老人ホームの居室にはトイレが付いている?選び方のポイントを解説

2024年1月31日

老人ホームの居室にはトイレが付いている?選び方のポイントを解説

高齢になるとトイレが近くなるなど排泄面の心配が増えてきます。

 

老人ホームに入るのなら、施設にどのようなトイレの設備が導入されているのかをチェックしておくと安心です。

 

老人ホームの居室にはトイレが付いている場合もあれば、そうでない場合もあります。

 

そこで今回は、老人ホームのトイレについてチェックしておきたいポイントをご紹介いたします。

 

 

老人ホームの居室にはトイレが付いている?

老人ホームの居室にはトイレが付いている?
 
老人ホーム探しをする高齢者にとって排泄の環境は重大な問題です。

 

最近新たに建てられた老人ホームのほとんどには、トイレ付きの居室が完備されています。

 

とはいえ、老人ホームの居室には、必ずトイレが付いているとは限りません。

 

建てられてからある程度年月が経過している老人ホームの場合、居室にトイレが付いていないことも多いです。

 

トイレの設備が十分に整っていない老人ホームを選んでしまうと、排泄時の粗相やトイレでの転倒といったトラブルが起きるかもしれません。

 

また、足腰が弱くなり、トイレまで足を運ぶのに苦労するという方もいます。

 

老人ホーム選びの際には、トイレが居室に設置されているか、それとも共用トイレを使うことになるのかを確認しておきましょう。

 

さらに、トイレの設備や清掃状態について確認しておくことも重要なポイントです。

 

居室にはトイレがあったほうがよい?

居室にはトイレがあったほうがよい?
 
居室にトイレがあるか否かを老人ホーム選びの条件の1つに挙げる方は少なくありません。

 

しかし、トイレなしの居室を選ぶことにも一定の「メリット」があります。

 

居室にトイレがある老人ホームのメリット

 
居室にトイレがある老人ホームのメリット
 
老人ホームの居室にトイレがあれば、周囲に気兼ねせずいつでもトイレを使えるので快適です。

 

他の入居者がトイレを使っていて待ち時間が発生したり、逆に自分がトイレを長く使って人を待たせたりする心配がありません。

 

足の悪い方や体が不自由な方でも、家具や壁をつたって自室のトイレまで行けばそれほど不便を感じることはなさそうです。

 

足元が暗い夜間にも、部屋から出ることなくそのままトイレに行くことができます。

 

排泄に間に合わなかったり衣服を汚してしまったりといった失敗をしたときでも、他の人に見られてしまう心配がないので安心できます。

 

自身の尊厳を守りたいからと、トイレ付きの居室がある老人ホームに絞って探す方も多いです。

 

ただし、居室のトイレは毎日キレイに清掃してもらえるとは限らないため注意が必要です。

 

老人ホームによっては清掃の頻度がかなり低く、汚れたままのトイレを使い続けなければならない可能性も考えられます。

 

場合によっては、雑菌が繁殖したりニオイがこもったりすることもあるので、入居前にはトイレの管理状況をチェックしておきましょう。

 

居室にトイレがない老人ホームのメリット

 
居室にトイレがない老人ホームのメリット
 
老人ホームの居室にトイレがない場合、入居者は共用のトイレまで足を運ばなければなりません。

 

とはいえ、1日数回にわたってトイレまで歩くことが、体を動かすきっかけになるケースも多いです。

 

トイレまで歩いていく習慣が結果として介護予防になる事例もあります。

 

また、共用のトイレを使えば転倒などの事故が起きたときにもすぐに対処してもらえます。

 

自室の場合にはスタッフが異変に気づくのが遅れてしまうことがありますが、共用トイレであればそういった心配はないです。

 

共用トイレは毎日こまめに清掃されており清潔に保たれているのもメリットです。

 

トイレが不衛生だと快適に使えない上、感染症のリスクも跳ね上がってしまいます。

 

