ユニット型特養とは?特徴や従来型との違いを詳しく解説

2024年1月29日

ユニット型特養とは?特徴や従来型との違いを詳しく解説

老人ホーム選びの選択肢として、ユニット型特養(特別養護老人ホーム)が挙げられます。

 

特養にはユニット型以外にも従来型がありますが、これらの特養には異なる特徴があります。

 

今回は「ユニット型特養とは、どのような施設なのか」について解説していきます。

 

また、数ある老人ホームからユニット型特養を選ぶメリットやデメリットについても紹介します。

 

 

ユニット型特養とは?

ユニット型特養とは?
 
ユニット型特養とは、最近登場した新しいタイプの特別養護老人ホームで、新型特養とも呼ばれます。

 

ユニット型特養の大きな特徴は、ユニットと呼ばれる少人数のグループを作って介護サービスを提供するという点にあります。

 

ユニット型特養の個室は、共有のリビングスペースをぐるりと囲むようなかたちで配置されています。

 

入居者は、個々に与えられた部屋と共有のスペースの両方で過ごすことが可能です。

 

完全プライベートの空間と、人とのコミュニケーションを楽しめる空間の両方を確保できるのが、ユニット型特養の魅力です。

 

気分に合わせて居場所を選べば、自宅で過ごすのと同じような感覚でリラックスしながら生活できます。

 

ユニット型特養には、ユニットごとに専任スタッフが常駐しています。

 

ユニットを担当する顔なじみのスタッフがいてくれるので、日々の生活に安心感が生まれます。

 

ユニット型と従来型の違い

ユニット型と従来型の違い
 
これまで主流となっていた特別養護老人ホームは、ユニット型特養と区別するために従来型特養と呼ばれます。

 

従来型特養には個室型多床室型といった種類があります。

 

従来型特養の中でも、個室型の特養は入居者に個別の部屋が与えられるスタイルとなっています。

 

個室にはベッドをはじめとした設備が揃っており、入居者はプライバシーを守りながら快適に生活できます。

 

また、多床室型の特養を利用する人も少なくありません。

 

多床室型とは居室を2人以上で利用するスタイルの老人ホームです。

 

多くの多床室型特養は4人部屋となっており、入居者同士がコミュニケーションを取りながら生活しています。

 

多床室型特養は孤独感が和らぐ一方、プライバシーを保てない可能性があります。

 

そこで最近では、多床室型特養のベッド周りにカーテンを設置するなどの対策をする施設が増えてきました。

 

個室型や多床室型の従来型特養は、部屋と部屋が廊下で区切られており、周辺に共有スペースはありません。

 

これに対してユニット型特養は、それぞれの部屋の入口部分に広い共有スペースを確保するのが特徴です。

 

共有スペースの設置によって、入居者は自室を持ちながら他の入居者との共同生活を送ることが可能となります。

 

ユニット型特養のメリット

ユニット型特養のメリット
 
ユニット型特養には、従来型特養や他の老人ホームとは異なる多くの魅力があります。

 

まずは、ユニット型特養ならではのメリットをチェックしていきましょう。

 

孤立感が和らぐ

 
孤立感が和らぐ
 
ユニット型特養のメリットはなんといっても、他の入居者と適度なコミュニケーションを取れる点にあります。

 

共有のリビングスペースが用意されているため、他の入居者と顔を合わせ言葉を交わす場面は、おのずと増えます。

 

また、それぞれのユニットを担当する専任スタッフがいるのも信頼できるポイントです。

 

他の入居者や専任スタッフと交流できる環境が整っていれば、孤立感や孤独感を軽減できます。

 

個室があるので快適

 
個室があるので快適
 
ユニット型特養にはそれぞれの個室が用意されているため、入居者の状況に応じたケアをしてもらえます。

 

また、個室があれば生活リズムや体調、気分に応じてお好みの暮らし方を実現できます。

 

