【一覧表あり】老人ホームの種類とそれぞれの特徴

2023年7月5日

【一覧表あり】老人ホームの種類とそれぞれの特徴

日本にはさまざまな種類の老人ホームがあり、受けられるサービスは施設によって異なります。

 

老人ホームを利用するときは、要介護度や家族の状況などを考慮して、最適な施設を選ぶことが大切です。

 

この記事では、「老人ホームの種類」と「それぞれの特徴」を詳しく解説しますので、ぜひチェックしておきましょう。

 

 

【一覧表】老人ホームの種類をまとめて紹介

【一覧表】老人ホームの種類をまとめて紹介

 

老人ホームの種類を下表にまとめました。

 

種類 運営 初期費用相場 月額費用相場 入所条件
特別養護老人ホーム 公的施設 0円 5~15万円 要介護3〜
介護老人保健施設 公的施設 0円 8〜20万円 要介護1〜
ケアハウス 公的施設 数十万〜数百万円 7~20万円 自立〜
介護医療院 公的施設 0円 10~20万円 要介護1〜
介護付き有料老人ホーム 民間施設 0〜数千万円 15~35万円 自立〜
住宅型有料老人ホーム 民間施設 0〜数千万円 15~35万円 自立〜
グループホーム 民間施設 0~数百万円 15~30万円 要支援2〜
サービス付き高齢者向け住宅 民間施設 0~数十万円 10~30万円 自立〜
シニア向け分譲マンション 民間施設 数千万〜数億円 数十万円 自立〜要支援2

 

施設によって月額費用や入所条件、受けられるサポートなどは異なるため、目的や身体状況に合ったサービスを選びましょう。

 

以下、それぞれの施設の特徴を詳しく解説します。

 

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、地方自治体や社会福祉法人が運営する公的な施設です。

 

介護保険法においては、介護老人福祉施設と呼ばれます。

 

基本的に「要介護3以上」の高齢者を対象とした施設で、特別な理由がない限り、要介護1・2の人は入所できません。

 

要介護1・2でも入所できるのは、重度の認知症である場合や一人暮らしで家族のサポートを受けられない場合などです。

 

特別養護老人ホームでは、可能な限り在宅復帰を目指しながら、入浴や食事、機能訓練や健康管理などのサポートを受けられます。

 

医師の常駐義務はなく、週1〜2回の往診など、限定的なケアのみを受けることが可能です。

 

他の施設と比較して費用は安いのですが、入所希望者が多く、地域によっては待機期間が長くなってしまうケースもあるでしょう。

 

介護老人保健施設

介護老人保健施設は、病気や怪我が治って退院したものの、すぐに自宅で生活するのは難しいという高齢者が入所する公的施設です。

 

在宅復帰が前提であり、基本的には「3カ月間」しか入所できません。

 

ただし、身体の回復状況によっては、継続して入所できる場合もあります。

 

介護老人保健施設の大きな特徴は、充実した医療ケアを受けられることです。

 

医師や看護師が常駐しており、日常生活のサポートはもちろん、医学的なケアやリハビリテーションを受けられます。

 

施設によって異なりますが、レクリエーションやイベントなどは少なく、自由時間が限られているケースも多いでしょう。

 

ケアハウス

ケアハウス
 
ケアハウスは、自宅での生活に不安のある60歳以上の高齢者を対象とした公的施設です。

 

自立して生活できない場合や、家族との同居が難しい場合に入所できます。

 

ケアハウスは「一般型」と「介護型」の2つに分けられ、どちらの施設でも生活のサポートを受けられます。

 

一般型は、比較的自立した生活ができ、軽度の介護のみを必要とする高齢者向けの施設です。

 

介護型は、65歳以上で要介護1以上の高齢者を対象としています。

 

原則として個室であることが大きな特徴で、プライバシーを確保しながら生活できるでしょう。

 

介護医療院

介護医療院は、高齢者に対して、医療的なケアと介護の両方を提供する施設です。

 

2017年度末で廃止された介護療養型医療施設に代わる施設として、新たに設けられました。

 

介護医療院へ入所できるのは、65歳以上で「要介護1〜5」の認定を受けている人と、「40歳以上64歳未満」で特定疾病により要介護認定を受けている人です。

 

介護医療院では、喀痰吸引や経管栄養といった医療サービス、身体介助やリハビリテーションといった介護サービスを受けられます。

 

長期的な療養に対応してもらえることも大きな特徴です。

 

看取りやターミナルケアにも対応しており、幅広いサポートを受けられるでしょう。

 

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、食事や排泄、入浴といった日常生活のサポートを受けられる民間施設です。

 

施設に常駐しているスタッフから、介護保険を利用した介護サービスを受けられます。

 

介護付き有料老人ホームは、「自立型・介護専門型・混合型」の3つに分けられます。

 

自立型は、ある程度自分の力で生活できる高齢者を対象とした施設です。

 

介護専門型は、要介護1以上の高齢者が入所できます。

 

混合型は、要介護認定を受けている人と自立している人の両方を対象とした施設です。

 

住宅型有料老人ホーム

住宅型有料老人ホームは、自立している人から介護が必要な人まで、幅広く入所できる民間施設です。

 

食事や洗濯といった生活支援サービスを受けながら、状況に応じて必要な介護サービスも受けられます。

 

「要介護5」の高齢者まで対象となっていますが、要介護度が重くなると退所となるケースもあります。

 

イベントやレクリエーションが多く、比較的自由に生活できることも住宅型有料老人ホームの特徴です。

 

自分の力で生活でき、他の利用者と交流を深めたい高齢者に最適な施設といえるでしょう。

 

グループホーム

グループホームは、認知症の高齢者が少人数で共同生活を送る介護施設です。

 

入所した高齢者は、介護スタッフのサポートを受けながら、比較的アットホームな雰囲気で生活します。

 

5〜9人で1ユニット、原則として1施設につき最大2ユニットなど、小規模なグループで生活することも大きな特徴です。

 

見慣れたメンバーに限定されているため、ストレスなく穏やかな生活を送れるでしょう。

 

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、安否確認生活相談などのサービスを受けられる賃貸物件です。

 

高齢者が生活しやすいようバリアフリーになっており、オプションとして食事の提供や病院への送迎、買い物代行といったサポートを提供してくれる物件もあります。

 

基本的には個人の住宅であるため、他の介護施設とは異なり、自分のペースで生活できます。

 

最低限のサポートのみを受けながら、自立して生活したい高齢者に最適です。

 

シニア向け分譲マンション

シニア向け分譲マンション

シニア向け分譲マンションは、より充実した老後を過ごしたい人向けの物件です。

 

高齢者を対象としているためバリアフリーとなっており、安否確認や食堂での食事提供などのサポートを受けられます。

 

介護施設というよりは一般的なマンションに近く、介護スタッフや医療スタッフは常駐していません。

 

介護が必要になったときは、訪問介護やデイサービスなどを利用する必要があります。

 

シニア向け分譲マンションは、アクティブに生活できる高齢者向けの施設といえるでしょう。

 

【まとめ】老人ホームの種類を把握して目的に合ったサービスを利用しよう!

今回は、老人ホームの種類ごとのサービス内容や入所対象者などを紹介しました。

 

老人ホームで受けられるサポートは施設によって大きく異なるため、身体状況や認知症の進行状況などを考慮して、目的に合ったサービスを選択しましょう

 

自分に合ったサービスがなかなか見つからないときは「あなたらしく」を利用するのがおすすめです。

 

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