老人ホームにおける感染症対策の重要性や事例について詳しく紹介

2024年2月7日

老人ホームにおける感染症対策の重要性や事例について詳しく紹介

老人ホームに入るにあたって、感染症への不安を感じる人は少なくないと思います。

 

老人ホームは、抵抗力の低い高齢者が集団で生活する施設であるため、感染症対策が必要不可欠です。

 

本記事では、老人ホームにおける「感染症対策の重要性」や「事例」について解説します。

 

 

老人ホームを選ぶときは感染症対策をチェックすべき

老人ホームを選ぶときは感染症対策をチェックすべき
 
感染症と言えば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはやはり新型コロナウイルス感染症でしょう。

 

新型コロナウイルスの感染拡大によって、老人ホームで暮らす高齢者の生活にも大きな変化が起こりました。

 

現在、老人ホームでは感染症対策ガイドラインに基づいてさまざまな対策を実施しています。

 

とはいえ、老人ホームで対応が必要となるのは新型コロナウイルス感染症だけではありません。

 

インフルエンザやノロウイルスをはじめ、高齢者が気を付けたい感染症は数多くあります。

 

高齢者が感染症を患ってしまうと重症化する可能性も十分に考えられるため、注意が必要です。

 

安心して生活するためにも、感染症対策の行き届いた老人ホームを選びましょう。

 

老人ホームにおける感染症対策の事例

老人ホームにおける感染症対策の事例
 

老人ホームで感染症予防のために講じられている対策には、以下のようなものがあります。

 

手洗い・うがい

 
手洗い・うがい
 
感染症対策の基本はやはり「手洗い」と「うがい」です。

 

施設に出入りする際や食事の前など、手洗いやうがいが必要なシーンは数多くあります。

 

入居者や施設スタッフが手洗いやうがいを徹底するだけでも、施設内の感染症リスクを大きく減らせます。

 

また、面会に訪れる人や施設を訪れる業者などに、手洗いやうがいを徹底してもらっているような老人ホームを選ぶことも、大切なポイントです。

 

換気・温度・湿度の管理

 
換気・温度・湿度の管理
 
空気感染を防ぐためにはこまめな「換気」や「温度管理」、「湿度管理」が欠かせません。

 

感染を引き起こすウイルスや細菌は室内の空気中を漂っており、換気を怠るとどんどん感染が広がってしまいます。

 

また、乾燥した部屋で過ごすことでも感染リスクは上がります。

 

老人ホームでの感染症を防ぐためには、一定時間ごとの換気や、加湿器による湿度調整が効果的です。

 

ただし、寒い時期に空気の入れ替えを行うと室内の温度が急激に下がってしまうこともあります。

 

換気による急な温度変化によって、体調が悪くなる方もいるので、様子を見ながら適切な方法で換気を行いましょう。

 

消毒

 
消毒
 
手指の消毒も感染症予防に高い効果があるとされています。

 

施設内に消毒用アルコールが常備されており、こまめに消毒をするよう促してもらえるような老人ホームであれば、安心して生活できます。

 

また、接触感染を防ぐために施設内を拭き上げ消毒してもらうのも効果的です。

 

手すりやスイッチ類、ドアノブなどは特に接触感染が起こりやすい部分です。

 

こういった部分を1日数回程度アルコールで拭き上げてもらうことで、感染リスクを大きく下げられます。

 

予防接種

 
予防接種
 
予防接種を実施すれば、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症を防ぎやすくなります。

 

もちろん、予防接種をしたからといって確実に感染しなくなるというわけではありません。

 

しかし、感染した際にも重篤化を防ぎやすくなるなど、予防接種をするメリットは多いです。

 

そのため、老人ホームへの入居後には、定期的に予防接種を受けられるようにスケジュールを調整するのがおすすめです。

 

排泄物や嘔吐物の処理

 
排泄物や嘔吐物の処理
 
排泄物や嘔吐物を介して感染症が広がる例もあります。

 

