場合も予約制であったり、対面形式と同じように時間を制限していたりすることもあります。

 

時間のルールがあるときにはそれに従うようにしましょう。

 

オンライン面会に対応している老人ホームを探すなら、「あなたらしく」をぜひ使ってみてください。

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