「家族が老人ホームに入所したら頻繁に会えないのでは?」と不安を抱える方もいるでしょう。
しかし老人ホームへの入所後にも面会ができるのでそれほど心配はいりません。
この記事では、老人ホームで面会をするときのポイントや頻度、手土産に関する注意点などについて紹介します。
老人ホームへの面会頻度はどのくらいが最適?
老人ホームへの面会頻度はどのくらいが最適か迷っている方もいるでしょう。
家族が老人ホームに入所するときには、面会のタイミングや頻度、ルールについて事前に確認しておくことをおすすめします。
一時期は、新型コロナウイルス感染症の蔓延対策として面会を制限する老人ホームもありました。
しかし最近では制限も減ってきて、面会に対応しています。
ただし、面会にあたっては予約が必要となることもあります。
これは、施設への不審者侵入などを防ぐためにセキュリティを強化している老人ホームもあるためです。
トラブルなく面会を行うためにも、面会の際には事前に予約や問い合わせを行いましょう。
老人ホームの面会頻度に関する考え方は人によって異なります。
家族なので頻繁に会いたいという方は、「週1~2回以上」というスパンで面会に訪れています。
一方で、「2~4週間に1回くらい」の頻度で面会をする方も少なくありません。
関係の浅い家族や親類、友人の場合は「2~3カ月に1回くらい」の頻度で面会に訪れれば、付かず離れずといった良好な関係を保てます。
「どのようにしているかな?」「元気にしているかな?」と気になったタイミングで面会に訪れれば、きっと喜んでもらえるでしょう。
老人ホームへ面会へ行くときのポイント
老人ホームへ面会へ行くときのポイントを紹介します。
老人ホームをせっかく訪ねるなら、リラックスしながらゆっくりと過ごせるタイミングがよいでしょう。
ここからは、面会のポイント「3つ」について詳しく説明します。
1. 面会に最適な時間を選ぶ
1つ目は、面会に最適な時間選びです。
面会が可能な時間は老人ホームによって異なります。
多くの老人ホームでは、「9~18時頃まで」など、面会可能な時間を比較的長時間設定しています。
しかし、午前中は朝食の準備や健康状態のチェックなどで施設のスタッフが慌ただしくしていることがあります。
慌ただしくしている時間帯に面会に訪れると、ゆっくりと話ができないまま面会時間が過ぎてしまうかもしれません。
できれば午前中の面会は避け、昼食以降の時間帯を選んで老人ホームを訪ねてみましょう。
おやつの時間が済んだ15~17時頃であれば、比較的ゆっくりと落ち着いて過ごせるかもしれません。
また、担当スタッフがいる時間帯を狙って面会に訪れるのもおすすめです。
面会に訪れたタイミングで普段の様子や気になることなどを担当スタッフと共有しておくとよいでしょう。
2. 滞在時間が長くならないようにする
2つ目は、滞在時間が長くならないようにすることです。
滞在時間が長くならないようにすることで、入居者の負担を軽減できます。
面会の時間に制限を設けている老人ホームもある一方、制限なく長時間の面会ができる老人ホームも少なくありません。
しかし、老人ホームに面会に訪ねるのなら、入居者の負担にならないよう滞在時間に気を付けておきましょう。
元気な方なら、長時間にわたって話をしたがるかもしれません。
そういった方であれば、数時間滞在しても特に問題はありません。
一方で、入居者の元気がないときや眠たそうにしているときには、面会は疲れやすいため、あまり長く滞在しないようにしましょう。
また、老人ホームには食事やリハビリ、レクリエーション、入浴などさまざまな予定があります。
そのような予定とかぶらないよう、面会時間を調整することも大切です。
3. 面会中の楽しい過ごし方を考える
3つ目は、面会中の楽しい過ごし方を考えておくことです。
楽しい過ごし方を考えておくことで、面会を充実した時間にできます。
老人ホームに面会に訪ねる前に、入居者の寂しい気持ちを取り除いて、充実した時間を過ごしてもらえるような方法を考えておくことが大切です。
例えば、たくさん話しをしたり、写真を撮ったりするのもよいでしょう。
老人ホームに設置されているカラオケなどのレクリエーションを一緒に楽しむのもおすすめの過ごし方です。
さまざまな工夫をしながら、かけがえのない時間を過ごしてみましょう。
ただし、あまり騒がしくしてしまうと他の入居者に迷惑がかかってしまうおそれもあります。
また、お子様を連れて老人ホームを訪ねる場合、面会時間が長くなりすぎるとお子様が騒いでしまうことも考えられます。
入居者や周囲の方に迷惑や負担をかけないよう、十分に気を付けながら面会の時間を過ごしましょう。
老人ホームに手土産を持っていくときの注意点
老人ホームに手土産を持っていくときの注意点を紹介します。
老人ホームで面会する際には手土産があると喜ばれるでしょう。
しかし、手土産の内容によっては、かえって相手を困らせてしまったり、トラブルが起きたりすることもあるので十分注意しましょう。
ここからは、老人ホームに手土産を持参するときの注意点を「3つ」紹介します。
1. 食べ物の手土産は選び方に注意する
老人ホームへの手土産といえば、食べ物を用意するようなイメージがありますが、選び方には注意が必要です。
高齢者の中には、糖尿病や高血圧など持病の関係で食事制限を行っている方もいます。
入居後に体の状態が悪化し、かつて好きだった食べ物が食べられなくなっている可能性も十分考えられます。
手土産として食べ物を持参したいときには、どのような食べ物なら渡してよいのかをスタッフに確認しておきましょう。
なお、手料理を持参したりお寿司などの生ものを持ち込んだりするのは、食中毒のリスクがあるため避けた方が無難です。
贈り物を用意するときには危険な物を避ける
面会の際に食べ物ではなく贈り物を用意するのもおすすめです。
これからの季節に使える衣服や小物などを用意すれば、きっと役立ててもらえるでしょう。
また、タオルやひざ掛けなども使いやすい贈り物として人気です。
置物や食器類などを贈り物として用意するときには材質に注意しましょう。
ガラスや陶器の物は、不注意で割ってしまうと怪我につながるおそれがあります。
割れ物を差し入れるのは、できるだけ避けるようにしましょう。
高齢の方にとって危険が伴うと予測される品物は避けた贈り物選びが肝心です。
3. 他の方に対する手土産は必要ない
老人ホームを訪ねるにあたって、スタッフに手土産を渡そうと考える方もいます。
とはいえ、基本的にはスタッフへの手土産は必要ありません。
介護やケアの公平性を保つため、スタッフへの手土産を一律でお断りしている老人ホームもあるからです。
また、他の入居者に手土産を渡すことも避けるのが無難です。
一部の入居者に手土産を渡すと不公平感が生まれ、人間関係に思わぬ悪影響が及ぶ可能性も考えられます。
周囲の方に対しては、丁寧にごあいさつをすれば十分です。
【まとめ】老人ホームに面会に訪れるなら頻度やタイミングを工夫しよう
老人ホームに面会に訪れるなら、ゆっくりできるタイミングを選びましょう。
バタバタする時間帯や入居者が疲れが出てくる時間帯には、十分に会話ができない可能性も考えられます。
また、老人ホームを訪ねる頻度についても考えておくことが肝心です。
適切なタイミングを選んで老人ホームに面会に訪ねれば、家族や大切な知人とのかけがえのない時間を過ごせます。
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