老人ホームでは、共用のトイレや食堂での感染例、おむつ交換による感染例などがあるので注意が必要です。

 

排泄物や嘔吐物を処理する際にマスクや使い捨て手袋、使い捨てエプロンをつけるなどの対策をしている老人ホームなら安心です。

 

また、衣服に汚れがついたときには、洗濯の際に消毒するなどの方法で対応してもらいましょう。

 

情報共有

 
情報共有
 
入居者の健康状態に関する情報の共有も感染症対策には有用です。

 

老人ホームでの生活で体調が悪くなったときには、早めに医師の診察を受けることが肝心です。

 

特に、発熱や咳、嘔吐、下痢などの症状があったときには、すぐに施設スタッフに相談するか医師の診察を受けましょう。

 

老人ホームでは入居者全員の健康状態を十分に把握し、スタッフ間で情報共有を実施しています。普段から入居者の健康状態などの情報共有を徹底している老人ホームであれば、いざというときもスムーズに対応してもらえるでしょう。

 

老人ホームで感染症が発生する主な経路

老人ホームで感染症が発生する主な経路
 
老人ホーム感染症対策が不十分だった場合、入居者から入居者へと感染症が蔓延するおそれもあります。

 

多くの場合、感染症は以下のような経路で広がっていきます。

 

空気感染

 
空気感染
 
ウイルスや細菌の中には、空気を介して感染を広げていくタイプのものがあります。

 

飛沫の中に含まれるウイルスや細菌は、蒸発によって微粒子となり空気中に拡散されます。

 

ウイルスや細菌が室内に拡散されると、感染者と直接接触していない入居者も屋内の空気を介して感染する恐れがあります。

 

空気感染する病には麻しんや水痘などがありますが、これらのウイルスや細菌は粒子が細かいためマスクでも防ぎにくいとされています。

 

飛沫感染

 
飛沫感染
 
ウイルスや細菌に感染している人の咳やくしゃみによる感染が飛沫感染です。

 

咳やくしゃみをすると口腔から微細な飛沫が飛び散り、これが遠くまで飛散して他の人に感染します。

 

飛沫感染が起こる感染症の代表例として「インフルエンザ」が挙げられます。

 

飛沫感染はマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保によってある程度予防は可能です。

 

接触感染

 
接触感染
 
接触感染とは感染者に直接触れたり、感染者が触ったものに触れたりすることで起こる感染です。

 

老人ホームではレクリエーションルームや休憩スペース、食堂、トイレなどを共同で使います。

 

特にトイレは汚物による接触感染が起こりやすい場所です。

 

接触感染によって広がる感染症には帯状疱疹や結膜炎、尿路感染症などがあります。

 

接触感染は、こまめに消毒をしたりタオルなどの使い回しを避けたりすることで、ある程度予防できます。

 

血液感染

 
血液感染
 
血液感染とは、感染者の血液が他の人の体内に入ることで起こる感染です。

 

老人ホームで血液感染が起こることはまれですが、採血や血糖測定のミスによって感染が起きるケースもあります。

 

血液感染する感染症の中には、B型肝炎やC型肝炎といった重篤化しやすい病気もあります。

 

血液感染する疾患を持っている場合には、老人ホームへの入居時に申告するなどの配慮が求められます。

 

【まとめ】十分な感染症対策を実施している老人ホームを選べば安心!

 
感染症対策をおろそかにしていると、急激に感染が広がってしまう可能性も考えられます。

 

特に高齢者が暮らす老人ホームでは、感染によって重篤化などの問題が起こることもあるため、注意が必要です。

 

手洗いうがい換気などの意識的な対策を実施すれば、感染症のリスクを大きく下げられます。

 

老人ホームを選ぶ際には、適切な感染症対策が実施されているかを詳しくチェックしておきましょう。

 

老人ホーム選びにお悩みなら、「あなたらしく」をぜひご活用ください。

 

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