老人ホームの重要事項説明書をチェックするときの10のポイント

2024年2月5日

老人ホームの重要事項説明書をチェックするときの10のポイント

老人ホームに入居するときには、契約書をはじめとした多くの書類をやり取りします。

 

中でも注意深くチェックしておきたいのが、施設の情報や契約条件について細かく定められた、重要事項説明書と呼ばれる書類です。

 

契約をスムーズに進めるためにも、重要事項説明書のどこを見るべきなのかを把握しておきましょう。

 

本記事では、老人ホームの重要事項説明書について解説します。

 

 

老人ホームの重要事項説明書とは?

老人ホームの重要事項説明書とは?
 
老人ホームへの入居時には、重要事項説明書の確認が必須となります。

 

重要事項説明書は老人ホームに関する契約の他、不動産や保険などさまざまな契約を結ぶ上で用いられる書類です。

 

重要事項説明書には運営者の情報や費用面の情報、サービスの内容などさまざまな情報が記載されています。

 

安心して老人ホームに入居するためにも、重要事項説明書の内容を詳しく確認しておきましょう。

 

要チェック!重要事項説明書で確認しておくべきポイント

要チェック!重要事項説明書で確認しておくべきポイント
 
重要事項説明書にはたくさんの項目があるため、どの部分をチェックしたらいいかと悩んでしまう方もいると思います。

 

ここからは、重要事項説明書に記載される内容のうち「特に見ておくべきポイント」を紹介します。

 

事業主体概要

 
事業主体概要
 
事業主体概要とは老人ホームの運営者に関する情報のことです。

 

老人ホーム運営者の所在地や施設の種類、会社が設立された年月日、連絡先など、事業主体概要の欄に記載される内容はさまざまです。

 

また、この欄には老人ホームの運営者がどのような事業を行っているのかについても記載されています。

 

事業者に関する基本的な情報を把握するためにも、事業主体概要の欄を詳しくチェックしましょう。

 

有料老人ホーム事業の概要

 
有料老人ホーム事業の概要
 
事業主体概要の欄には運営会社の情報が、有料老人ホーム事業の概要の欄には老人ホーム単体の情報が記載されます。

 

老人ホームの名称や所在地、連絡先、管理者の情報、アクセス情報など、有料老人ホーム事業の概要の欄に記載される情報の数は多いです。

 

また、この欄にはどのような老人ホームなのかという類型も記載されます。

 

老人ホームには介護付きや住居型、健康型などいくつものスタイルがあります。

 

入居予定の老人ホームがどのような類型に分類されるのかについては、必ず前もって確認しておきましょう。

 

建物概要

 
建物概要
 
建物概要の欄には老人ホームの建物やその敷地に関する情報がまとめられています。

 

この欄には老人ホームの規模や建物の構造、敷地面積や土地の所有者に関する情報などがあります。

 

また、入居者が使用する居室の面積や付帯する設備、防災設備に関する内容も記載されているので詳しく確認しましょう。

 

サービスの内容

 
サービスの内容
 
重要事項説明書の中でも必ずチェックしておきたい項目の1つがサービスの内容です。

 

サービスの内容の欄には、老人ホームのサービスに関する特色が記載されています。

 

老人ホームが提供するサービスには食事や入浴、洗濯や掃除、健康管理などさまざまなものがあります。

 

重要事項説明書を読めば、これらのサービスを施設スタッフが実施しているのか、それとも外部サービスに委託しているのかの確認が可能です。

 

また、施設で個別機能訓練や医療機関連携などを実施しているときには、これらの費用加算についても記載されます。

 

職員体制

 
職員体制
 
職員体制とは老人ホームに在籍する職員の人数や受け持ちに関する情報です。

 

この欄を確認すれば、介護職員が何人在籍しているのかを詳しく把握できます。

 

看護師や栄養士、機能訓練指導員などが一定数在籍している老人ホームを選べば、幅広いケアを受けられます。

 

職員体制の欄では、夜勤を行うスタッフの人数を確認することも可能です。

 

利用料金

 
利用料金
 
老人ホームに入居するにあたり、どれくらいの費用がかかるのかを知りたいときには、利用料金の欄を参照しましょう。

 

利用料金の欄には、入居契約時と入居後に支払う料金に関する内容がまとめられています。

 

この欄には具体的な金額に加え、料金のプランや算定根拠、支払いの方法についても記載されているのが一般的です。

 

契約を結んでから金銭面の問題が発生すると、大きなトラブルに発展するおそれもあります。

 

お金のことは必ず事前に確認し、納得した上で契約に進みましょう。

 

入居者の情報

 
入居者の情報
 
入居者の情報の欄では、現在老人ホームに入居している人の情報について確認できます。

 

入居者のトータル人数に加え、年齢や性別の分布、要介護度の分布について把握することが可能です。

 

また、前年度に何人の退去者がいたのかといった点もチェックできます。

 

利用者がどのような理由で退去を選んだのかを確認しておくことも大切なポイントです。

 

苦情・事故等に関する体制

 
苦情・事故等に関する体制
 
苦情・事故等に関する体制の欄には、利用者からの苦情を受け付ける窓口について、また事故やトラブルが起きたときの対処法について記載されています。

 

老人ホームで生活する中では、なんらかの問題やトラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。

 

問題が発生したときに誰に訴えればいいのか、どう対処すればいいのかを把握しておけばあとあと安心できます。

 

入居希望者への事前の情報開示

 
入居希望者への事前の情報開示
 
入居にあたり、施設の経営状態などを示す資料をチェックしたいときには、入居希望者への事前の情報開示の欄を確認しましょう。

 

この欄では、施設の資料をどのような形で公開してもらえるのかについて記載されています。

 

財務に関する資料を確認しておけば、倒産や廃業のリスクがあるかどうかを把握できます。

 

その他

 
その他
 
その他の項目には、老人ホームの運営方針やサービス内容について、管理者と入居者、ご家族が話し合う懇談会の頻度に関する記載があります。

 

また、老人ホームの住み替えに関しての情報が記載されるケースもあります。

 

老人ホームの重要事項説明書に関する注意点

老人ホームの重要事項説明書に関する注意点
 
重要事項説明書にはその名のとおり、重要な内容が数多く記載されています。

 

内容を十分に理解しないまま入居契約をすると、あとあと問題が起きる可能性もあるので十分注意しましょう。

 

重要事項説明書を確認するときにはじっくりと時間をかけ、不明な点があれば遠慮なく質問しましょう。

 

重要事項説明書に記載がない情報についても、気になることがあれば尋ねておくのが安心です。

 

また、最新の重要事項説明書を確認しておくことも重要です。

 

重要事項説明書は施設の「パンフレット」とともに受け取ったり、「ウェブサイト」からダウンロードしたりといった方法で手に入れられます。

 

ただし、重要事項説明書はたびたび更新されるため、ある程度時間が経過すると内容が変わってしまいます。

 

重要事項説明書を手に入れてから時間が経っている場合には、最新のものを改めて手配しましょう。

 

【まとめ】老人ホームの重要事項説明書を細かくチェックしよう

 
重要事項説明書には、老人ホームに関するあらゆる情報が記載されています。

 

重要事項説明書を確認すれば、老人ホームの規模や職員の人数、居室のスタイル、入居者の内訳など、あらゆるポイントを把握できます。

 

老人ホームの契約前には、重要事項説明書の隅々まで目を通しておくことが大切です。

 

老人ホーム選びに悩んだときには、「あなたらしく」をぜひご利用ください。

 

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