すぐに清掃してもらえる共用トイレがあれば、いつでも気持ちよく利用できます。

 

居室にトイレのない老人ホームを選ぶときのポイント

居室にトイレのない老人ホームを選ぶときのポイント
 

居室にトイレがない老人ホームを選ぶことにも一定のメリットが考えられます。

 

ただし、居室にトイレがない老人ホームを選ぶときには共用トイレの様子をしっかりと確認しておくことが肝心です。

 

共用トイレまでの距離を確認しておく

 
共用トイレまでの距離を確認しておく
 
居室から共用トイレまでの距離は必ず確認しておきたいポイントです。

 

トイレが居室からあまりにも遠い場合、トイレに間に合わないなどの問題が起きやすくなります。

 

また、トイレまで距離があり足を運ぶのがおっくうだからと排泄を我慢したり、水分補給を拒んだりする可能性も十分に考えられます。

 

しかし、排泄のリズムが崩れると体調不良のリスクが上がってしまうため注意が必要です。

 

老人ホームの見学の際に居室とトイレの位置関係を見ておけば、後々安心できます。

 

共用トイレの使い勝手をチェックする

 
共用トイレの使い勝手をチェックする
 
共用トイレに使いやすい設備が揃っているかを確認することも大切です。

 

例えば、使いやすい位置に手すりが設置されていれば転倒を防止できますし、保温機能付きの便座があれば冷えを防げます。

 

トイレットペーパーや緊急コールボタンの設置位置、手洗いの蛇口の種類などもチェックしておきましょう。

 

現在車椅子を使っていない場合でも、将来的に車椅子を使う可能性は十分に考えられます。

 

トイレに車椅子で入って用を足せるかについてもできれば確認しておきましょう。

 

共用トイレが清潔かどうかを見ておく

 
共用トイレが清潔かどうかを見ておく
 
トイレにさまざまな設備があるものの、清掃が行き届いておらず不衛生というケースもあります。

 

不衛生なトイレを使い続けると感染症のリスクが跳ね上がってしまうこともあるため気を付けましょう。

 

便器や床周辺が汚れていないか、殺菌などの処置をしているか、備品が補充されているかといったポイントを確認しておくのがおすすめです。

 

共用トイレが男女分かれているかを確認する

 
共用トイレが男女分かれているかを確認する
 
老人ホームの設備が古い場合、共用トイレが男女共用になっていることもあります。

 

男性と共用のトイレはできれば使いたくないと考える女性は少なくありません。

 

こういった考えを持つ方に無理に男女共用のトイレを使わせてしまうと、自尊心を傷つけてしまう可能性もあります。

 

快適にトイレを使うためにも、できれば男女でスペースが分けられている共用トイレがある老人ホームを選びましょう。

 

排泄のサポートが受けられるかを聞いておく

 
排泄のサポートが受けられるかを聞いておく
 
高齢になり自力での排泄が難しいのなら、老人ホームのスタッフに適切な介助をしてもらえるよう相談しておきましょう。

 

軽い手助けがあれば排泄ができるという方もいれば、日中は一人でトイレに行けるものの夜間のトイレが難しいという方もいます。

 

個々の入居者に合わせてきめ細やかなトイレ介助をしてくれるような老人ホームを選べば、トイレの不安や負担が和らぎます。

 

【まとめ】老人ホーム見学の際にはトイレの設備を十分にチェックしよう

 
より快適な老人ホームを選びたいのなら、居室にトイレがある施設を選ぶのがよいでしょう。

 

とはいえ、居室にトイレがなく共用のトイレを使うという老人ホームを選んでも、それほど不便な思いをすることはなさそうです。

 

老人ホームを見学するときには、トイレまでスムーズに行けるかをシミュレーションしておくことが肝心です。

 

また、トイレにどのような設備があるのか、どのくらいの頻度で清掃されているかなどを細かく見ておくとよいでしょう。

 

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