寂しいときには積極的に交流をし、体調が優れない日や気乗りしない日には個室で1日を過ごすなど、個室と共有スペースを上手に使い分ければ快適に過ごせます。

 

面会の際に周囲が気にならない

 
面会の際に周囲が気にならない
 
多床室の従来型特養は、家族が面会に来たときに他の入居者に気を使ってしまいます。

 

同室の入居者が昼寝をしたいときなどに家族が来訪すると、迷惑になってしまうおそれもあります。

 

しかしユニット型特養は個室を確保できるため、面会にあたって周囲に気兼ねする必要がなくなります。

 

快適に面会の時間を過ごせるのも、ユニット型特養のメリットです。

 

施設が比較的新しい

 
施設が比較的新しい
 
ユニット型特養は、日本国内で近年急速に広まりつつある新スタイルの老人ホームです。

 

そのため、多くのユニット型特養は施設が新しく清潔な状態です。

 

古い老人ホームを選んだ場合、設備の使いにくさに不便を感じることがあるかもしれません。

 

しかし、建物が新しいユニット型特養を選べば、快適な生活を送れる可能性が高まります。

 

ユニット型特養のデメリット

ユニット型特養のデメリット
 
ユニット型特養には多くのメリットがありますが、一方で以下のようなデメリットも考えられます。

 

ユニット型特養を選ぶ際には、デメリットについても把握しておきましょう。

 

費用がやや高め

 
費用がやや高め
 
ユニット型特養は費用がやや高めな点はデメリットに挙げられます。

 

ユニット型特養は個室が用意されるため、プライバシーを守りながら生活できます。

 

一方で、個別の空間が用意される分、従来型の特養に比べて費用体系は高めとなります。

 

従来型に比べて、月額の利用料が数万円アップするケースが多いので、入居前には費用面を十分確認しておきましょう。

 

相性の悪い入居者がいる可能性がある

 
相性の悪い入居者がいる可能性がある
 
人との関係性には相性があるため、すべての人と良好な関係を築けるとは限りません。

 

おせっかいなタイプやおしゃべりなタイプ、ボスのように威張るタイプの入居者がいた場合、大きなストレスを抱える可能性も考えられます。

 

また、消極的な人ばかりのユニットになってしまい、交流がうまくいかなくなるケースもあります。

 

ユニット内の人間関係が悪くなってしまった場合、日々の生活にも支障が生じてしまいます。

 

最悪の場合、人間関係が原因で退去せざるを得なくなるかもしれません。

 

医療ケアを受けにくい

 
医療ケアを受けにくい
 
ユニット型特養は医療ケアを受けにくい点もデメリットです。

 

ユニット型特養には介護スタッフが常駐しますが、医師や看護師の配置義務はありません。

 

そのため、持病を抱えているなど医療ケアが必要な人はユニット型特養では生活しにくいと感じることがありそうです。

 

毎日の医療ケアが必須という場合、施設内では対応できないからと退去を求められるケースもあります。

 

すぐに入居できないことがある

 
すぐに入居できないことがある
 
老人ホームの中でもユニット型特養は人気が高いため、入居を希望してもすぐに入居できないことがあります。

 

地域によって異なりますが、ユニット型特養への入居申し込みから実際の入居までにかなりの期間がかかってしまうケースもあります。

 

ユニット型特養が満室で入居できないときには、他の老人ホームを探すなどの対処をした方がよいかもしれません。

 

【まとめ】ユニット型特養を老人ホーム選びの選択肢に入れてみよう

 
ユニット型特養とは、個室と共有スペースを行き来しながら生活できるタイプの老人ホームです。

 

プライベートな空間を確保しながらも、共有スペースで他の人とのコミュニケーションを楽しめるのが魅力です。

 

同世代の仲間と交流しながらの楽しい暮らしを実現したいのなら、ぜひユニット型特養を選んでみましょう。

 

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